2016年07月21日
【仙丈ケ岳】2日目 日本アルプス横断の旅 地蔵尾根から仙塩尾根へ
【2日目】
昨夜17時に寝たものの、20時頃に響き渡る轟音で目が覚めてしまいました。
最初、雷かと思ったのですが、よくよく聞いていると花火の音でした。
花火が山間を伝わってくる独特の音です。
街で聞く花火の音とは少し違うので、山に住んでいないと分からない音です。
21時には音が消えて、再びぐっすりと寝ました。
どこの花火大会だったのでしょう・・・?
それでも早寝したおかげで、息子も私も3時には目が覚め朝からスッキリ。
どんどん荷物を撤収して、4時を回った頃に小屋を出ることが出来ました。
最後に掃き掃除をしてから出発です。
一旦コルまで、まだ暗いのでヘッデンで歩きます。
この日はここから一気に地蔵岳へ向けて300mほど高度を上げます。
朝から急に高度を上げる道なので、負担が少ないようにゆっくりゆっくり歩きました。
少しすると木々の間から朝焼けが見えてきました。
もう少しで日が昇りそうですね。
しかし最初の登り、想像以上に足が上がらないのと、森林地帯は道がしっとりと濡れて木の根っこや石がとにかく滑ります。
松峰のトラバース以降道はだんだん歩きにくくなってきました。
しかも倒木が増えてきました。
小屋を出て1時間半ほどで、ようやく地蔵岳を巻いた鞍部に出ました。
ここから一旦地蔵岳へ行けるのですが。。。
今日の行程は長いので、息子には申し訳ないですが地蔵岳はスルーする事にしました。
三角点があったのに・・・
諦めて頂きます。
高度が上がるとようやく少し周りが見えてきました。
鋸岳の稜線が見えます。
その向こうには雲海が広がっているのが見えますね。
地蔵岳からしばらく細かいアップダウンをしながらユルユル歩いて行くと、道は再び急登となります。
この辺りから植生も少し変わり始め、樺系の木々が目立つようになってきました。
小屋を出てからここまで3時間過ぎてますが、青空が見えたりで息子も歌いながら歩いたりと超ご機嫌でした。
しかし。。。
急登が終わる2736ピークを巻いた辺りで・・・
登山道が南側にまき始めると、急激に風が体を打ちつけ始めて、あっという間にガスの中に入ってしまいました。
さっきまで良い天気だったのに・・・
こうなると、息子のテンションガタ落ちで、急に一言も喋らなくなってしまいました。
そして森林限界を超えてハイマツ帯を歩くと、雲の水滴を集めたハイマツのおかげでズボンも服もびしょ濡れです。
もう行くしかないので淡々と歩いていたのですが・・・
あれ?道が無い・・・
もう少しで山頂近くの分岐点に出るはずなのですが、道を見失ってしまいました。
GPSで見ると、ほんの少しだけずれて、登山道に平行して歩いているようです。
しかし、濡れたハイマツ帯をかき分けて戻るのも嫌なので、このまま進む事に。
すると突然人の声と共に登山道に出ました。
24時間ぶりに人の声を聞きました。
松峰ルート、登山道の入口からここまで林営区の作業員の方を見かけただけで、誰にも会わずでした。
登山道に出ましたが、それでもガスガス。
でも見覚えがあります。
ここは分岐点の上だと判断したので、小屋に寄りたいので一旦下る事にしました。
20mもあるくと直ぐに地蔵尾根ルートの分岐点に出ました。
ホントはココに出るはずだったんですね。
さて、一旦小屋へ降りましょう。
8:30
ガスガスの中にぼんやりと小屋の姿。
前回来た時もこんなガスの中でしたね。。。
小屋の前のイスに座り、びしょ濡れになったズボンの裾を取り外し、下だけレインウェアを着込みます。
荷物の整理をしていると、小屋の管理人が小屋前の登山客に色々と注意して回ってました。
大変そうだな~と思ったら、
「イス人が座るところだから、ザックは置かないで下さいね~」
と注意されました。
ごもっともです。
荷物をパッキングし直して下に下ろしました。
とりあえず腹ごしらえ。
食べ物は持ってきてますが、時間の短縮を考えてカップラーメンを購入です。
ここで御飯を食べながら仙丈小屋の管理人、宮下さんと少しお話しました。
松峰小屋から来て、これから両俣小屋に向かうと話したら少し優しくなり、いろいろなお話が聞けました。
ただ、子連れでこの天候だと厳しいかも知れないから、最悪はビバーグするように勧められました。
途中、高望池の水場も出ていないから、ここから水をたっぷり持っていくように。
との事で、水を4リッター追加しました。
しかしこの天候の悪化・・・
息子もテンションが下がっていたのですが・・・
宮下さんが息子に
「これもまた山。暑くも無く、寒くもなく、良い天気じゃないか!
頑張っていっぱい歩こう!」
と励ましてくれました。
この言葉は、息子にとても大きな勇気を与えてくれました。
とは言え、時間も押しています。
私のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)でも仙丈ケ岳の山頂を出発するリミットは10時。
それを過ぎたら両俣小屋への到着が遅くなるので、その時は仙丈ケ岳から北沢峠へ下山の予定でした。
宮下さんにお礼を言って、小屋を出発です。
小屋から歩いて20分ほど、あのこんもりしたのが山頂ですね。
山頂!
って、先ずこっちから(笑
三角点タッチ!
ニ等三角点
点名「前岳」
それからこっちです。
順番待ちして撮って頂きました。
この天気なのに、山頂は凄い人です。
滞在時間5分、そそくさと山頂を後にします。
24時間人に会わなくて人恋しかったくせに、いざ沢山居るとなんとなくその場を離れたくなってしまいます。
どちらにしても、のんびりしている時間も無いですが・・・
さぁ、行こうか、仙塩尾根。
息子に最終確認。
今日、仙塩尾根を歩いてみるか、北沢峠に下りるか。
仙塩尾根が大変なのは、地図を見ているので息子は知っています。
「お父さん、僕行くよ。」
おっし、よく言った、行こう。
9:55、ギリギリリミット前に分岐を出発です。
まずは大仙丈ケ岳を目指しましょう。
ここからは一部やせ尾根の岩陵帯を歩きますが、ガスガスのおかげで高度感も無く、息子は予想以上にスイスイ歩きます。
しかし、風も吹きつけて時折雨も混じり始めました。
レインウェアの上も着込む事にしました。
40分程で大仙丈ケ岳に到着です。
吹き付ける風雨に耐えて、息子は予想以上に元気になって来ました。
「お父さん、景色は見えないけど、これもまた山だよね。」
と先ほどの言葉を自分で言い聞かせています。
うん、強くなったね。
管理人さんの言葉は彼の心に響いたようで、雨の山でも納得して歩けるようになったようです。
さて、次へ行きましょう。
大仙丈ケ岳を過ぎると、2755ピークまでは細かいアップダウンをしながらユルユルと高度を下げていきます。
ガスガスに時折雨交じりの強い風ですが、息子は鼻歌を歌う余裕も出てきました。
道が山梨県側に巻くと、急に風が無くなり、長野県側側や稜線は強風です。
少し痩せた尾根を通ったりします。
風が吹きつけてザックカバーがパンパンに膨らんでます。
ガスの中、綺麗な花畑の中も歩いたりします。
この花、なんでしょう・・・?
チングルマかな?
短い夏を一生懸命咲いています。
やがて2755ピークを下回ると、木々の間を歩くようになってきました。
こうなるともう風は受けないので安心です。
昨日から続けている、1時間歩いて10分休憩を繰り返し・・・
13:00ちょっと、伊那荒倉岳に到着しました。
息子、心に余裕ができたのでこの段階でもかなり元気です。
伊那荒倉岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「荒倉岳」
写真だけ撮ったら直ぐに出発です。
13:20
少し歩いて高望池に到着しました。
ここで中休止をすることにしました。
行動食を食べてのんびりします。
なぜかここは携帯の電波が入ります。(ドコモ)
高望池、確かにビバークできそうな幕営地点ではあるのですが・・・
基本的に幕営禁止です。
仙丈小屋ではビバークも勧められましたが、この時間ならもう大丈夫です。
ここを15時回るようでしたら、最悪はそうしようかと思っていました。
今日は息子の足がへばりません。
しかし、残念な事が・・・
「ゴミは両俣小屋まで」
の看板があります。
池の前には何故かゴミが散乱してます。
山にゴミを捨てていく人って、どう言う人たちなんでしょう。
そんな人になりたくないし、そんな人と一緒に山を歩きたくない。
少し悲しかったです。
30分ほど休憩して、池を後にしました。
ここから横川岳までは、アップダウンを繰り返す森歩きです。
上げては下げて、下げては上げて。
流石にバカ尾根と言われてしまうのも分かる気がします。
独標到着。
ピークは写真に残しておきます。
ホントはココから北岳や間ノ岳、遠く塩見岳、歩いてきた仙丈、大仙丈、この仙塩尾根が一望できるのでしょうが、なーんも見えません。
それでも今日の息子は楽しそうに歩いてくれます。
見えるはずの景色は、次回にお預けだね。
しばらく歩いていると、やっと見つけました。
ギンリョウソウ。
ずっと探していたのに目に入らなかったのか、やっとお目にかかれました。
不思議な花です。
さぁ、今日最後の登りだよ。
横川岳に到着です。
今日はこのあとはもう下るだけです。
やっと長い尾根が終わる!
横川岳には古い御料局の三角点がありました。
さぁ、降りよう。
この道は基本的に倒木祭りです。
15:45
ようやく野呂川越まで来ました!
今回の線繋ぎの目的地点です。
良く頑張った!
この先の道は、次回の旅から繋ぐ事にします。
さあ、後は両俣小屋へと稜線を離れます。
少し休憩した後に、降り始めますが、地図で等高線が混んでいたそのまま、結構な下りでした。
次回はここをフル装備の大荷物で上がってくるんですね・・・
きつそうだな。。。
斜度のある下り、小休止を挟みながら降りると40分程で川が見えてきました。
野呂川ですね。
道が平らになり、歩く事10分・・・
16:40
両俣小屋に到着しました。
こじんまりしたなんとも可愛い小屋です。
本日ココまで、よーく歩いたね~。
お疲れちゃん♪
テン場の受付をして、直ぐに幕営します。
もう17時近いですからね。
今回、内幕のカヤライズと共に新調した、DXフライシートです。
前室の広さに憧れて買ってしまいました。
テントを張って、荷物の整理して・・・
ぷはー
いや、最高です。
この前室の広さ、とても良いです。
明るいうちに夕ご飯を食べました。
この日は息子も良く食べる良く食べる。
昼に食べなかった分まで2食分たいらげました。
さすがに疲れたね~。
夕ご飯も終えて寝る準備も終わり、あとはまったりですが、息子はなんだかずっと地図を見ています。
今日歩いてきた道と、今後歩く道をじっくり眺めているようでした。
いいね、こうやって色々覚えていくといいね。
それじゃ、お休み!
明日は、北沢峠に帰るだけですね!
続く
昨夜17時に寝たものの、20時頃に響き渡る轟音で目が覚めてしまいました。
最初、雷かと思ったのですが、よくよく聞いていると花火の音でした。
花火が山間を伝わってくる独特の音です。
街で聞く花火の音とは少し違うので、山に住んでいないと分からない音です。
21時には音が消えて、再びぐっすりと寝ました。
どこの花火大会だったのでしょう・・・?
それでも早寝したおかげで、息子も私も3時には目が覚め朝からスッキリ。
どんどん荷物を撤収して、4時を回った頃に小屋を出ることが出来ました。
最後に掃き掃除をしてから出発です。
一旦コルまで、まだ暗いのでヘッデンで歩きます。
この日はここから一気に地蔵岳へ向けて300mほど高度を上げます。
朝から急に高度を上げる道なので、負担が少ないようにゆっくりゆっくり歩きました。
少しすると木々の間から朝焼けが見えてきました。
もう少しで日が昇りそうですね。
しかし最初の登り、想像以上に足が上がらないのと、森林地帯は道がしっとりと濡れて木の根っこや石がとにかく滑ります。
松峰のトラバース以降道はだんだん歩きにくくなってきました。
しかも倒木が増えてきました。
小屋を出て1時間半ほどで、ようやく地蔵岳を巻いた鞍部に出ました。
ここから一旦地蔵岳へ行けるのですが。。。
今日の行程は長いので、息子には申し訳ないですが地蔵岳はスルーする事にしました。
三角点があったのに・・・
諦めて頂きます。
高度が上がるとようやく少し周りが見えてきました。
鋸岳の稜線が見えます。
その向こうには雲海が広がっているのが見えますね。
地蔵岳からしばらく細かいアップダウンをしながらユルユル歩いて行くと、道は再び急登となります。
この辺りから植生も少し変わり始め、樺系の木々が目立つようになってきました。
小屋を出てからここまで3時間過ぎてますが、青空が見えたりで息子も歌いながら歩いたりと超ご機嫌でした。
しかし。。。
急登が終わる2736ピークを巻いた辺りで・・・
登山道が南側にまき始めると、急激に風が体を打ちつけ始めて、あっという間にガスの中に入ってしまいました。
さっきまで良い天気だったのに・・・
こうなると、息子のテンションガタ落ちで、急に一言も喋らなくなってしまいました。
そして森林限界を超えてハイマツ帯を歩くと、雲の水滴を集めたハイマツのおかげでズボンも服もびしょ濡れです。
もう行くしかないので淡々と歩いていたのですが・・・
あれ?道が無い・・・
もう少しで山頂近くの分岐点に出るはずなのですが、道を見失ってしまいました。
GPSで見ると、ほんの少しだけずれて、登山道に平行して歩いているようです。
しかし、濡れたハイマツ帯をかき分けて戻るのも嫌なので、このまま進む事に。
すると突然人の声と共に登山道に出ました。
24時間ぶりに人の声を聞きました。
松峰ルート、登山道の入口からここまで林営区の作業員の方を見かけただけで、誰にも会わずでした。
登山道に出ましたが、それでもガスガス。
でも見覚えがあります。
ここは分岐点の上だと判断したので、小屋に寄りたいので一旦下る事にしました。
20mもあるくと直ぐに地蔵尾根ルートの分岐点に出ました。
ホントはココに出るはずだったんですね。
さて、一旦小屋へ降りましょう。
8:30
ガスガスの中にぼんやりと小屋の姿。
前回来た時もこんなガスの中でしたね。。。
小屋の前のイスに座り、びしょ濡れになったズボンの裾を取り外し、下だけレインウェアを着込みます。
荷物の整理をしていると、小屋の管理人が小屋前の登山客に色々と注意して回ってました。
大変そうだな~と思ったら、
「イス人が座るところだから、ザックは置かないで下さいね~」
と注意されました。
ごもっともです。
荷物をパッキングし直して下に下ろしました。
とりあえず腹ごしらえ。
食べ物は持ってきてますが、時間の短縮を考えてカップラーメンを購入です。
ここで御飯を食べながら仙丈小屋の管理人、宮下さんと少しお話しました。
松峰小屋から来て、これから両俣小屋に向かうと話したら少し優しくなり、いろいろなお話が聞けました。
ただ、子連れでこの天候だと厳しいかも知れないから、最悪はビバーグするように勧められました。
途中、高望池の水場も出ていないから、ここから水をたっぷり持っていくように。
との事で、水を4リッター追加しました。
しかしこの天候の悪化・・・
息子もテンションが下がっていたのですが・・・
宮下さんが息子に
「これもまた山。暑くも無く、寒くもなく、良い天気じゃないか!
頑張っていっぱい歩こう!」
と励ましてくれました。
この言葉は、息子にとても大きな勇気を与えてくれました。
とは言え、時間も押しています。
私のTTK(※Toranu Tanukino Kawazanyou)でも仙丈ケ岳の山頂を出発するリミットは10時。
それを過ぎたら両俣小屋への到着が遅くなるので、その時は仙丈ケ岳から北沢峠へ下山の予定でした。
宮下さんにお礼を言って、小屋を出発です。
小屋から歩いて20分ほど、あのこんもりしたのが山頂ですね。
山頂!
って、先ずこっちから(笑
三角点タッチ!
ニ等三角点
点名「前岳」
それからこっちです。
順番待ちして撮って頂きました。
この天気なのに、山頂は凄い人です。
滞在時間5分、そそくさと山頂を後にします。
24時間人に会わなくて人恋しかったくせに、いざ沢山居るとなんとなくその場を離れたくなってしまいます。
どちらにしても、のんびりしている時間も無いですが・・・
さぁ、行こうか、仙塩尾根。
息子に最終確認。
今日、仙塩尾根を歩いてみるか、北沢峠に下りるか。
仙塩尾根が大変なのは、地図を見ているので息子は知っています。
「お父さん、僕行くよ。」
おっし、よく言った、行こう。
9:55、ギリギリリミット前に分岐を出発です。
まずは大仙丈ケ岳を目指しましょう。
ここからは一部やせ尾根の岩陵帯を歩きますが、ガスガスのおかげで高度感も無く、息子は予想以上にスイスイ歩きます。
しかし、風も吹きつけて時折雨も混じり始めました。
レインウェアの上も着込む事にしました。
40分程で大仙丈ケ岳に到着です。
吹き付ける風雨に耐えて、息子は予想以上に元気になって来ました。
「お父さん、景色は見えないけど、これもまた山だよね。」
と先ほどの言葉を自分で言い聞かせています。
うん、強くなったね。
管理人さんの言葉は彼の心に響いたようで、雨の山でも納得して歩けるようになったようです。
さて、次へ行きましょう。
大仙丈ケ岳を過ぎると、2755ピークまでは細かいアップダウンをしながらユルユルと高度を下げていきます。
ガスガスに時折雨交じりの強い風ですが、息子は鼻歌を歌う余裕も出てきました。
道が山梨県側に巻くと、急に風が無くなり、長野県側側や稜線は強風です。
少し痩せた尾根を通ったりします。
風が吹きつけてザックカバーがパンパンに膨らんでます。
ガスの中、綺麗な花畑の中も歩いたりします。
この花、なんでしょう・・・?
チングルマかな?
短い夏を一生懸命咲いています。
やがて2755ピークを下回ると、木々の間を歩くようになってきました。
こうなるともう風は受けないので安心です。
昨日から続けている、1時間歩いて10分休憩を繰り返し・・・
13:00ちょっと、伊那荒倉岳に到着しました。
息子、心に余裕ができたのでこの段階でもかなり元気です。
伊那荒倉岳の三角点です。
三角点タッチ♪
三等三角点
点名「荒倉岳」
写真だけ撮ったら直ぐに出発です。
13:20
少し歩いて高望池に到着しました。
ここで中休止をすることにしました。
行動食を食べてのんびりします。
なぜかここは携帯の電波が入ります。(ドコモ)
高望池、確かにビバークできそうな幕営地点ではあるのですが・・・
基本的に幕営禁止です。
仙丈小屋ではビバークも勧められましたが、この時間ならもう大丈夫です。
ここを15時回るようでしたら、最悪はそうしようかと思っていました。
今日は息子の足がへばりません。
しかし、残念な事が・・・
「ゴミは両俣小屋まで」
の看板があります。
池の前には何故かゴミが散乱してます。
山にゴミを捨てていく人って、どう言う人たちなんでしょう。
そんな人になりたくないし、そんな人と一緒に山を歩きたくない。
少し悲しかったです。
30分ほど休憩して、池を後にしました。
ここから横川岳までは、アップダウンを繰り返す森歩きです。
上げては下げて、下げては上げて。
流石にバカ尾根と言われてしまうのも分かる気がします。
独標到着。
ピークは写真に残しておきます。
ホントはココから北岳や間ノ岳、遠く塩見岳、歩いてきた仙丈、大仙丈、この仙塩尾根が一望できるのでしょうが、なーんも見えません。
それでも今日の息子は楽しそうに歩いてくれます。
見えるはずの景色は、次回にお預けだね。
しばらく歩いていると、やっと見つけました。
ギンリョウソウ。
ずっと探していたのに目に入らなかったのか、やっとお目にかかれました。
不思議な花です。
さぁ、今日最後の登りだよ。
横川岳に到着です。
今日はこのあとはもう下るだけです。
やっと長い尾根が終わる!
横川岳には古い御料局の三角点がありました。
さぁ、降りよう。
この道は基本的に倒木祭りです。
15:45
ようやく野呂川越まで来ました!
今回の線繋ぎの目的地点です。
良く頑張った!
この先の道は、次回の旅から繋ぐ事にします。
さあ、後は両俣小屋へと稜線を離れます。
少し休憩した後に、降り始めますが、地図で等高線が混んでいたそのまま、結構な下りでした。
次回はここをフル装備の大荷物で上がってくるんですね・・・
きつそうだな。。。
斜度のある下り、小休止を挟みながら降りると40分程で川が見えてきました。
野呂川ですね。
道が平らになり、歩く事10分・・・
16:40
両俣小屋に到着しました。
こじんまりしたなんとも可愛い小屋です。
本日ココまで、よーく歩いたね~。
お疲れちゃん♪
テン場の受付をして、直ぐに幕営します。
もう17時近いですからね。
今回、内幕のカヤライズと共に新調した、DXフライシートです。
前室の広さに憧れて買ってしまいました。
テントを張って、荷物の整理して・・・
ぷはー
いや、最高です。
この前室の広さ、とても良いです。
明るいうちに夕ご飯を食べました。
この日は息子も良く食べる良く食べる。
昼に食べなかった分まで2食分たいらげました。
さすがに疲れたね~。
夕ご飯も終えて寝る準備も終わり、あとはまったりですが、息子はなんだかずっと地図を見ています。
今日歩いてきた道と、今後歩く道をじっくり眺めているようでした。
いいね、こうやって色々覚えていくといいね。
それじゃ、お休み!
明日は、北沢峠に帰るだけですね!
続く
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この記事へのコメント
花はチングルマで良く見えませんが、その上の画像はチングルマの花の後(果)でしょうか。
Posted by アサギブルー at 2016年07月21日 21:38
アサギブルーさん、おはようございます。
アサギブルーさんのお言葉を受けて画像検索しましたら、出てきました。
チングルマの咲いた後、実になるとあのような形になるのですね、ビックリしました(^^;
同じ花だとは思えなかったので・・・
まだまだ勉強た足りないですね、ありがとうございます!
アサギブルーさんのお言葉を受けて画像検索しましたら、出てきました。
チングルマの咲いた後、実になるとあのような形になるのですね、ビックリしました(^^;
同じ花だとは思えなかったので・・・
まだまだ勉強た足りないですね、ありがとうございます!
Posted by PENTAGON at 2016年07月22日 08:05