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2018年09月06日

日帰り水晶岳 前半

今年もやって参りました、一年に一度の挑戦的なソロ登山。
昨年は槍ヶ岳・双六岳1Dayでした。
その時、帰り道にお話ししていた方は日帰りで鷲羽岳、もう一人は水晶岳と聞いていたので、そのプランがずっと頭に残っていました。

昨年はなんのトレーニングもせずに臨みましたが、今年はこっそりとトレーニングに励んで来ていました。
実はこの3か月、ランニングや千段階段を淡々とこなし、体重は8㎏落ちました。あともう少しの間だけ、息子には負けたくないので(^^;

という事で、始めましょう。


9月2日夜、夕飯が終わってから車を走らせます。
新穂高の深山荘前の登山者駐車場。
前日大雨だったことと、後に台風が来る予報のおかげか、駐車場には充分な空きがあり最上段に停める事ができました。
先に出発の準備を済ませてから、仮眠を取ることにしました。
多分、1時間半は寝れたと思います。
11:30に目覚ましが鳴り、そこから体を目覚めさせます。

「日帰り」が目的なので、0:00まで体をほぐし、準備運動をしたのち、時計を確認。

9月3日
0:01スタートです。

日帰り水晶岳 前半
新穂高登山者センター。
ここで登山計画書を提出し、トイレに寄り0:09出発です。

日帰り水晶岳 前半
今日は左俣林道。
この時間に歩くなら、右俣より断然左俣です。
あっちはこの時間に出ると、丁度2時頃に滝谷を通るんですよね~。
怖いですもん。

日帰り水晶岳 前半
さて、夜なので特に撮るものも無く足を進めます。
0:56ワサビ平小屋。

日帰り水晶岳 前半
1:08小池真道の入り口に来ました。
ここまではゆるっとした林道なのですが、私はもともとランナー系の体格では無いので走るのは苦手です。
平坦っぽい所だけ小走りで来ました。ガチっとは走れません。

日帰り水晶岳 前半
1:33秩父沢出合
登山道に入れば本領発揮。ガシガシ登りますよ~。
暗いので良く分からないですが、少し水量は多いように感じます。
やっぱり前日の雨が効いてるかな?

その後は、脇目も振らず、休みもせずひたすら高度を稼ぎます。

日帰り水晶岳 前半
2:34ここで初めて足を停めました。
一瞬、ため息がでてしまいましたよ、夜の鏡池。
月明かりにぼんやり見えるに槍ヶ岳と、それが綺麗に映る池。とても綺麗でした。
あ~、なんて素敵な景色だろう。
これを綺麗に写真に収める技術があれば…
スマホのカメラではこれが限界です。
見た景色をお伝え出来ずに残念です。


日帰り水晶岳 前半
という事で、写真を撮ったりなんだりで2:39に鏡平小屋です。
そのまま通過。

一気に稜線まで高度を上げて弓折乗越で3:10でした。
新穂高からの標高差は1500mを越えているので、500m/hで標高を稼いでいます。
ここまで水平距離も11キロを越えているので、なかなかのペースです。

ここからは軽いアップダウンを行くだけなので、そこそこ快走で足を進める事が出来ました。

写真を撮り忘れましたが、3:50に双六小屋に到着です。
テントを撤収して出発する人や、小屋から出てくる人が居ました。
そうですね、そんな時間ですね。
ここで一旦ザックを下ろしてハイドレーションの中の水の量を確認します。まだ十分なので補充はしなくて良さそうです。

しかし、新穂高から双六の小屋まで4時間切るとは、この年なりに進化しましたね。トレーニングの成果が出てます。

おにぎりを一つ頬張り、3:55に出発。

日帰り水晶岳 前半
4:03巻道分岐です。
季節も秋近く、日の出も遅いので双六岳に上がるのは止めにします。
このまま巻道を通って一気に三俣まで行きましょう。

日帰り水晶岳 前半
三俣峠直前、東の空が明るんで来ました。
綺麗ですね~、このまま今日は晴れると良いな。

日帰り水晶岳 前半
三俣峠から下って来る途中。
目の前の景色に思わず足を止めてしまいました。
凄く美しいと言う訳では無いのですが、山荘の明かりと薄暗い鷲羽岳が、一日の始まる感じを漂わせてなんとも言えない雰囲気でした。
なんとなく、まな板で大根を切るトントンと言う音、くつくつ言う鍋から漂う味噌汁の香り、そんなイメージが頭の中に広がりました。
いいですね、この雰囲気。とても素敵です。

日帰り水晶岳 前半
5:10三俣山荘に到着です。
先ほどの勝手なイメージでお腹がグルグル言い出したので、またここでおにぎりを一つ頬張ります。
大分ギリギリで来てるので、鷲羽の登りの前に足を少しほぐします。

5分ほど休んで一気に登ります。
駆ける事は出来ませんが、それなりに最大速で足を上げ続けます。

日帰り水晶岳 前半
5:55
鷲羽岳山頂、頂きました。
凄い、新穂高から6時間切れた。おじさんまだ頑張れる。
頑張らなくてもいいけど、頑張ればやれるもんですね。

日帰り水晶岳 前半
鷲羽池の向こうに大天井、常念、槍ヶ岳に穂高まで、綺麗だな~。

日帰り水晶岳 前半
西釜尾根に双六、笠ヶ岳まで見えます。

日帰り水晶岳 前半
こちらは同じく昨年息子と歩いた裏銀座。
野口五郎岳と南真砂岳。

日帰り水晶岳 前半
そしてこれから行く水晶岳。
さぁ、ゆっくりもしていられない、写真を撮ったら即出発です。

日帰り水晶岳 前半
6:18ワリモ岳通過。
山頂は通らないんですね、知らなかったです。

日帰り水晶岳 前半
6:26ワリモ北分岐です。
ようやく水晶岳が射程圏内に入ってきた感じです。

日帰り水晶岳 前半
ワリモ北分岐から水晶小屋までの道は、歩きやすい道です。
ほぼ水平移動なので、負担が軽くて快速です。

日帰り水晶岳 前半
湯俣川に日が射します、これも幻想的で綺麗ですね~。

日帰り水晶岳 前半
6:45水晶小屋の裏の分岐に到着しました。
残念なことに水晶岳の山頂はガスの中に入ってきましたね・・・

小屋はとりあえず通過して、水晶岳に向かいますが、運動量が半端ないのかとにかくお腹が減ります。
ここでもう一つおにぎりを頬張ります。
あと少し、行きましょう!

そこからはさらに吹き付ける風も強くなり、ガスも濃くなってきましたが快速で行きます。

日帰り水晶岳 前半
7:10水晶岳山頂頂きました!
新穂高から22.5㎞ 7時間10分 腹減った!自分よく頑張ったわ~。

CTだと新穂高から13時間20分なので、かなり良いペースで来ました。
正直、自分の中のUターンリミットの10時ギリギリになるんじゃ無いかと思ってましたが…
ガスガスで何も見えないですが、ここ最近のトレーニングの成果が出て自分的に満足しています。

消費カロリーが多かったのか、お腹がグルグル泣きっぱなしです、最後のおにぎりを頬張ります。
あとは行動食でなんとかしましょう。
消化が進むように、ゆっくりと米をかみしめます。

モグモグしながら色々な事が頭をよぎりました。
この3ヶ月、自分と向き合う良い時間でした。
結局答えは出なかったんですけど、もうちょっと楽に生きて良い。命いっぱい頑張る必要性は無い。
やるときにやれれば、それで良いんだな、と思えるようになりました。
いや、答えは足元にあったんだ、気付きたく無かったんでしょう。

こうやって山に送り出してくれるカミさんにも、ホントにありがたいと思わないと。
思っていても行動で示さないと駄目なんだろうけど、それは次のステップですね。
子供達にも心配かけていただろうな。。。



さぁ、帰ろう。




後半へ続く



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この記事へのコメント
 あっぱれです!
この時間にフルスロットル状態で登れるのは脱帽です。
自分磨き、心の洗濯、気分見つめ、大切な物の再確認にはひとりでモクモクとっのはピッタリですね。
妙に集中して頭が目まぐるしく働き、聡明なんですよね!
 鏡池は不思議な光景でしたでしょうね?またオリオンが出るところでした。
Posted by アサギブルー at 2018年09月06日 22:04
アサギブルーさん:

最近、夜の写真を撮ると必ずオリオン座が入りますね~。
たまたまなんですが♪
一人で夜中に歩くと、色々考えますよ~。
考えてないと、怖くて。
色々な獣の気配がしますしね。
現実から目を背けているだけかもです(^^;
Posted by PENTAGON PENTAGON at 2018年09月07日 11:12
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