【新穂高から日本海へ】 1日目 日本アルプス横断の旅

PENTAGON

2015年08月19日 15:20

長い間ブログを空けてしまいましたが、夏の大冒険に行って来ました。
結果から言えば、新穂高から日本海まで歩ききり、憧れていた剱岳の登頂も果たす事ができました。
9日間100kmに及ぶロングトレイルの冒険は、またかけがえの無い思い出として心に刻まれました。
内容も長くなるので、行きましょう。
いつもの長文、お時間のある方お付き合いください。



8月8日

AM5:00自宅を出発です。
今回も新穂高からスタートですが、もちろんそこに帰ってくる予定は無いので、家内と娘に送ってもらう事にしました。
6時に到着し、ウダウダと準備したりなんだりして、6:35出発となりました。



荷物の重さは、なんとか削りに削って私28kg、息子8kgとなりました。
30kgを切ってよかった・・・



登山者センターに計画書を提出します。
受付にいるお父さん、計画書を見てだんだん顔色が変わっていきます。
息子、何も言わずにストンと提出しました。

さて、左俣もそうですが最初は長い林道歩きです。
テクテク歩くのですが・・・

私、絶不調でした。
連日の仕事の疲れが溜まり、前日も出張で帰宅が遅く、それから最終準備とチェックしたりで体はボロボロ。
さらに久しぶりの大荷物、
正直、体がやられていました。
「ホントに行けるのか?」
と不安になりました。



一時間半ほど歩いてやっとこワサビ平の小屋です。
ここで朝ごはんを食べて休憩です。
お腹の調子も良くないのでお手洗いを借りたのですが・・・
私、血を下してビックリしました。
いや、これはホントに死んじゃうかもしれない・・・
止めて帰ろうかと思いましたが、今回の山行は無理はしない山行なので、午後はのんびりとかの計画です。
きっと山が癒してくれると思って、初日だけは無理して行くことにしました。

この日の予定は双六小屋で幕営です。
この道は4年前、息子が年長の時に
「双六岳の山頂でスゴロクをしよう」
企画で歩いた道です。
もちろんそれから息子は大きくなっているので歩く速度は速くなっているはずなのですが、
私の荷物も大きくなってるので、当時と変わらぬゆっくりペースでした。
息子にまったく着いていけません。
途中でこっそり息子のザックに少し荷物を移植したのはココだけの秘密です。



小池新道の入口です。
天気も良く山も綺麗で最高なのですが、それと裏腹に体調は絶不調なのが辛いです。




最初少しだけ雪の上を歩きます。
久しぶりの雪にテンション上がる息子です。
この後いっぱい見ることになるのに♪






視界には槍穂の峰々が見えてきました。
近いですね!




いよいよ道は登山道らしくなってきたのですが、なんとも体とザックが重くて重くて・・・
初日は辛い戦いになるのは分かっていましたが、想像以上でした。




秩父沢に到着です。
さすが週末ですね、人でごったがえしています。
ここで大休止します。
天気は良くてありがたいのですが、日差しが強すぎて暑いのです。
お盆前の猛暑は、山の中でも健在でした。
ここでめいいっぱい水浴びして体を冷やしてから行きます。




秩父沢から1時間40分後、かなり遅れてシシウドヶ原へ来ました。
いや、ホントに体が辛いです、荷物が重い。。。

ここで休んでから、今度は鏡平へ。




焼岳の向こう、乗鞍には雲が出てきましたね。
息子が
「おとうさん、あの雲こっち来る?」
と聞いてきます。
極度の雷恐怖症のようです。




熊の踊場です。
4年前、ここで息子は熊踊りを披露してましたが・・・

今回もやってました(笑
動画でお伝えできないのが残念です。




鏡池です。
ここの逆さ槍は綺麗なのですが、穂先はかくれんぼ。
残念でした~




13:00頃、ようやく鏡平の小屋に来ました。
ここで大休止をしてお昼ご飯です。
息子には名物のカキ氷。
ここでかなり弱っている私、息子に二言。
「今日はココまででいい?小屋に泊まっていい?」
と聞いてしまいました。
「お父さん、計画と違うでしょ?今日は双六岳まで行こうよ。」
と諭されてしまいました。
いや、弱気になってゴメンなさい。
少しだけお昼寝して体をすっきりさせてから、14時前に再スタートしました。




奥丸山がある中崎尾根が眼下に来ました。
あそこもいつか歩いてみたいな~・・・




少し寝れた効果か体が楽になったおかげで、割とサクッと弓折乗越まで来れました。
15時です。
時間も時間なので、殆ど休憩無しで歩き続けます。




この稜線から見える景色は綺麗です♪




息子、迷わず雪のあるほうへズンズンと・・・
ホントに好きだねぇ~。




こんな所にテントを張って一晩過ごしたら、最高でしょうね。
でも幕営禁止です。




鏡平の小屋が最後に見えるポイントです。
あそこもテン場があれば良いのにな~。
そうすれば、土日とかで一泊とか出来るのに。
星空に浮かぶ槍穂は綺麗でしょうね。




と、一部崩落地の脇を通ります。
もちろんキャップをしてますよ!




テクテクと歩いていたら一瞬槍の穂先が雲から現れました!




やっと双六の小屋が見えてきました。
ココの小屋は見えてからが遠いのですよね。
良く覚えています。




うはぁ、テントの花。
テン場が混んでそうです。
テント張れるかな?




16時を回った辺りで、ようやく双六の小屋に到着しました。
小屋に行ってテン場の受付してからテントを張ります。
中央付近に平らな場所が空いていました、ラッキーです♪




時間も時間なので、すぐに夕ご飯の準備です。
これからしばらくの山生活。
山時間に合わせて行動しないとですね!
この日の夕飯はラーメンでした。





夕食後、歯磨きと顔を洗いに再び小屋へ。
鷲羽岳が綺麗です。
ホントは今回の旅に組み込みたかったのですが、やはり体力の温存を考えて計画から外しました。




さて、テントに戻ったらあとは寝るだけです。
でも、息子はその前に一仕事。
今回、毎日日記を書いてもらいますよ~♪

体が疲れ切っていた私は、息子の日記用の机になりながらそのまま就寝してしまいました。
18時ごろだったかな・・・?
さーて、明日からも良い天気が続きますように!

夜中に寒くて目が覚めて、慌てて寝袋にくるまったのもココだけの秘密です(笑



2日目へ続く




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