【北沢峠から太平洋】 9日目 日本アルプス横断の旅 完結編

PENTAGON

2016年08月26日 16:00

8月12日


9日目
やはり5時前には目が覚めます。
布団でコロコロしてると息子もコロコロしています。
やっぱり起きてますね。
昨夜洗って乾した服をたたんで、出発の準備をします。

朝食は6時からです。
道に降りてきたとは言え、まだまだ街までは遠いです。
ですので、ここでしっかりとした食事を摂らさせて頂きます。

朝ごはんを食べた後、出発前に・・・


もう一回温泉♪
朝風呂、幸せです♪


と言う事で、スタートはのんびり7:30でした。
赤石温泉、白樺荘さん。
ありがとうございました。

施設を出て、ザックを背負った瞬間・・・

目の前をTJARの選手が通過されて行きました。
「頑張って下さい~!」
声をかけたのですが、かなり朦朧としていらっしゃいました。
頑張ってる人に頑張ってと言うのは色々言われますが、それでも応援したくなります。


朝からミンミン蝉が鳴いたり、じとーっとした暑さが苦しいです。
でもトンネルは涼しいです。
道の狭いトンネル歩行が続くので、ヘッデンは常に出せるようにしておきました。
息子が前を歩いて前を照らします。
私が後ろを歩いて後ろ側に赤い点滅灯を点けます。
安全第一です。


道からはこんなにぐるーっと回り込んだ川が見えたりします。
いずれあの部分はつきぬけて三日月湖が出来るかな?


道端で休憩したり・・・


ロードって、暇・・・Orz



それでも何かしら楽しみを見つけて歩きます。


何を運ぶのか?
対岸の山から小さなロープウェーがあったりします。
林業の為でしょうか?
息子、気になって仕方ないようです。



そしてこの鉄の階段。
ぱっと見普通なんですが、
流石と言うか、好きな人は見逃さないと言うか、息子気付いてしまいました。

「お父さん!この階段線路で出来てる!」

ホントに、レールで作ってありあすね。
井川鉄道の線路なのでしょうか?


トンネルも歩道があると助かります。



そしてあまりの暑さにとうとう・・・




安心して下さい、濡れてません!
水の向こう側に立ってるだけで、水は被って無いですよ!



11時ごろ、ようやく田代の集落の近くまでやってきました。



てしゃまんくの里。
今回の旅で初めて知りました。


井川オートキャンプ場。
日程的にここを夕方通過の場合は、ここでキャンプも考慮してました。
TJARのCPがありますね。
今回は通過します。


井川湖も渇水ですね。。。
キャンプ場からは湖が見えません。


水は、遥か遠く・・・


12:10
バス停は程よい休憩場です。
大分歩いて来ましたがまだまだです。



井川大橋です。
車も通れる大きな吊橋ですね。
2tまでです。

ここを渡れば5kmほどショートカットなのですが、今回は渡りません。
井川の街に寄らなければならない理由があるからです。
写真だけ撮って通過します。


さらにしばらく歩いて井川の街の入口へ来ました。
ここ、見たことありますね・・・
TVで見ました。
望月選手を応援する為に地元の方が集まっていた場所です。
ホントに井川地区の入口だったんですね。


とりあえず腹ごしらえです。
井川のビジターセンターに寄ります。
この絵。
この絵を見て
「荒川から見た赤石岳」
と答える事が出来る小学生はなかなか居ないと思います。


建物の中は、井川地区の歴史、土地の特色等、色々な資料があって楽しめました。


大きなジオラマです。
左右を貫通するようにビー玉が行き来できるのですが・・・
最初何の為?と思いましたが分かりました。
このラインに、リニアが通る予定なのですね。

バックのテレビではNHKの「日本アルプス大縦断!」TJARのビデオが流れていました。


という訳でお昼です。
息子、ミートソースパスタ。
私、カラアゲ定食。
美味しかったです♪


うーん、ざっとした地図ですが、今日の目的地まではグルっとまだまだ歩きますね。
もう14時ですから行きましょう。


さらに町の中を歩いてこちらへ。
井川の郵便局。
どうしてもここに寄りたいので5kmのショートカットを選ばなかったんです。
ここでもう使わなくなった登山靴や登山用品を家に送り返します。
標高も下がったので、シェラフもひとつは送ります。
あと・・・
今まで来ていた服・・・
カミさん、ごめんなさい、送りやす。

全部で7~8kgほど軽量化できました。
これでザックが軽くなります!

郵便局の方に色々聞かれまして、ここまで歩いて来た事やまだまだ歩く事を話しました。
そうしたら、望月さんの事を色々話してくれました。
地元情報、凄すぎです。
頑張ってね、と見送られてスタートしました。


さらに井川の商店街でお買い物です。
残った食材にあと少し食べたいものを追加で買い込みます。
ここを過ぎたら、明日の夕方までお店っぽい所は無さそうなので。
数件お店が並んでましたが、それぞれが活気に満ちていました。


用事も済んだので井川の街を離れます。
再び車道へ出ますが・・・


直ぐに外れます。
いったん下って行きます。


「夢の吊橋」
夢の吊橋って寸又峡じゃなかったでしたっけ?



どちらにしても、今までいくつもの吊橋を渡ってきた息子にとって、あんまり特別なものでは無かったようです。
もう少しリアクション欲しいな~。
この人、つかまりもしない。。。


そして吊橋の下も渇水です。
川が流れてますね。



まぁ、息子を喜ばせるのは吊橋じゃなくて、こちらですよ。
こっちが本命。


バーン、線路の道!
息子、突然テンション上がり始めます(笑


廃線跡を歩ける道があります。
休憩用の机とイスもあったり、けっこう充実してます。
紅葉の時期に来ればとても綺麗かも知れないですね!


楽しい道は、あっという間に終了です。
この辺りで小雨が降り始めて着てしまいました。
カッパを着るほどでは無いので、ザックカバーだけです。

線路の道も終わり、井川の中部電力展示館の裏へまっすぐ歩きます。
建物の中を通れば少しだけ近道♪

なんて思ったら・・・




おぅ扉締まってる16:00までって・・・

今、16:01なんですが。
ダムカードも逃した・・・
そしてダムカレー・・・

気になります。

仕方ないのでまた戻ってぐるーっと岬に沿って迂回します。
残念でしたー。


井川のダムです。
ここも大きいダムですね。
とここの角を曲がろうとしたら後ろからTJARの選手が来ました。
頑張って下さい~、と声をかけて見送ります。


選手が通るとやる気になる息子。
追いかけようと必死ですが、歩いていらっしゃるのに追いつきません。
速いな~。。。

ダムを渡ったら、後は道は登りになります。
今日は井川自然の家まで行きます、10km弱かな?
正確な名称は
「南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家」
ですね。

さぁ、ここからはまた交通量のある狭い林道を行きます。
気をつけて歩きましょう。

と、写真を撮り忘れたのですが、私達の前を郵便局の車が通過しました。
息子がボソッと。。。
「きっとアレにさっき送った荷物が乗っている・・・
僕たちより先に行っちゃった。。。」
確かに静岡の集荷場に行っちゃったんでしょうね。
荷物、速いな~。
明日には家につくって行ってましたから。

息子に
「箱に入れて送ってあげようか?」
と言いましたが、もちろん即行で却下されました(笑


この辺りのガードレール、なんともシャレオツです。
木のガードレールって、雰囲気良いですね。
裏側に鉄板が入ってますので、強度もありそうです。


静岡駅まであと50km・・・
縮めたとはいえ、まだまだ遠いな~。。。


だんだん暗くなってきましたが、ようやく自然の家への分岐に着きました。
雨も少しずつ強くなってきました。
しかし、私達の直ぐ後ろ30分ぐらいの所に、ゼッケン27番の北野選手が迫ってました。
とても優しい感じのする方です。
息子が待って応援したいと言ったのですが、こちらも時間が遅かったので諦めて貰う事にしました。
もう真っ暗にもなってしまいますし。。。


話を聞き入れてもらえて、18:40に井川自然の家に到着しました。

受付をして入所します。
テントでも良かったのですが、雨が来ているので部屋にしました。
自然の家のルールに乗っとって行動します。


食事は火を使うので、テントサイトの自炊場を借りました。
既にあたりは真っ暗なので、急いで食べました。
先ほど井川の街でかい出したものとか。
美味しかったです。
ここの炊事場は洗剤も常設されていたので、クッカーや皿や箸も綺麗に洗えました。
水が使い放題って、当たり前だから何も思わなかったのですが、当たり前では無いんですね。
ありがたく水道の水を使わさせて頂きました。


あとはお風呂に入って・・・
今日もお風呂に入れる。
嬉しいですね♪


と言う事で、部屋(笑


急遽部屋にしたので、団体様の空きの出た大部屋に二人。

息子、部屋の真ん中に布団を敷きます。
私、部屋の隅っこに布団を敷きます。

これが性格の違いですね。

二晩屋根のある所で過ごせましたね、とても楽です。
ありがとうございました。
太平洋までの行程も残すところ二日分。
明日は宿無しです。
河原で野営かも知れないし、公園で野営かも知れないし。
一応、目標地点を決めてありますので、そこまで行けるといいですね。

この日も、布団でゆっくり寝れました。


お休みなさい。






関連記事
安峰山へ
世界の人と歩く乗鞍
焼岳と西穂高岳ピラミッドピークを日帰りしてみる その②
焼岳と西穂高岳ピラミッドピークを日帰りしてみる その①
百高山完登! 2日目 駒津峰 甲斐駒ヶ岳
百高山完登! 1日目 アサヨ峰
日帰り水晶岳 後半
Share to Facebook To tweet