Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ Second half

PENTAGON

2018年02月08日 12:00


なかなか綺麗な写真です。
もう一回載せちゃお。
カミさん、初めてまともな山歩きみたいのに付き合わせてるけど、楽しんでくれてるのかな・・・?

さて、それでは出発です。
前回も説明した通り、ここはグランドキャニオンの中段です。
ここからコロラド川までもうワンステップ渓谷を降ります。



もう一度ドーンと切れ落ちます。


そうなるとやっぱり集合写真です(笑


こちらがパノラマ。
大きいですよ~。
もうコロラド川はすぐそこですね。



さらに少し歩くと、下からミュール達がやってきました。
ミュールや~♪



ポックポックと歩く姿がなんともかわいいですね。
馬より少し小さめで、なんとなく優しい顔をしています。
ミュール優先なので、おとなしく通過待ちでした。

さて、このミュール達とすれ違ったあと、すぐの場所もやっぱり岬のように飛び出した所でした。


下がスポーンと無いですね。
同じく映像の方がわかりやすいと思うので、こちらで。



もう川までまっすぐな感じです。
高すぎて高度感がずれてしまいます。


川が近づくという事は、上はこんなに高くなります。
もともとあの高さに居たはずなのに、今は大きな山を見上げているようです。


お昼まで微妙な時間になって来たので、下に見える突端のポイントでお昼ご飯にしましょう。


ここでカップラーメン食べたり。
グランドキャニオンの底で頂く日本のカップラーメン。
うん、最高です。


二人とも、お疲れモードのようで。
と言うか、息子は甘えてるだけ(笑

食後に一人で突端のポイントに降りてみました。


川までもう少しですね。
地層の色も大分変ってきました。
赤を通り越して、少し黒い岩肌です。
グランドキャニオンの最下層の地層は、約17億年前の地層だそうです。
谷を降りるにつれて、時を遡って来たわけです。


見上げるビュートは山々のよう。
朝はあれより高い位置に居たのに。


下流側。
コロラド川は、谷の上から見たときは細い川に見えたのですが、降りてくるとわかりますけどかなり大きい川です。
と言うか、今回のグランドキャニオンビレッジあたりからだと、コロラド川は深い位置にありすぎて殆ど見えません。
先日のデザートビューウォッチタワーであるとか、リムの数ポイントしか川が見えるところが無いそうです。


いぇーい
集合写真。
Yちゃん、2日目にして違和感なくファミリーに溶け込んでいます。
昔からの友達のようです。


もう息子はAくんにベッタリ。
そうですよね、自分が子供の頃って、親戚の若い叔父さんは良い遊び相手で兄貴分。
ベッタリでしたよね。


ここで道が分岐しますが、一つは川に沿って下流へ行く道なので今回は通りません。
このまま川に降りる道を進みます。


下にトンネルが見えますね。


トンネルだ~って近づいたら、目の前の岩が動きました。
ビビッて良く見たらヤギでした。
保護色で気付かなかったです。
普通に居るんですね。


手掘りのトンネルを抜けると・・・・


吊り橋でした。
Kaibab Suspension Bridgeと言う橋です。
コロラド川を渡って対岸へと進みます。




川を渡ると、道は『ノース・カイバブ・トレイル』と名前を変えます。
ここからは基本的にノース・リムへの登り道になる訳です。
そして、旧インディアンの住居跡があったりします。
こんな谷底にも、人が住んでたんですね、驚きです。


日本の縦穴式住居跡見たいです。


歩いてきた吊り橋が見えます。
せっかく谷のボトムまで来たので、コロラド川へ行ってみることにします。


うっわ、川でかっ。
予想以上に大河です。
上から見るのとは全然印象が違いますね。
そして流れも結構速い。

ボートビーチと言うところですが、ボートが接岸できる砂浜になっていました。
コロラド川を下るラフティングのボートが立ち寄る所だそうです。


息子よ、山じゃなかったけど、海外のトレイルを歩くと言う目標、達成できたよ。
「山頂~!」と言う感じでは無いですが、間違いなくボトムまで歩ききった。
「谷底~!」かな?でも、よく頑張ったよ。


と言うことで集合写真。
みんなで来れてよかった。
普段娘の世話ばかりで山に連れて行く事も出来ない、カミさんも一緒で良かった。
ホントに良かった。
この瞬間の為に、この10日間近くがあった訳ですから。
なかなか達成感があります。

記念に、コロラド川に触っておきました。


こちらがボートビーチへの分岐です。


そしてここにはwater Pointがありました。
さすがに谷底。
こおの水は豊富に出ていました。
もちろん飲料水なので、飲めます。


さて、ここから支流の谷へと入り込みます。
ゆるりと登り道。
ノースリムへと続く道です。


地層も今まで見たものとは大きく違いますね。
古い古い17億年前の地層です。
もう想像がつかないほどの昔の地球の表面です。


流石に谷沿い、木々も生えていてとても穏やかに支流です。


小屋がありました。
『Phantom Ranger Station』
ここはレンジャーの詰め所だそうで、先ほどすれ違ったレンジャーはここから来たのですね。


そして到着です。
Phantom Ranch(ファントム・ランチ)です。
本日の宿泊地!
ここがなかなか予約が取れないのです。
1年前が予約の解禁ですが、このオフシーズンでも予約できませんでした。
妹が夏から毎日毎日ストーカーのごとくメールを続け、キャンセルが出るのを待ちました。
基本的に、キャンセル待ちと言うのは無いので、連絡したときに空いてれば、先に連絡した人がすっと取れるシステムです。
12月に突然予約に空きができて、運よく取れた次第です。
もし取れなければ、テントを背負って降りてくる予定でした。


受付棟は食堂でもあります。
とても谷底とは思えない綺麗な建物です。


メニュー。
日本の山小屋と同じく、手書きのメニューが可愛いですね。


そして、乾杯。
ビール最高!
息子はレモネード。
これが甘くて疲れた体に最高のようでした。


さて、ここでビール飲みながらもプチ問題発生。
受付の人曰く
『あなた達、予約入ってないよ。』
おぅ、意味がわからん。
昨日、上のロッジでチェックイン済ませてきてるんだ、何を言う。

そう言えば、昨日ホテルのサーバーがダウンしてチェックインとか色んなのが手作業になり、てんやわんやしてたとか…

でも、間違いなく昨夜上でチェックインしてきた。

『予約してないけど、キャビンが空いてるからそこに泊めてあげるわ』

と、上から目線的に泊まれることに。


しかし、もともと予約していたのは大部屋の雑魚寝ルーム。
でも、今回降りて来た6人で一つのキャビンに泊まれることに。
しかも、値段はこっちの方が安かったり。


さらに、泊めてくれたキャビンは写真左。
右は食堂。
つまり、一番食堂から近いキャビンでした。


ゾロゾロと中へ。


二部屋とトイレ付。
一応、暖房があり病院ベッドのような2段ベッドが5個。
つまり10人泊まれるキャビンでした。
なかなか快適です。

さて、キャビンに荷物も置いてひと段落したので、周りを散策しに行く事にしました。
まずはココに来る前に通り過ぎたミュール達の詰め所に行ってみる事にします。


馬年のAくん、めっちゃ馬慣れしています。
意思の疎通が出来てそう。。。


息子も喜んでエサやりします。
葉っぱ系、なんでも良く食べます。
エサも豊富なのに、こっちに寄って来てガシガシ食べます。
イチョウの葉なんて食べるんですね。


馬とロバの掛け合わせ。
こんなに優しい顔をしています。
大人しくてかわいいですよ。


何頭も寄って来ては食べ続けます。
谷の上との往復、結構疲れるでしょうね~。

この子達、翌日会う事になります。


程よく遊んだ(遊んでもらった?)ので移動しようとしますが、Aくんを追ってどこまでもついてきます。
かわいい♪


川沿いを歩いてみたりします。
この川はこの下流でコロラド川と合流します。
水は結構冷たかったです。


そして、橋を渡り見たかった場所へ行ってみます。


こちらのキャンプ場です。

ブライト・エンジェル・キャンプ・グラウンドです。
もともとファントムランチは予約が取れてなかったので、こちらの予約をしていました。
グランドキャニオンのキャンプ場は全て予約制です。
日本の山小屋のように、突然行って、パッとテントを広げられる訳ではありません。
ですので、テント泊でも計画的に歩かなければなりません。

その代わりに、写真のようにテント一つ一つの専用スペースが確保され、テーブルとベンチ、それとベア缶も標準装備されます。

ベア缶と言うのはこちらで初めてしったのですが、食料等のにおいの強い食べ物を収納しておく缶です。
息子の左側、ベンチの上に乗っている白い缶ですね。
夜間でもなんでも、基本的にはあそこに食べ物を入れておかないと・・・

やってくるそうです。
グランドキャニオンにはグリズリーは居ないですが、「マウンテン・ライオン」と言う、100㎏になる大きな猫科の動物が居ます。
いわゆる、ピューマの仲間ですが・・・
そんなのに出くわしたらかなり不味いですね。

という事で、大型の自然動物が沢山居るアメリカでは、キャンプ場にベア缶は必ずついているとの事でした。

なかなか快適そうなテントサイトでした。
正直、ここでテントでも良かったです。

グランドキャニオンの底でテント張った事があるなんて言えたら、カッコいいですよね。


さて、キャビンに戻ろうとしましたが・・・
Aくんと息子は再びミュールの所に明日に行ってしまいました。
馬好きなのね、あなた達。。。
でもわかる、ミュール可愛い。


ファントム・ランチ。
説明が書いてありますが、読めません。


さて、キャビンに戻ってのんびりします。
プライベート・ベンチつきで、かなりのんびり出来ますね。
目の前の岩壁を眺めてぼーっとしてました。

凄いなー、グランドキャニオン。
今まで本やテレビや漫画なので見て来た場所の底に、今居る。

凄い所まで来たもんだ。

思えば、息子が保育園児の時にひたすら歩きだすなんて事をしなければ、こんな所まで歩いて来ようなんて思わなかったでしょうね。
息子、ありがとう。
そして今回はカミさんも一緒にいる。
娘は上に置いてきてしまったけど、いつも息子と一緒に歩いている感じを、少しは共有することが出来たのが嬉しい。
どう感じ取ってくれたかわからないけど、嬉しかった。


さて、それでは汗を流しに。
ファントムランチはシャワー付きです。
シャワー棟があるらしいので、行ってみます。


最初扉の開け方がわからずに手間取っていたら、なかからおじさんが開けてくれました。
どうやらキャビンのカギで開くようです、知らなんだ。


まぁ、海外の一般的なシャワーでした。
固定式のやつ。
お湯も出る、バスタオルも完備。
親切ですね。


という事で、さっぱりしたらキャビンに戻ります。
Aくんと息子、親子のようです。


さて、夕ご飯までまだ時間があるのでお手紙を書きます。
ファントムランチでは絵葉書が切手付きで売っています。
さらに
『ファントムランチからミュール運んだよ!グランドキャニオンの底より』
と言う感じのスタンプが押せるので、息子にお手紙書きました。
エアメールですね。
ホピの絵もなかなかオシャレです。

この葉書も、ミュールに乗り、車に乗り、飛行機に乗り、郵便屋さんが自宅に運んでくれる…
葉書も数案キロを超える壮大な旅ですね(笑

さて、お待ちかねの夕ご飯の時間です。
食事は種類が選べます。
「肉」「野菜」「シチュー」
の3種類。

日本に居る時には何の気無しに選んで居ましたが・・・

今日の夕飯は「肉」です。。。



Oh・・・肉・・・



忘却の彼方に居た「肉」の文字が呼びもどされてきまして、ガクブルしながら食堂へ行きましたが。。。


正直今回の旅の中で一番美味しい肉でしたよ。
いや、けしてAくんの出してくれた肉が美味しくなかった訳では無く、あれはデカすぎただけで・・・

でも、ホントに美味しかったです。


相席のおじさんにビールをご馳走になりました。
ブライトエンジェルビール。


トレイルの地図が書いてあります。
ちょっと缶を持って帰りたいと思いましたが、流石に荷物になるから止めましょう。

ちなみに、息子とカミさんは二人だけ「シチュー」を選んだので、時間が違いました。
心配なので外から除いて見ましたが、ちゃんと食べているようでした。
良かった(^^)

と、夜のキャビン周辺を散策していたら、カサカサっと音がしたので振り向いたら。。。


ビックリした。

普通に居るんですね。
マウンテンライオンかと思って後ずさってしまいましたよ。。。


さて、明日も早くから歩く予定です。
今日も早く就寝しましょう。

お休みなさい!


Day9に続く






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