2014年08月22日
3000m峰21座制覇【南岳~中岳~大喰岳~槍ヶ岳】 2日目
2日目
3時前から隣のテントの子達がソワソワしていたので目が覚めました。
まじめに山をやってますね、好感が持てます。
私もウトウトしながら4時ごろまでシェラフでコロコロしてました。
雨は降っていないようです。
外に出て出来る限りの出発準備。
息子は遅れて4時半に起きました。
出発準備して荷物まとめて・・・
5時半を少し回ったところで出発となりました。
天気は悪く、限りなく曇天。
でも、天気予報は好天のはず、いずれ雲が切れると信じて南岳新道へ足を運びます。
最初は体を温めるためにゆっくりゆっくり歩き出します。
すぐに南沢へ来ました。
沢を少し詰めながら横断するようです。
写真の看板では真ん中の大岩の右を通るようになってますが、実際は左を通ったほうが良さそうな感じでした。
この岩ですね。
ところが、沢を登っている途中から雨がパラパラと降り出します。
えー?今日は天気になるはずなのに・・・
今だけだよね?と晴れる事を信じながらカッパを着込みました。
沢の上部には雪渓があります。
ぽっかりと口を開けた感じが何とも怖いですね。。。
沢の対岸から再び森の中に入りますが、ここからがしんどかったです。
ひたすら木の梯子、アルミの梯子、急登、狭い道、滑る道のオンパレード私も息子体力と精神力をバンバンもってかれます。
これはつらい・・・
もうこんなんばっかりです。
朝一のゆっくりペースのまま、まったくスピードが上がりません。
タダでさえ辛い登山道に、テン泊装備の重さと雨が体に負荷をかけます。
たまに木々の間から下が見えますが、いつまで槍平の小屋が離れていかない感じです。
これはつらいなー
ようやく救急箱が見えました。
西尾根のコルまで2時間10分のCTでしたが、3時間30分もかかってしまいました。
息子の足取りも重く、テンションもあがらない。天候も回復しない。
なにか様子がおかしい。
この辺でかなり違和感を感じてきたので、何回か息子に今回はやめて帰ろうと提案しました。
ま、当然にかたくなに拒絶する息子。
仕方ないので行きましょう。
コルから先は尾根筋です。
本当は左右がスッパリ切れ落ちてかなりの高度感が味わえるはずです。
こんな尾根に乗っかった木道なんてのがバンバンありました。
ガスのおかげで高度感は感じなかったのですが、風が強くあおられたら危険です。
この区間はロープを出して確保しながら歩きました。
やがて、尾根筋から南沢へ戻ります。
どんなに辛いときでも、遊び心は忘れません。
雪を見つけてしまって足止めくらいます。
コレしか楽しみ無いですからね、良いでしょう。
沢の真ん中から上部に詰め始めます。
ここは風も穏やかで少し体が楽でした。
少しだけザレ気味の登山道。
それでも快適と思えるほど、ここまでの道のりがきつかったです。
しばらく沢を詰めると、再び尾根筋に戻るのですが・・・
そこに滑りやすい丸太橋。
息子にとっては、ここが一番怖かったらしいです。
ホントは尾根の上の方が高度感を感じるはずなんですけど、中途半端に下が見えるんで余計に怖いんでしょうね。
あと、この丸太橋の所で後ろから2名の方に抜かれました。
この日初めて後ろから人に抜かれたので、ようやく安心できました。
それぐらい人が少ない道です。
「スグソコ」の表記に息子、ようやくテンション上がります。
もう少し?もう少しでしょ?と足取りが速くなります。
急に先行する息子。
もう何でも良いです、この雨から逃れたい・・・
ガスの中に突然現れました、南岳小屋です。
避難避難!
小屋に入りカッパを脱いでお昼ご飯にします。
私は食欲が無かったので、息子だけハッシュドビーフを頼んだのですが、丁寧にスプーンが二つ出てきました。
あれ?(^^; 一杯のかけそば的な・・・?
ひもじく思われたのかな?(笑
さて、槍平からCTはホントは4時間10分ほど。でも実際には5時間40分もかけてしまいました。
1.5倍ほど。ここから槍まではCTは2時間40分。もうきつい登りは無いこのでCT通りに行けるかな?
でもとりあえず酷い風と雨。天気予報に騙された・・・
このとき携帯で天気予報を確認しても、ずっと晴れになってます。
なんなんだろう・・・?
現在12時前、リミットは14時にすれば今日中に槍に行けるかな?
とりあえず、停滞しよう。。。
なーんて考えてたら、向かいの席の方から声を掛けられました。
先ほど登山道で私たちを追い越して行かれた方でした。
「ヤマレコやってませんか?」
はい、やってます。
山を歩いててヤマレコの関係した方に声を掛けていただけるのは初めてだったので、ちょっとびっくりしつつも嬉しかったです。
同じ道を歩き、目指すところも同じようです。
小屋には他にNHKの撮影班が居ました。
あれー?あのおねーさん、この前重太郎新道ですれ違った人かな?
確か小林千穂さん・・・だっけかな?
そんな気がしますけど、違うかな?
小屋でしばらく待機していたら、風は強いものの雨は止んできたようです。
続々と停滞していた人たちがキレットや槍に出発していきました。
先ほど声を掛けてくれた方にも、
「槍で会いましょう」
と言っていただき、出発されて行きました。
このまま南岳小屋に幕営するかどうか・・・
時間はまだ13時。
明日が雨ならどうにもならなくなります。
今は晴れていないけど、雨じゃないだけいいか。よし、槍へ行こう!
出発です。
雨は止んでますが、風が強く体が冷えると体力が持ってかれるのでカッパを着て歩きます。
急な雨にも対応できますし。
3000mの稜線で体を濡らすのは危険過ぎます。
小屋からわずか10分足らずで南岳山頂です。
3000m峰18番目!
恒例の三角点確認。
さて、写真だけ撮ってどんどん行きましょう。
きっと晴れていたら、槍が段々近づいてくる高揚感が味わえたはずなんですが・・・
天気予報、なんでだ・・・
小屋で停滞していた方も皆言ってました。
今日は天気予報に騙されたと・・・
所々こんな岩場も通過します。
これぐらいならもう平気ですね。
長野県側は少し切れ落ちたりしている所があります。
ガスも酷く風も強いので、この稜線歩きは殆どロープをつないで歩きました。
「お父さん!雲のなかから猫が顔出してる!」
うんうん、確かにそう見えるね(笑
やがて天狗原分岐へ。
「山頂?」
と聞きながら息子がしがみつきます。
どう見ても違うでしょ?(笑
はるか下の方に見えるあれが天狗原かな?
お盆開けのこの時期にあの雪の量では、今年はあのまま根雪になっちゃったりして・・・
分岐から中岳への間は、岩場と気持ちの良い稜線歩きとが交差します。
こんなピークを越えたり。
常に白丸点が視界に入るので道迷いはありません。
これだけガスっているのにありがたい事です。
ちなみに写真は極力視界が開けたときだけに撮っています。
大体はこんなに前は見えていませんでした。
中岳が近づくと少しずつ岩場が多くなります。
南岳へのルート、昔と違うんですね。
そして登りが徐々にきつくなり、何度もガスの中の偽ピークに騙されました。
息子がぐずり始めたその時・・・
間違いないね。
息子が嬉しくて駆け出しました。
でも走らないで~!!
中岳山頂!
3000m峰19番目!
展望無し!
もう、ただのピークハンターになっている事が悲しかったです。
なんで山を歩くのかって、景色を見るために歩く訳じゃないですか。
だから天気予報を見ながら晴れの日を選んでくるのに・・・
中岳の向こう側は2段の鉄梯子を降ります。
大した事は無いのですが、梯子が濡れて滑りそうでしたので、ロープで確保です。
うわ、雷鳥!
親子でテクテクと歩いていました。
登山道を50mぐらい、一緒に歩きました。
雷鳥、いつ見ても歩き方が強烈にカワイイです。
あれが大喰岳かな・・・?
と、大喰岳に登り返したのですが、しばらく平坦な土地を歩いたら下りに入り始めました。
あれ?おかしい、この辺が山頂のはずなのに。。。
ザックを置いて山頂を探します。
山頂、どこだ?
あ、あったあった。
と言う訳で大喰岳山頂!
3000m峰20番目!
あとひとーつ!
しかし危ないところでした。
地図には確かに「二重稜線」と書いてありまして、登山道の左右にピークが沢山ありました。
ガスガスでホントの山頂がどれか分からずにスルーしてしまう所でした。
危ない危ない。
山頂から下りの下りは、ザレたジグザグ路を行きます。
この時点で時間は16時半を回ってしまい、かなりCTを上回ってます。
と言うか、この日の行動時間が長すぎです。
南岳小屋で幕営しなかった事が悔やまれました。
息子はかなり疲弊しています。
もちろん自分も疲れ切っていました。
ようやく飛騨乗越
「日本一高所の峠」
と地図に書いてありましたが・・・
あれ?南アルプスの三伏峠にもそんな事が書いてあったような?
どっちが本物でしょう?(笑
さて、乗越からは登り返しです。
息子があきらかに嫌な顔をしていましたが、
「槍の山頂まで0.35km」
と言う看板を見て、
「え?じゃぁ小屋までは100mぐらい?」
と気付きました。
さらにその瞬間に一瞬上の雲が切れて、テントが張っているのが見えました。
「スグソコだ!行こう!」
と急に元気に。
テン場を抜け、ガスの中にぼんやりと小屋の形が・・・
槍ヶ岳山荘、ようやく着いた・・・
ついてザックをおろした瞬間、急に目の前のガスが切れて槍の穂先が見えました。
居合わせた方が言うには、今日の穂先は1日中ガスの中で殆ど見えなかったそうです。
記念写真!
意外と元気?
1日中ガスガスの中を歩いた中最後に見た槍の穂先は、
最後にもらえたご褒美のようで嬉しかったです。
さて、時間は17時10分。
行動時間が長すぎです。
ここで息子に選択権を与えました。
これから風の強い中テントにするか、小屋泊が良いか?
息子、迷わず
「小屋泊!」
やっぱりとは思ったものの、今日辛い思いをさせてしまった後ろめたさがあるので従います。
ここまでテント担ぎ上げてきてるのに・・・
と言う事で、部屋に案内されて荷物をまとめたら自炊室で有ご飯です。
息子はカレー。私は丸山動物園のシロクマラーメン醤油味です。
おなか一杯になったらホールに戻ってトランプしたりなんだり・・・
はぁ~、小屋って楽。
イカンイカン、心がくじけそうでした。
やっぱりテント!
あっという間に時間も20時に。
疲れきって布団に入った瞬間に寝落ちしました。
天気予報のばかぁ・・・
信じていたのに・・・
明日こそ晴れると良いな・・・
3日目に続く
3時前から隣のテントの子達がソワソワしていたので目が覚めました。
まじめに山をやってますね、好感が持てます。
私もウトウトしながら4時ごろまでシェラフでコロコロしてました。
雨は降っていないようです。
外に出て出来る限りの出発準備。
息子は遅れて4時半に起きました。
出発準備して荷物まとめて・・・
5時半を少し回ったところで出発となりました。
天気は悪く、限りなく曇天。
でも、天気予報は好天のはず、いずれ雲が切れると信じて南岳新道へ足を運びます。
最初は体を温めるためにゆっくりゆっくり歩き出します。
すぐに南沢へ来ました。
沢を少し詰めながら横断するようです。
写真の看板では真ん中の大岩の右を通るようになってますが、実際は左を通ったほうが良さそうな感じでした。
この岩ですね。
ところが、沢を登っている途中から雨がパラパラと降り出します。
えー?今日は天気になるはずなのに・・・
今だけだよね?と晴れる事を信じながらカッパを着込みました。
沢の上部には雪渓があります。
ぽっかりと口を開けた感じが何とも怖いですね。。。
沢の対岸から再び森の中に入りますが、ここからがしんどかったです。
ひたすら木の梯子、アルミの梯子、急登、狭い道、滑る道のオンパレード私も息子体力と精神力をバンバンもってかれます。
これはつらい・・・
もうこんなんばっかりです。
朝一のゆっくりペースのまま、まったくスピードが上がりません。
タダでさえ辛い登山道に、テン泊装備の重さと雨が体に負荷をかけます。
たまに木々の間から下が見えますが、いつまで槍平の小屋が離れていかない感じです。
これはつらいなー
ようやく救急箱が見えました。
西尾根のコルまで2時間10分のCTでしたが、3時間30分もかかってしまいました。
息子の足取りも重く、テンションもあがらない。天候も回復しない。
なにか様子がおかしい。
この辺でかなり違和感を感じてきたので、何回か息子に今回はやめて帰ろうと提案しました。
ま、当然にかたくなに拒絶する息子。
仕方ないので行きましょう。
コルから先は尾根筋です。
本当は左右がスッパリ切れ落ちてかなりの高度感が味わえるはずです。
こんな尾根に乗っかった木道なんてのがバンバンありました。
ガスのおかげで高度感は感じなかったのですが、風が強くあおられたら危険です。
この区間はロープを出して確保しながら歩きました。
やがて、尾根筋から南沢へ戻ります。
どんなに辛いときでも、遊び心は忘れません。
雪を見つけてしまって足止めくらいます。
コレしか楽しみ無いですからね、良いでしょう。
沢の真ん中から上部に詰め始めます。
ここは風も穏やかで少し体が楽でした。
少しだけザレ気味の登山道。
それでも快適と思えるほど、ここまでの道のりがきつかったです。
しばらく沢を詰めると、再び尾根筋に戻るのですが・・・
そこに滑りやすい丸太橋。
息子にとっては、ここが一番怖かったらしいです。
ホントは尾根の上の方が高度感を感じるはずなんですけど、中途半端に下が見えるんで余計に怖いんでしょうね。
あと、この丸太橋の所で後ろから2名の方に抜かれました。
この日初めて後ろから人に抜かれたので、ようやく安心できました。
それぐらい人が少ない道です。
「スグソコ」の表記に息子、ようやくテンション上がります。
もう少し?もう少しでしょ?と足取りが速くなります。
急に先行する息子。
もう何でも良いです、この雨から逃れたい・・・
ガスの中に突然現れました、南岳小屋です。
避難避難!
小屋に入りカッパを脱いでお昼ご飯にします。
私は食欲が無かったので、息子だけハッシュドビーフを頼んだのですが、丁寧にスプーンが二つ出てきました。
あれ?(^^; 一杯のかけそば的な・・・?
ひもじく思われたのかな?(笑
さて、槍平からCTはホントは4時間10分ほど。でも実際には5時間40分もかけてしまいました。
1.5倍ほど。ここから槍まではCTは2時間40分。もうきつい登りは無いこのでCT通りに行けるかな?
でもとりあえず酷い風と雨。天気予報に騙された・・・
このとき携帯で天気予報を確認しても、ずっと晴れになってます。
なんなんだろう・・・?
現在12時前、リミットは14時にすれば今日中に槍に行けるかな?
とりあえず、停滞しよう。。。
なーんて考えてたら、向かいの席の方から声を掛けられました。
先ほど登山道で私たちを追い越して行かれた方でした。
「ヤマレコやってませんか?」
はい、やってます。
山を歩いててヤマレコの関係した方に声を掛けていただけるのは初めてだったので、ちょっとびっくりしつつも嬉しかったです。
同じ道を歩き、目指すところも同じようです。
小屋には他にNHKの撮影班が居ました。
あれー?あのおねーさん、この前重太郎新道ですれ違った人かな?
確か小林千穂さん・・・だっけかな?
そんな気がしますけど、違うかな?
小屋でしばらく待機していたら、風は強いものの雨は止んできたようです。
続々と停滞していた人たちがキレットや槍に出発していきました。
先ほど声を掛けてくれた方にも、
「槍で会いましょう」
と言っていただき、出発されて行きました。
このまま南岳小屋に幕営するかどうか・・・
時間はまだ13時。
明日が雨ならどうにもならなくなります。
今は晴れていないけど、雨じゃないだけいいか。よし、槍へ行こう!
出発です。
雨は止んでますが、風が強く体が冷えると体力が持ってかれるのでカッパを着て歩きます。
急な雨にも対応できますし。
3000mの稜線で体を濡らすのは危険過ぎます。
小屋からわずか10分足らずで南岳山頂です。
3000m峰18番目!
恒例の三角点確認。
さて、写真だけ撮ってどんどん行きましょう。
きっと晴れていたら、槍が段々近づいてくる高揚感が味わえたはずなんですが・・・
天気予報、なんでだ・・・
小屋で停滞していた方も皆言ってました。
今日は天気予報に騙されたと・・・
所々こんな岩場も通過します。
これぐらいならもう平気ですね。
長野県側は少し切れ落ちたりしている所があります。
ガスも酷く風も強いので、この稜線歩きは殆どロープをつないで歩きました。
「お父さん!雲のなかから猫が顔出してる!」
うんうん、確かにそう見えるね(笑
やがて天狗原分岐へ。
「山頂?」
と聞きながら息子がしがみつきます。
どう見ても違うでしょ?(笑
はるか下の方に見えるあれが天狗原かな?
お盆開けのこの時期にあの雪の量では、今年はあのまま根雪になっちゃったりして・・・
分岐から中岳への間は、岩場と気持ちの良い稜線歩きとが交差します。
こんなピークを越えたり。
常に白丸点が視界に入るので道迷いはありません。
これだけガスっているのにありがたい事です。
ちなみに写真は極力視界が開けたときだけに撮っています。
大体はこんなに前は見えていませんでした。
中岳が近づくと少しずつ岩場が多くなります。
南岳へのルート、昔と違うんですね。
そして登りが徐々にきつくなり、何度もガスの中の偽ピークに騙されました。
息子がぐずり始めたその時・・・
間違いないね。
息子が嬉しくて駆け出しました。
でも走らないで~!!
中岳山頂!
3000m峰19番目!
展望無し!
もう、ただのピークハンターになっている事が悲しかったです。
なんで山を歩くのかって、景色を見るために歩く訳じゃないですか。
だから天気予報を見ながら晴れの日を選んでくるのに・・・
中岳の向こう側は2段の鉄梯子を降ります。
大した事は無いのですが、梯子が濡れて滑りそうでしたので、ロープで確保です。
うわ、雷鳥!
親子でテクテクと歩いていました。
登山道を50mぐらい、一緒に歩きました。
雷鳥、いつ見ても歩き方が強烈にカワイイです。
あれが大喰岳かな・・・?
と、大喰岳に登り返したのですが、しばらく平坦な土地を歩いたら下りに入り始めました。
あれ?おかしい、この辺が山頂のはずなのに。。。
ザックを置いて山頂を探します。
山頂、どこだ?
あ、あったあった。
と言う訳で大喰岳山頂!
3000m峰20番目!
あとひとーつ!
しかし危ないところでした。
地図には確かに「二重稜線」と書いてありまして、登山道の左右にピークが沢山ありました。
ガスガスでホントの山頂がどれか分からずにスルーしてしまう所でした。
危ない危ない。
山頂から下りの下りは、ザレたジグザグ路を行きます。
この時点で時間は16時半を回ってしまい、かなりCTを上回ってます。
と言うか、この日の行動時間が長すぎです。
南岳小屋で幕営しなかった事が悔やまれました。
息子はかなり疲弊しています。
もちろん自分も疲れ切っていました。
ようやく飛騨乗越
「日本一高所の峠」
と地図に書いてありましたが・・・
あれ?南アルプスの三伏峠にもそんな事が書いてあったような?
どっちが本物でしょう?(笑
さて、乗越からは登り返しです。
息子があきらかに嫌な顔をしていましたが、
「槍の山頂まで0.35km」
と言う看板を見て、
「え?じゃぁ小屋までは100mぐらい?」
と気付きました。
さらにその瞬間に一瞬上の雲が切れて、テントが張っているのが見えました。
「スグソコだ!行こう!」
と急に元気に。
テン場を抜け、ガスの中にぼんやりと小屋の形が・・・
槍ヶ岳山荘、ようやく着いた・・・
ついてザックをおろした瞬間、急に目の前のガスが切れて槍の穂先が見えました。
居合わせた方が言うには、今日の穂先は1日中ガスの中で殆ど見えなかったそうです。
記念写真!
意外と元気?
1日中ガスガスの中を歩いた中最後に見た槍の穂先は、
最後にもらえたご褒美のようで嬉しかったです。
さて、時間は17時10分。
行動時間が長すぎです。
ここで息子に選択権を与えました。
これから風の強い中テントにするか、小屋泊が良いか?
息子、迷わず
「小屋泊!」
やっぱりとは思ったものの、今日辛い思いをさせてしまった後ろめたさがあるので従います。
ここまでテント担ぎ上げてきてるのに・・・
と言う事で、部屋に案内されて荷物をまとめたら自炊室で有ご飯です。
息子はカレー。私は丸山動物園のシロクマラーメン醤油味です。
おなか一杯になったらホールに戻ってトランプしたりなんだり・・・
はぁ~、小屋って楽。
イカンイカン、心がくじけそうでした。
やっぱりテント!
あっという間に時間も20時に。
疲れきって布団に入った瞬間に寝落ちしました。
天気予報のばかぁ・・・
信じていたのに・・・
明日こそ晴れると良いな・・・
3日目に続く
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Posted by PENTAGON at 22:50│Comments(0)
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