2015年08月22日
【新穂高から日本海へ】 4日目 日本アルプス横断の旅
8月11日 晴れ 後 曇
前日早く寝たので、この日も早く出ることが出来ました。
山での生活も慣れてきて、息子は寝起きにご飯を食べられないという事が分かり、早くに私が起きてお湯を沸かすと同時に、アルファ米にお湯を入れて朝食の準備をします。
出発後、1時間ほどで息子がお腹が空くと言い出すので、そこで軽く食べてすぐ出発する。
と言うのが理想の流れだと分かってきました。
と言う訳で、AM4:00にはテント撤収が完了し、出発できました。
この日の予定はCTでは5時間40分ほど。
薬師岳、北薬師岳を経て上手く行けばスゴ乗越に10時前につくCTです。
もしそんなに早く到着できるのであれば、次の日の五色ヶ原まで一気に歩いて行こうかと息子と話していました。
実は、予定の日程を詰めたい理由が息子にはあったのです。
昨年南アルプスの白峰三山を歩いた時に一緒の行程を歩いた山ガールのお姉さんお二人が、今回12,13日と剣沢でテント泊と言うお話でした。
私達が剣沢に行くのは14日の予定。
「日程を詰める事が出来れば会うことが出来るよ。」
と息子に言うと、どうしても会いたいんだと言い始めました。
やる気になって早朝から歩く事になりました。
さて、10時までにスゴ乗越小屋に着くかな?
薬師峠からは最初、沢沿いに登ります。
これが結構な急登で、朝からゼーゼーと息を切らします。
ヘッデンで歩くのですが、少し分かりにくい所もあり、たまに○を探してしまったり。
50分ほど歩くと開けた所に出ました。
周りも明るくなり、ヘッデンも要らなくなりました。
薬師平ですね。
遠く槍ヶ岳。
そう、槍が遠くなってきたのが実感としてわかります。
歩いてるな~
ケルンのとなりで軽く休憩をしてから、再び歩き出します。
登っている途中、北ノ俣岳に日が差し始めました。
綺麗だな~
ですがこちらは山の影側です。
全然日が差しません。
空は秋模様に変わり始めています。
1時間45分ほどで、薬師小屋に到着しました。
CT1時間40分なので良いペースじゃないですか。
実はこの時、食料は大分減ってきては居たのですが、薬師峠の水場で水を大量に汲んできていました。
薬師小屋は水不足との情報があったのと、スゴまで水場は無いからです。
ハイドレーションに3Lフル、パックに2Lと再び+5kgで、荷物は再び26~7kgほどでしょうか・・・
ただ、足が山になってきたので意外と歩けます。
さらに早くなった理由は自分でも分かっていました。
これです。
今回の旅の為に新調した大型ザック、グレゴリーのバルトロ85です。
フィット感を追求したグレゴリーのザックとは言え、いきなり新品を下ろしたのでまだ馴染んでいなかったのです。
3日間重い荷物を持って歩いたことにより、各部の動きが良くなり、また私も体に合わせた締め上げ方が分かってきたので、凄く楽に背負えるんです。
細かいところは以前使っていたオスプレーのジーニス88の方が使い勝手が良いのですが、体へのフィット感は圧倒的にこちらです。
少々内容量が減ってしまったのは仕方ないですが、今後はこれをメインザックに使っていけると判断しました。
体にフィットすると、重くても楽に歩けるのが良く分かりました。
さて、小屋では薬師岳のバッジを買い、外のテーブルで朝ごはんです。
持ってきた水を沸かして、インスタントですが温かい豚汁を入れます。
体が暖まり、お腹も満たされたところで再びスタートしました。
目の前のザレた道をあげて行きますが、そんなに疲れることも無くガンガン高度を上げられます。
でも、やっぱり荷物は重く息子の方がペースが速いです。
いや、息子が速いんじゃなくて私が遅いんですが。
「お父さん、今回の山はゆっくりペースで楽だね~♪」
なんて言われた時はムキになってペースを上げますが、結局ゆっくりになってしまうのです。
トホホ・・・
山頂手前、避難小屋にも寄って見ます。
近くのケルンにある碑を読んで、合掌。
なるほどね。
綺麗なカールを見下ろします。
残雪期に来たら、楽しいスキーが出来そうですね。
計画してみようかな・・・?
そんなこんなで7:10
薬師岳山頂、頂きました!
三角点を見てみたのですが、なんだかコンクリートで埋められて良く見えませんでした。
後から調べたら二等三角点でしたね。
ここまで登山道の行程としてはほぼ半分過ぎました。
ようやくです。
槍穂はジリジリと遠くなりました。
そして、剱はぐっと近づいて来ました。
こうやって遥か遠く自分がスタートした所が見える。
遥か遠く自分が目指すところが見える。
目標もスタートも見える。
落ち込んだ所や道は見えない。
そして色んな人と歩いた道が交差する。
たまに話し、時には知らん顔で素通りする。
それでも同じ所を歩いていたり。
なんだか、人生みたいです。
でも、確実に言える事は、
「歩き続ければ必ず目標に近づく」
と言う事です。
諦めて足を止めてしまったら、そこで終わりなんです。
それが、実感として良く分かります。
歩くって、素晴らしい。
山頂では居合わせた方とお話したりなんだりしました。
ここの山頂にフル装備で登る人は珍しいので色々と声をかけられました。
荷物が26kgほどあると言ったら、1人の方が持たせてくれと言うので持ち上げてみましたが・・・
上がりませんでした(^^;
息子の8kgザックにヘルメットがくっついた様子にも感動してくれて、
「かっこいいな~」と言われ続けました。
褒められると悪い気は全くしないですね、素直に嬉しいものです。
20分ほどのんびり過ごしました。
さて北薬師岳へ行きましょう。
ところが、この薬師岳-北薬師岳間の道は今までの道と一変しました。
急に左右の稜線は切り立ち、落ちたらタダでは済まないポイントが現れてきました。
息子、岩にしがみついて歩きます。
ただ、以前と違うのは岩場の歩き方が変わったこと。
前から3点支持は出来ていましたが、安定感が増しました。
でも岩は一つ一つが大人に比べると大きいので、やっぱりペースはガタ落ちします。
振り返るとこんな感じです。
先はまだ長かったり・・・
9:00 北薬師岳山頂、頂きました!
薬師からCT30分なんて、ムリムリ。
たっぷり1時間30分かかりましたよ。
途中、北薬師から団体さんがきて離合するのに10分ほど待ちましたが・・・
それでも30分なんて、ムリ。
北薬師に9:00到着したことにより、ここからスゴ乗越小屋までのCTが2時間30分あるので、この日に五色ヶ原への夢は途絶えました。
うーん、槍穂が遠くなっていく・・・
手前の大地は雲ノ平のあたりですね。
昨日お会いしたsomaさん、あのあたりを歩いておられるでしょうか・・・?
ご子息の楽しそうな笑顔を想像すると、私も嬉しくなってしまいます。
子供と一緒に山を歩ける期間は一生の内の数年です。
かけがえの無い時間を共有できるわずかの数年なんです。
”今”を大事に歩きたいです。
子供を連れて山に登る人はみな同じ思いなのでは無いかと思います。
頑張れ子供達!
いっぱい苦しみ、いっぱい笑って、いっぱい感動しよう!
さぁ、間山まで降りましょう。
楽しみの三角点があるはずです♪
しかし一つ一つの岩が大きく、やっぱり息子の足は遅くなってしまいます。
まぁ、仕方ないです。
これから先の歩くはずの山を見ますが・・・
なんだか雰囲気が違います。
・・・と言うか、見えない所が多いですね。。。
何度か大きく高度を下げると言う事ですか。
身震いします。
少し高度を下げてから振り返ると、薬師岳と北薬師岳が並んでしました。
二つで一つの大きな山体で、かっこいい山でした。
やがて池塘が見え始めると・・・
間山の山頂です。
なんと、三角点はぶっこ抜かれて、山頂標は少し燃えた痕がありました。
なんだろうこれは・・・
落雷の跡かな?
標高は2585mなので、薬師岳の山頂から300mは下げてきてますね。
でも実は今日行くスゴ乗越小屋は標高2260mほどです。
さらに300m下げる訳ですよ。
いやー、しびれますね。
さらにズンズンと高度を下げていきます。
槍様がちょこんと真ん中に・・・
間もなく見えなくなります。
間山の下りに雪渓を発見しました。
息子、一心不乱に飛び出します。
ホントに好きだね~。
上手にスタンディングセードで降りてきます。
綺麗に滑れるね!
やがて森林限界を下回り、細かいアップダウンの森の中を歩いたりすると・・・
突然ニュっと現れました。
スゴ乗越小屋です。
時間も12時なので、もう五色ヶ原は考えられません。
五色までCTも6時間ほどありますし。
ここでテントの受付して幕営です。
テン場は3分ほどさらに下った所にあります。
まだ時間も早いので場所は選び放題でした。
平らで綺麗な所にテントを張ることが出来ました。
テントを張ったら水汲み&昼食の為に小屋へ行きました。
この日は食材の調整日で、この旅初めての小屋の食事を食べる事になりました。
なんだかおススメのようです。
と言う事で、カレーとうどんです。
息子、カレーをご所望でしたが辛すぎて終了です。
私がカレーを食べました。
なかなかにスパイシーなカレーでした。
うどんも美味しかったですよ。
食事後、小屋でジュースとビールを買ってテントに戻ります。
ここの小屋、ロケーションと雰囲気は最高です。
普通の人なら、南北どちらから来ても最低二日はかかる場所。
つまりここを通過する為にはには4日はかかる、北アルプスの中でも深部に相当する場所です。
そんななかにポツンとあるお助け小屋。
目の前に広がるスゴ峠の向こうの越中沢岳・スゴの頭、振り返ると間山、北薬師とかなり景色も綺麗です。
とてもこの場所が気にいりました。
泊まってないですが、小屋も2階にテラスがあったりと雰囲気がとても良いです。
唯一残念なのは外トイレががががが
この日はもうテントでゆっくりです。
毎日沢山歩いてゆっくりして、ビール飲んで。
体が山に癒されていきます。
最初の絶不調はもうありません、すこぶる元気になってました。
息子も体調不良を訴える事無く、楽しく歩いて来れました。
さて、この後は天気が気になります。
携帯で天気予報を見たいのですが、北アルプスの深部だし・・・
と電源を入れると・・・
なんと、LTEバリバリ。
なぜ?
高速インターネットにより、快適に天気予報が見れました。
なぜこんな所にLTEが???
予報はやはり14日の荒天は変わらず・・・
さて、どうしたものか。。。
スゴ乗越を雲が流れるように通過して行きます。
息子が
「お父さん、竜が通っているみたい。」
まさにそれ。
いい表現できるね。
しかし明日、スゴ乗越まで一度下げて、スゴの頭に上って、また降りて、また越中沢まで上げて・・・
考えると嫌になるので、もう考えずに寝ることにしました。
さて、天気どうなるかな・・・?
5日目に続く
前日早く寝たので、この日も早く出ることが出来ました。
山での生活も慣れてきて、息子は寝起きにご飯を食べられないという事が分かり、早くに私が起きてお湯を沸かすと同時に、アルファ米にお湯を入れて朝食の準備をします。
出発後、1時間ほどで息子がお腹が空くと言い出すので、そこで軽く食べてすぐ出発する。
と言うのが理想の流れだと分かってきました。
と言う訳で、AM4:00にはテント撤収が完了し、出発できました。
この日の予定はCTでは5時間40分ほど。
薬師岳、北薬師岳を経て上手く行けばスゴ乗越に10時前につくCTです。
もしそんなに早く到着できるのであれば、次の日の五色ヶ原まで一気に歩いて行こうかと息子と話していました。
実は、予定の日程を詰めたい理由が息子にはあったのです。
昨年南アルプスの白峰三山を歩いた時に一緒の行程を歩いた山ガールのお姉さんお二人が、今回12,13日と剣沢でテント泊と言うお話でした。
私達が剣沢に行くのは14日の予定。
「日程を詰める事が出来れば会うことが出来るよ。」
と息子に言うと、どうしても会いたいんだと言い始めました。
やる気になって早朝から歩く事になりました。
さて、10時までにスゴ乗越小屋に着くかな?
薬師峠からは最初、沢沿いに登ります。
これが結構な急登で、朝からゼーゼーと息を切らします。
ヘッデンで歩くのですが、少し分かりにくい所もあり、たまに○を探してしまったり。
50分ほど歩くと開けた所に出ました。
周りも明るくなり、ヘッデンも要らなくなりました。
薬師平ですね。
遠く槍ヶ岳。
そう、槍が遠くなってきたのが実感としてわかります。
歩いてるな~
ケルンのとなりで軽く休憩をしてから、再び歩き出します。
登っている途中、北ノ俣岳に日が差し始めました。
綺麗だな~
ですがこちらは山の影側です。
全然日が差しません。
空は秋模様に変わり始めています。
1時間45分ほどで、薬師小屋に到着しました。
CT1時間40分なので良いペースじゃないですか。
実はこの時、食料は大分減ってきては居たのですが、薬師峠の水場で水を大量に汲んできていました。
薬師小屋は水不足との情報があったのと、スゴまで水場は無いからです。
ハイドレーションに3Lフル、パックに2Lと再び+5kgで、荷物は再び26~7kgほどでしょうか・・・
ただ、足が山になってきたので意外と歩けます。
さらに早くなった理由は自分でも分かっていました。
これです。
今回の旅の為に新調した大型ザック、グレゴリーのバルトロ85です。
フィット感を追求したグレゴリーのザックとは言え、いきなり新品を下ろしたのでまだ馴染んでいなかったのです。
3日間重い荷物を持って歩いたことにより、各部の動きが良くなり、また私も体に合わせた締め上げ方が分かってきたので、凄く楽に背負えるんです。
細かいところは以前使っていたオスプレーのジーニス88の方が使い勝手が良いのですが、体へのフィット感は圧倒的にこちらです。
少々内容量が減ってしまったのは仕方ないですが、今後はこれをメインザックに使っていけると判断しました。
体にフィットすると、重くても楽に歩けるのが良く分かりました。
さて、小屋では薬師岳のバッジを買い、外のテーブルで朝ごはんです。
持ってきた水を沸かして、インスタントですが温かい豚汁を入れます。
体が暖まり、お腹も満たされたところで再びスタートしました。
目の前のザレた道をあげて行きますが、そんなに疲れることも無くガンガン高度を上げられます。
でも、やっぱり荷物は重く息子の方がペースが速いです。
いや、息子が速いんじゃなくて私が遅いんですが。
「お父さん、今回の山はゆっくりペースで楽だね~♪」
なんて言われた時はムキになってペースを上げますが、結局ゆっくりになってしまうのです。
トホホ・・・
山頂手前、避難小屋にも寄って見ます。
近くのケルンにある碑を読んで、合掌。
なるほどね。
綺麗なカールを見下ろします。
残雪期に来たら、楽しいスキーが出来そうですね。
計画してみようかな・・・?
そんなこんなで7:10
薬師岳山頂、頂きました!
三角点を見てみたのですが、なんだかコンクリートで埋められて良く見えませんでした。
後から調べたら二等三角点でしたね。
ここまで登山道の行程としてはほぼ半分過ぎました。
ようやくです。
槍穂はジリジリと遠くなりました。
そして、剱はぐっと近づいて来ました。
こうやって遥か遠く自分がスタートした所が見える。
遥か遠く自分が目指すところが見える。
目標もスタートも見える。
落ち込んだ所や道は見えない。
そして色んな人と歩いた道が交差する。
たまに話し、時には知らん顔で素通りする。
それでも同じ所を歩いていたり。
なんだか、人生みたいです。
でも、確実に言える事は、
「歩き続ければ必ず目標に近づく」
と言う事です。
諦めて足を止めてしまったら、そこで終わりなんです。
それが、実感として良く分かります。
歩くって、素晴らしい。
山頂では居合わせた方とお話したりなんだりしました。
ここの山頂にフル装備で登る人は珍しいので色々と声をかけられました。
荷物が26kgほどあると言ったら、1人の方が持たせてくれと言うので持ち上げてみましたが・・・
上がりませんでした(^^;
息子の8kgザックにヘルメットがくっついた様子にも感動してくれて、
「かっこいいな~」と言われ続けました。
褒められると悪い気は全くしないですね、素直に嬉しいものです。
20分ほどのんびり過ごしました。
さて北薬師岳へ行きましょう。
ところが、この薬師岳-北薬師岳間の道は今までの道と一変しました。
急に左右の稜線は切り立ち、落ちたらタダでは済まないポイントが現れてきました。
息子、岩にしがみついて歩きます。
ただ、以前と違うのは岩場の歩き方が変わったこと。
前から3点支持は出来ていましたが、安定感が増しました。
でも岩は一つ一つが大人に比べると大きいので、やっぱりペースはガタ落ちします。
振り返るとこんな感じです。
先はまだ長かったり・・・
9:00 北薬師岳山頂、頂きました!
薬師からCT30分なんて、ムリムリ。
たっぷり1時間30分かかりましたよ。
途中、北薬師から団体さんがきて離合するのに10分ほど待ちましたが・・・
それでも30分なんて、ムリ。
北薬師に9:00到着したことにより、ここからスゴ乗越小屋までのCTが2時間30分あるので、この日に五色ヶ原への夢は途絶えました。
うーん、槍穂が遠くなっていく・・・
手前の大地は雲ノ平のあたりですね。
昨日お会いしたsomaさん、あのあたりを歩いておられるでしょうか・・・?
ご子息の楽しそうな笑顔を想像すると、私も嬉しくなってしまいます。
子供と一緒に山を歩ける期間は一生の内の数年です。
かけがえの無い時間を共有できるわずかの数年なんです。
”今”を大事に歩きたいです。
子供を連れて山に登る人はみな同じ思いなのでは無いかと思います。
頑張れ子供達!
いっぱい苦しみ、いっぱい笑って、いっぱい感動しよう!
さぁ、間山まで降りましょう。
楽しみの三角点があるはずです♪
しかし一つ一つの岩が大きく、やっぱり息子の足は遅くなってしまいます。
まぁ、仕方ないです。
これから先の歩くはずの山を見ますが・・・
なんだか雰囲気が違います。
・・・と言うか、見えない所が多いですね。。。
何度か大きく高度を下げると言う事ですか。
身震いします。
少し高度を下げてから振り返ると、薬師岳と北薬師岳が並んでしました。
二つで一つの大きな山体で、かっこいい山でした。
やがて池塘が見え始めると・・・
間山の山頂です。
なんと、三角点はぶっこ抜かれて、山頂標は少し燃えた痕がありました。
なんだろうこれは・・・
落雷の跡かな?
標高は2585mなので、薬師岳の山頂から300mは下げてきてますね。
でも実は今日行くスゴ乗越小屋は標高2260mほどです。
さらに300m下げる訳ですよ。
いやー、しびれますね。
さらにズンズンと高度を下げていきます。
槍様がちょこんと真ん中に・・・
間もなく見えなくなります。
間山の下りに雪渓を発見しました。
息子、一心不乱に飛び出します。
ホントに好きだね~。
上手にスタンディングセードで降りてきます。
綺麗に滑れるね!
やがて森林限界を下回り、細かいアップダウンの森の中を歩いたりすると・・・
突然ニュっと現れました。
スゴ乗越小屋です。
時間も12時なので、もう五色ヶ原は考えられません。
五色までCTも6時間ほどありますし。
ここでテントの受付して幕営です。
テン場は3分ほどさらに下った所にあります。
まだ時間も早いので場所は選び放題でした。
平らで綺麗な所にテントを張ることが出来ました。
テントを張ったら水汲み&昼食の為に小屋へ行きました。
この日は食材の調整日で、この旅初めての小屋の食事を食べる事になりました。
なんだかおススメのようです。
と言う事で、カレーとうどんです。
息子、カレーをご所望でしたが辛すぎて終了です。
私がカレーを食べました。
なかなかにスパイシーなカレーでした。
うどんも美味しかったですよ。
食事後、小屋でジュースとビールを買ってテントに戻ります。
ここの小屋、ロケーションと雰囲気は最高です。
普通の人なら、南北どちらから来ても最低二日はかかる場所。
つまりここを通過する為にはには4日はかかる、北アルプスの中でも深部に相当する場所です。
そんななかにポツンとあるお助け小屋。
目の前に広がるスゴ峠の向こうの越中沢岳・スゴの頭、振り返ると間山、北薬師とかなり景色も綺麗です。
とてもこの場所が気にいりました。
泊まってないですが、小屋も2階にテラスがあったりと雰囲気がとても良いです。
唯一残念なのは外トイレががががが
この日はもうテントでゆっくりです。
毎日沢山歩いてゆっくりして、ビール飲んで。
体が山に癒されていきます。
最初の絶不調はもうありません、すこぶる元気になってました。
息子も体調不良を訴える事無く、楽しく歩いて来れました。
さて、この後は天気が気になります。
携帯で天気予報を見たいのですが、北アルプスの深部だし・・・
と電源を入れると・・・
なんと、LTEバリバリ。
なぜ?
高速インターネットにより、快適に天気予報が見れました。
なぜこんな所にLTEが???
予報はやはり14日の荒天は変わらず・・・
さて、どうしたものか。。。
スゴ乗越を雲が流れるように通過して行きます。
息子が
「お父さん、竜が通っているみたい。」
まさにそれ。
いい表現できるね。
しかし明日、スゴ乗越まで一度下げて、スゴの頭に上って、また降りて、また越中沢まで上げて・・・
考えると嫌になるので、もう考えずに寝ることにしました。
さて、天気どうなるかな・・・?
5日目に続く
スポンサーリンク