2015年08月25日
【新穂高から日本海へ】 7日目 日本アルプス横断の旅
8月14日 雨
ダーーン!
凄まじい轟音が響き、ビックリして目が覚めました。
落雷です。
ザーっと建物の中まで響くほどの豪雨、酷い雨です。
良かった、テントじゃなくて。
泥のように眠っていました。
この旅初めて、目を閉じてから朝方まで目覚めませんでした。
横で息子は豪快なイビキをかいています。
おっさんかw
すっと鼻をつまんでやると寝返りを打ち静かになりました。
よしよし。
窓の外はうっすらと明るくなりかけ。
時間は4時を少し回ったところでした。
この時間には目覚める体のサイクルが完成しています。
トイレに行きましたが、小屋の玄関では剱に向かおうかどうか考えあぐねている方が数名。
「ダメだダメだ。」
と言って、諦めた方が数名。
右往左往していました。
日程の少ない人は焦って登ろうとするでしょうが、この雨では危険では無いかと思いました。
私達は停滞が可能なのがありがたかったです。
5時には館内放送がかかり、朝食の準備が出来たとの事でした。
息子を起こして、久しぶりのまともな朝ごはんです。
はぁ、味噌汁が美味しい、米が美味しい、魚が美味しい・・・。
上げ膳据え膳って楽だわ~。
食後にお茶を飲み、のんびりテレビを見たり天気予報を見たり。
やっぱり今日は一日雨ですね。
夕方雨は上がり、明日は一気に天候が回復するようです。
うんうん、順調順調。
立山を歩けなかったのは残念だけど。。。
小屋番さんにもう少しだけ小屋に滞在させてもらう旨を伝え、荷物をパッキングします。
今日は向かいの剣山荘にスライドするだけです。
荷物の整理が終わり、ふと外に出てみると一部雲が切れて光が差し、雨が止んでいます。
慌てて携帯の雨雲レーダーを見ると、これから30分だけ雨雲の谷間が通過し、雨が降らないようです。
これは移動のチャンスです。
談話室に戻り息子に言います。
「30分だけ雨が降らない、チャンスだから移動しよう!」
談話室に居合わせた方もそれを聞いてイソイソと外に出る準備をする人もいました。
念のため上だけ合羽を着て、ザックカバーを被せます。
小屋番さんにお礼を言い、小屋を出ました。
売店で売っていた、「剱人」と刺繍の入ったノースフェイスのアタックザック、欲しかったな。。。
もう少し安ければ間違いなく買ってたなぁ。
アタックザックには使わないですが。
AM7:00 スタート。
剣山荘へは設計を二つ横切ります。
朝から雪歩きが嬉しい息子です。
もう一つ。
振り返ると剱澤山荘。
とても綺麗で暖かく、アットホームで素敵な小屋でした。
一晩お世話になりました。
岩場にはお花。チングルマかな?
こんな険しいところでも夏を一生懸命咲いています。
7:25
剣山荘(けんざんそう)に到着です。
本日の移動、コレだけ。
約0.8km
小屋に着いた瞬間、周りはガスに覆われて雨がバラバラと降り始めました。
よかった、雨雲レーダー正確です。
小屋で受付をしますが、まだ相当時間も早いです。
この後掃除で、それが終わってから部屋に入って欲しいと言われました。
今小屋に居るのは停滞を決めた連泊の人だけです。
食堂にザックを置いて、邪魔にならないように小屋を探検します。
こちらの小屋もとても綺麗で素敵な小屋です。
今回の剱澤小屋、剣山荘は私が今まで泊まった小屋の中で一番綺麗な小屋でした。
そしてここもシャワー付き!
今日も体を流せる!今日は汗もまったくかいていませんが。。。
部屋もとっても綺麗です♪
今回私達の部屋の名前は”剱”!
小屋の食堂には有名人の色紙がいっぱい。
イモトアヤコさんのサインもありましたが、私が惹かれたのは立松和平さんの色紙。
縁あって職場で少し絡みがありました。
直接お会いした事は無いのですが。
じっくり色紙を読んで、故人を偲びます。
小屋では早速土産を買いました。
旅も後半に入り、懐の残り勘定も出来てきたので奮発します。
息子には”剱岳2999”ドラロンソックス。
今夜シャワーを浴びたら履き替えましょう。
そして・・・
じゃーん、やっぱり売ってましたよ。
息子、先ずコレが欲しいと騒ぎました。
まぁ、約束でしたので買いました。
でもこのトランプ、凄く良いです。
登った人ならわかる内容の写真と文、記念の一品となりました。
あと、は剱岳のバッジと、珍しく自分にTシャツを。
剱岳2999のスポーツTシャツ。
明らかに他に売っているTシャツとと素材が違い、透湿速乾性のシャツがありました。
迷わずそれです。
翌日、着る事になります。
やがて掃除も終わり、部屋でザックをまとめたりしてから食堂に移動しました。
剣山荘は談話室が無い代わりに、食堂を広く開放しています。
携帯の電波もバンバン入るので、久しぶりにゆっくりメールチェックやらなんだり。
天気予報も再確認。
明日15日は午前中はやっぱり天気が良い!
午後には山頂は雲に覆われるようです。
最高の登山になりそうです。
お昼ごはんは小屋ご飯。
息子は牛丼を食べました。
私は名物の牛筋煮込みに昼からビール。
しあわせだ。。。
その後はひたすら息子とトランプしたり、本を読んだり。
外はずっと雨が降ってますが、のんびりのんびり過ごす事が出来ました。
体が癒されていきます。
小屋の食堂もここで今日は剱を諦めた方や、明日に向けて連泊する人手賑わっていました。
しかし楽しい時間は過ごせていますが、正直明日に不安が無いと言えば嘘になります。
剱岳へ続く別山尾根は、一般縦走路としては言わずと知れた国内最難関の一つ。
小屋やテン場に大荷物をデポして、体を軽くしてピストンするのが一般的です。
しかし私達は縦走。フル装備で岩場・鎖場、何よりカニのタテバイを越えなければなりません。
しかも息子も40Lザックを背負っています。
小学生がその装備でカニのタテバイを上がれるのか?
どうやって確保するのか。
考えていたら不安になり、荷物の再パッキングを始めました。
息子の荷物はとにかく軽く。
重いものは私のザックに移動し、逆に軽くてかさばるものを息子のザックに移動します。
水を入れても重さが5kgを切ればよいのですが、ギリギリのようです。
荷物を押し込んだらギュッと締め上げて、なるべくザックをコンパクトにしました。
今夜は食事は自炊して、明日の朝食と昼食を残して全て食べきり荷物を軽くします。
馬場島まで降りればなんとかなります。
そうすれば私のザックも水入りで22kgほどまで落ちるでしょう。
とTTKしながら準備を進めました。
明日は別山尾根から剱岳。
それから早月尾根と長大な尾根を下り馬場島まで。
やり切れるのか?
やれなければ立山に戻るだけです。
16:00、夕ご飯を盛大に息子に振る舞います。
ここまで担ぎ上げた重たいみかんの缶詰も食べさせて、
松岡修造のように勇気付けます。
夕食後小屋の外に出ると雨は止んでいました。
剱澤から雲が消えて、眼下の山や源次郎尾根?が綺麗に見えました。
さぁ、明日はこの旅最大のハイライトがやってきます。
私達の前に剱岳が大きく立ちはだかっている様に感じてきました。
やれるのか?やれないのか?
全ては明日わかる事。
スタートは明るみ始める4:30の予定です。
暗いうちにスタートするのは危険と判断したので。
いつも通り、18時には就寝しました。
剱岳、行くよ!
8日目に続く
ダーーン!
凄まじい轟音が響き、ビックリして目が覚めました。
落雷です。
ザーっと建物の中まで響くほどの豪雨、酷い雨です。
良かった、テントじゃなくて。
泥のように眠っていました。
この旅初めて、目を閉じてから朝方まで目覚めませんでした。
横で息子は豪快なイビキをかいています。
おっさんかw
すっと鼻をつまんでやると寝返りを打ち静かになりました。
よしよし。
窓の外はうっすらと明るくなりかけ。
時間は4時を少し回ったところでした。
この時間には目覚める体のサイクルが完成しています。
トイレに行きましたが、小屋の玄関では剱に向かおうかどうか考えあぐねている方が数名。
「ダメだダメだ。」
と言って、諦めた方が数名。
右往左往していました。
日程の少ない人は焦って登ろうとするでしょうが、この雨では危険では無いかと思いました。
私達は停滞が可能なのがありがたかったです。
5時には館内放送がかかり、朝食の準備が出来たとの事でした。
息子を起こして、久しぶりのまともな朝ごはんです。
はぁ、味噌汁が美味しい、米が美味しい、魚が美味しい・・・。
上げ膳据え膳って楽だわ~。
食後にお茶を飲み、のんびりテレビを見たり天気予報を見たり。
やっぱり今日は一日雨ですね。
夕方雨は上がり、明日は一気に天候が回復するようです。
うんうん、順調順調。
立山を歩けなかったのは残念だけど。。。
小屋番さんにもう少しだけ小屋に滞在させてもらう旨を伝え、荷物をパッキングします。
今日は向かいの剣山荘にスライドするだけです。
荷物の整理が終わり、ふと外に出てみると一部雲が切れて光が差し、雨が止んでいます。
慌てて携帯の雨雲レーダーを見ると、これから30分だけ雨雲の谷間が通過し、雨が降らないようです。
これは移動のチャンスです。
談話室に戻り息子に言います。
「30分だけ雨が降らない、チャンスだから移動しよう!」
談話室に居合わせた方もそれを聞いてイソイソと外に出る準備をする人もいました。
念のため上だけ合羽を着て、ザックカバーを被せます。
小屋番さんにお礼を言い、小屋を出ました。
売店で売っていた、「剱人」と刺繍の入ったノースフェイスのアタックザック、欲しかったな。。。
もう少し安ければ間違いなく買ってたなぁ。
アタックザックには使わないですが。
AM7:00 スタート。
剣山荘へは設計を二つ横切ります。
朝から雪歩きが嬉しい息子です。
もう一つ。
振り返ると剱澤山荘。
とても綺麗で暖かく、アットホームで素敵な小屋でした。
一晩お世話になりました。
岩場にはお花。チングルマかな?
こんな険しいところでも夏を一生懸命咲いています。
7:25
剣山荘(けんざんそう)に到着です。
本日の移動、コレだけ。
約0.8km
小屋に着いた瞬間、周りはガスに覆われて雨がバラバラと降り始めました。
よかった、雨雲レーダー正確です。
小屋で受付をしますが、まだ相当時間も早いです。
この後掃除で、それが終わってから部屋に入って欲しいと言われました。
今小屋に居るのは停滞を決めた連泊の人だけです。
食堂にザックを置いて、邪魔にならないように小屋を探検します。
こちらの小屋もとても綺麗で素敵な小屋です。
今回の剱澤小屋、剣山荘は私が今まで泊まった小屋の中で一番綺麗な小屋でした。
そしてここもシャワー付き!
今日も体を流せる!今日は汗もまったくかいていませんが。。。
部屋もとっても綺麗です♪
今回私達の部屋の名前は”剱”!
小屋の食堂には有名人の色紙がいっぱい。
イモトアヤコさんのサインもありましたが、私が惹かれたのは立松和平さんの色紙。
縁あって職場で少し絡みがありました。
直接お会いした事は無いのですが。
じっくり色紙を読んで、故人を偲びます。
小屋では早速土産を買いました。
旅も後半に入り、懐の残り勘定も出来てきたので奮発します。
息子には”剱岳2999”ドラロンソックス。
今夜シャワーを浴びたら履き替えましょう。
そして・・・
じゃーん、やっぱり売ってましたよ。
息子、先ずコレが欲しいと騒ぎました。
まぁ、約束でしたので買いました。
でもこのトランプ、凄く良いです。
登った人ならわかる内容の写真と文、記念の一品となりました。
あと、は剱岳のバッジと、珍しく自分にTシャツを。
剱岳2999のスポーツTシャツ。
明らかに他に売っているTシャツとと素材が違い、透湿速乾性のシャツがありました。
迷わずそれです。
翌日、着る事になります。
やがて掃除も終わり、部屋でザックをまとめたりしてから食堂に移動しました。
剣山荘は談話室が無い代わりに、食堂を広く開放しています。
携帯の電波もバンバン入るので、久しぶりにゆっくりメールチェックやらなんだり。
天気予報も再確認。
明日15日は午前中はやっぱり天気が良い!
午後には山頂は雲に覆われるようです。
最高の登山になりそうです。
お昼ごはんは小屋ご飯。
息子は牛丼を食べました。
私は名物の牛筋煮込みに昼からビール。
しあわせだ。。。
その後はひたすら息子とトランプしたり、本を読んだり。
外はずっと雨が降ってますが、のんびりのんびり過ごす事が出来ました。
体が癒されていきます。
小屋の食堂もここで今日は剱を諦めた方や、明日に向けて連泊する人手賑わっていました。
しかし楽しい時間は過ごせていますが、正直明日に不安が無いと言えば嘘になります。
剱岳へ続く別山尾根は、一般縦走路としては言わずと知れた国内最難関の一つ。
小屋やテン場に大荷物をデポして、体を軽くしてピストンするのが一般的です。
しかし私達は縦走。フル装備で岩場・鎖場、何よりカニのタテバイを越えなければなりません。
しかも息子も40Lザックを背負っています。
小学生がその装備でカニのタテバイを上がれるのか?
どうやって確保するのか。
考えていたら不安になり、荷物の再パッキングを始めました。
息子の荷物はとにかく軽く。
重いものは私のザックに移動し、逆に軽くてかさばるものを息子のザックに移動します。
水を入れても重さが5kgを切ればよいのですが、ギリギリのようです。
荷物を押し込んだらギュッと締め上げて、なるべくザックをコンパクトにしました。
今夜は食事は自炊して、明日の朝食と昼食を残して全て食べきり荷物を軽くします。
馬場島まで降りればなんとかなります。
そうすれば私のザックも水入りで22kgほどまで落ちるでしょう。
とTTKしながら準備を進めました。
明日は別山尾根から剱岳。
それから早月尾根と長大な尾根を下り馬場島まで。
やり切れるのか?
やれなければ立山に戻るだけです。
16:00、夕ご飯を盛大に息子に振る舞います。
ここまで担ぎ上げた重たいみかんの缶詰も食べさせて、
松岡修造のように勇気付けます。
夕食後小屋の外に出ると雨は止んでいました。
剱澤から雲が消えて、眼下の山や源次郎尾根?が綺麗に見えました。
さぁ、明日はこの旅最大のハイライトがやってきます。
私達の前に剱岳が大きく立ちはだかっている様に感じてきました。
やれるのか?やれないのか?
全ては明日わかる事。
スタートは明るみ始める4:30の予定です。
暗いうちにスタートするのは危険と判断したので。
いつも通り、18時には就寝しました。
剱岳、行くよ!
8日目に続く
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