大地を歩こう › 2017年07月22日

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2017年07月22日

中央アルプス 1日目 千畳敷~空木岳

少し間が空いてしまいましたが、7月の15~16日の三連休は、中央アルプスに行ってきました。
以前、日本アルプス横断の旅の際に歩き損ねた、檜尾岳から先の空木岳までの稜線。
そして池山尾根下山です。

そして今回は一気に中央アルプスの百高山も踏破してしまおうと目論んでいました。
1日目、千畳敷~三ノ沢岳~檜尾岳
2日目、檜尾岳~空木岳~仙涯嶺~空木岳
3日目、空木岳~池山尾根下山
と言う予定でした。

ところが、出発前日まで天候が読めなくなり、どうやら三日目は荒れる模様になりそうでした。
ですので、1日目の三ノ沢岳は日帰りでいつでも来れるので、今回はパス。
一気に空木岳まで行き、二日で下山する事にしました。

さて、それではいつもの行きますよ。

7月15日
1日目

いつものように前日は車を走らせて移動します。
菅の台の駐車場に車を止めて仮眠をとります。
ただ、この日は到着が少し遅く、25時頃となってしまいました。


やっと寝初めて、ウトウトしてましたが・・・
ガヤガヤとする声でふと起きたら3時半。
既にバス停には人が並んでいるじゃないですか。

さすが三連休初日です。
これはマズイと、息子も起こして支度します。
4時には列に並びました。

しかしここの列はいつもそうですが、チケットの列と乗車の列が別々です。
一応、バスの列には「チケットを購入してから並んで下さい」と書いてあるものの、みなザックで場所取り、もしくは複数の人でチケット列班とバス列班に分かれてます。
まぁ、あんまり子供の前で変な事もしたくないので、ウチは素直にチケット列に並びます。
買うのはもちろん片道切符。

4時半頃にチケットが買え、それからバス列に並びましたが、既に長蛇の列。
5時15分の始発前から臨時のバスが運行しましたが、乗れたバスは4台目でした。

まぁ、何時間も待たされる訳では無いので、良いでしょう。

バスはしらび平のロープウェー駅に到着しました。

今、駒ケ岳ロープウェイは50周年記念なんですね。
ロープウェーもどんどん臨時便が出ているので、待つ事無く乗れます。
標高差950mのロープウェーは日本一だそうです。
7分ほどの乗車して・・・


やってきました千畳敷。

いやー、いい天気です♪

身支度してから、6時30分頃に歩き出しました。
まずは極楽平へと、稜線へ上がります。
途中、少しだけ雪の上を歩くところがありました。

そして、稜線に上げるところは・・・

10mほどの雪のステップでした。
アイゼンは要りません。


極楽平に到着です。
目の前に三ノ沢岳。
今回行くのは諦めましたが、いつか行きたいですね~。
綺麗な山体です。



振り返ると南アルプス。
ホントに綺麗。
来て良かった♪

ここで軽く行動食を取り、いざ稜線を南へ歩き始めます。

真正面には目指す空木岳、そして遠くに南駒ケ岳が見えます。
結構距離がありますね~。


ハイマツを漕ぎながらアップダウンしていきます。
ここら辺は一度歩いている道なので、そんなに気構えする事無く歩きます。


まずは濁沢大峰。
ここで一本入れます。


岩を見ると登りたがるナントカ。
息子撮影です。


濁沢大峰から南は少しだけ岩っぽくなり、キレっとした所もあります。
少しだけですけど。


檜尾岳手前で一度落ち込みます。
この細かいアップダウンが地味に来るのですよね。


これも、少しだけ雪の上を歩いたり。
もちろんアイゼンは要りません。


檜尾岳尾へ登り返します。



花の名前は分からないですが、夏を一生懸命咲いています。
カワイイですね♪


そして9:30
檜尾岳に到着しました。


さぁ、ココから先は未知の道です。
空木岳を目指しましょう。
でも、まだ遠いですね~。


この辺りを歩いててようやく気付いて来たのですが、中央アルプスの特徴です。
稜線を歩く時に、平坦に歩くところが無いんですよね。
常に細かくアップかダウンを繰り返します。

南アルプスは兎に角上げ下げが大きくハッキリしています。
北アルプスは平坦か、ゆるやかに上げ、下げ。
中央は細かく上げ下げを繰り返すのですね。


熊沢岳手前辺りで、5~6人のパーティといくつもすれ違います。
日本の方では無いようですね。
最後の方は少し日本語が話せたのでお話しましたが、韓国のグループのようでした。
韓国の登山グループと言うと、かつて色々とありイメージはよく無かったのですが、今回すれ違った方はみんな気さくで良く話しかけて来ます。
特に子連れだったので、多分「ガンバレー」みたいな事を言ってたのかと思います。
皆笑顔で、山を楽しんでいるようでした。
大きな声で騒ぐことも無く、道も譲り合ったりと。
良いですね♪


熊沢岳への道はこのようにハイマツが高い所もあります。
息子、埋もれてしまいます。


そしていよいよ山頂の岩・・・
大きい!


熊沢岳の山頂、頂きました!
ここも百高山なんです。
51座目!


息子、岩に登って私の真似をしますが、どうもシャンとしません。
伸びきってませんね。

ここで少し休憩しますが・・・

この後少し移動します。

実は熊沢岳ですが、山頂標があるこのピークは、国土地理院に記載されている山頂の位置から少しズレています。
最高点は少し南側のピークなんですよね。


と言う事で、南に移動して、登山道から少しだけ外れた何も無いピーク。
GPSにて確認、ここが熊沢岳の最高点になる場所です。
百高山をやる以上は、訪れないとですね。
山頂、頂きました!


さて、次は東川岳へ向かいます。
再び細かいアップダウンを繰り返しますが、この稜線は歩いていてとても気持が良い道です。
天気が良いからなおさらそう思うのですね♪

しかしこの後は、稜線を乗っ越す雲が発生し・・・


13:10
少し時間がかかってしまいましたが、東川岳に到着しました。
そして、ここも百高山です。
52座目、頂きました!

熊沢岳から予想以上に遠かったです。
と言うか、体が疲れてきています。

実は今回結構大荷物でした。
3連休だったので、最悪は山小屋に泊まれないかもと、緊急用のテントを持ったテント装備でした。
自宅を出たときに20kgありました。
空木岳はすぐそこなんですが・・・


東川岳から先は一気に高度を下げます。
ここの落ち込みは遠くから見てもきつそうだと思ったのですが、やっぱりきついですね。
また登るのに・・・


真正面に見えるあの空木岳の登り。
まっすぐあそこに行きたいです。


13:30
大分高度を下げて、ようやく木曽殿山荘が見えてきました。


予約していないと絶対止泊めてもらえないと言う山荘。
ここで登り返しに備えて休憩します。
息子だけ。

私はここから木曽方面の登山道沿いにある水場まで往復しました。
約15分の道のりです。
一応、行く予定の駒峰ヒュッテは避難小屋です。
水は売っているものの、泊まれるかどうか・・・
と言う事で、往復15分で5リッター水を汲んできました。
あまりに水が冷たくて気持ちよいので、頭から水を浴びてしまいました。


ちなみにここの水、とても美味しい水でした♪
水はコンコンと豊富に出ていました。

その後、山荘まで戻り、準備をしたら出発しますが・・・
すれ違う登山者からの情報で

「駒峰ヒュッテはもう一杯だよ」

との事。
うわー。

どうするかな・・・
空木岳の避難小屋まで降りるか、明日の仙涯嶺に備えて擂鉢窪の避難小屋まで行くか・・・
しかし、空木岳の避難小屋は息子が噂を聞いてしまい、行きたく無いと(笑
大丈夫だと思うんですけど。
そして、擂鉢窪の避難小屋は改装中で緊急のみと言う事ですし・・・

まぁ、とりあえず空木岳まで行かなければわからないですね。

と、この斜面を上り始めたのですが・・・

水が5リッター増えたことで、もう足が上がりません。

・荷物重い
・寝不足
・運動不足

全てが祟ってこの先は猛烈に時間がかかりました。

途中耐えられなくない、息子に水を1リッター持ってもらい、さらに岩場で数分昼寝したり。
とにかくバテバテでした。


第1ピークが偽ピークと聞いてて良かったです。
聞いてなければここでOrzになってましたね。


周りはガスも出始めて、歩く人の姿も見えなくなってきました。
もうダメなので、息子には先に行って良いと指示を出し先行させました。
息子、全然元気です。

第1ピークを過ぎると、少し岩岩してる所があるのですね。
大きな岩を乗り越す時には、もう体が上がりません。
かなりやられてます。

しばらくすると、息子が戻ってきました。
一体何があったのか?
と聞くと
「お父さん、あのね、道じゃないところに道があるの。来て来て!」

と、少し登った所から道を外れると、そこに別の道が。


「あのね、岩のトンネルなんだよ!」

と、なんとも得意気です。

と言うか、それを伝える為だけに降りて来たんかい・・・
無駄に元気ジャマイカ。
その余った力、オラに分けてくれ。。。


後はスタスタ行く息子を追いかけて行きます。

そのとき、ふとガスが切れました。


あ、向こうの尾根に駒峰ヒュッテが見える!
と言う事は山頂はすぐそこですね!
そして、テラスに凄い人!
あかーん


あぁ、見えた。


と言う事で、16:10
1時間半のコースタイムの所、ゆうに2時間越え。
途中で昼寝2回。

なんとか空木岳の山頂、頂きました!
百高山、53座目!

いやー、トランスジャパンの選手の人、ホントに尊敬します。
コレだけ稜線をアップダウンしてきてこの登り。
痺れました。


おっと、いけない。
三角点タッチ♪
二等三角点
点名「駒ケ岳」

空木なのに駒ケ岳なんですね。

もう16時を回ってしまいました。
とりあえず、ヒュッテに行きましょう。


中は凄い人でした。
話を聞くと、既にもう一杯で、何人かはやっぱり擂鉢窪の避難小屋や、空木岳避難小屋へ行ったらしいです。
「ウチは断らない避難小屋なんで、この混雑でも良ければいいですよ」
と。

悩みました。
かなり悩みました。

でもこの時間からこの体力でもう動く気力はありませんでした。



込み合ってる中、もう夕ご飯を頂きます。
18時には就寝時間と言うことで、それまでに自炊して食べます。
今日は味噌汁のおふとわかめ入りで、そうめんを釜揚げで頂きます。
これが中々息子に好評でした。
またこんどやろう。




夕方はガスが切れ、空木岳の山頂がとても綺麗でした。
でも、今あそこまで行く気力はもう無い・・・

ここで天気予報の確認です。
すると・・・
3日目が荒れる予報になっていましたが、少し前倒しになっているようです。翌日、風が強くなり午後から荒れる予報になり、3日目は天候回復との事です。まぁ、前線が近づいているので天気が読めないのは分かってましたが・・・

明日は行動を早くと言うか、速くしないとダメですね。


そんなこんなで、時間も18時。
本日の宿泊者、60人。
ちなみに、通常の小屋のキャパ、20人。


横幅80cmほどの間に、息子と一緒に寝ました。

息子より先に。





2日目へ続く




















  

Posted by PENTAGON at 18:00Comments(0)百高山