大地を歩こう › 2015年01月

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2015年01月26日

雪と遊ぼうin宇津江四十八滝

昨日ですが、地元国府の冬のイベント

「雪と遊ぼうin宇津江四十八滝」

へ遊びに行ってきました。

宇津江四十八滝の公園で、ソリ大会、スノーシュー体験、雪だるま作り等、雪で遊びましょうと言うイベントです。
この大会の目玉はなんと言ってもソリ大会。
(勝手に目玉だと思ってます)

親子ペアの部、子供ペアの部等、全長500mほどはあろうかと言うコースをタイムアタックするのです。

タイムアタックとなると、レース屋としては心がムズムズしてしまい、ついつい本気になってしまいます。
数年前は優勝した事もありました。

で、ここ3年ほどは私の車のレースと日程が重なったりしましたので私は参加してませんでしたが・・・

今年は久しぶりに参戦する事ができました。
子供の遊びに親が本気になるのはいつもの事ですが、あまりに大人気ないのもまずいので、
流しておしまいにしようかと思ったのですが・・・

なんと今年は私の年子の妹が参戦するとの事。
東京からわざわざ遊びに来て、息子と娘を借りて親子ペアに出たいとの事。
実は数年前にも一度来て出場しましたが、その時は私の勝ち。
そのリベンジをしたいのだと(笑

こうなると話は別。
かつてはモーグルの全日本ランカーだった妹は勝負師。
私も車のレースではアジア選手権8位の勝負師。

本気の戦いを子供の遊びに持ち込んでしまいました。


結果
親子ペアの部
1位 私・息子
2位 私・娘
6位 妹・娘
15位 妹・息子

と、本気になった私の圧勝でした(笑
雪国暮らしとしては、都会に住むヌクヌクっ子には負けられないですからね。
妹はしばらく枕を濡らす事でしょう。

ただ、表彰式で何度も呼ばれる息子と娘・・・
ちょっと回りにヒンシュクを・・・
大人気無くて申し訳ありません。

でも嬉しかったのは子供ペアの部。
息子・娘ペアでそちらも優勝しました。

息子、なかなかソリを操るのは上手です。
最終コーナーは一番タイムを稼げる区間です。
ソリをドリフトさせながらスムーズにコーナリングさせてました。
息子のタイムを見ても、親子ペアの部では3番手に入るタイムなので中々いい結果です。
将来のソリ師として楽しみです(笑





よく、なんでそんなに速いの?
と聞かれますが、もちろんただ速いわけでは無いですよ。
勝つために努力しています。
自由落下運動に反発すれば速度は落ちるので、
とにかく速度を乗せるように滑る事。
壁に一度当たるだけで失速します。
壁には絶対当てません。
後はラインを選んで、重力に従えば良いのです。

そして普段からソリ遊びをする事ですね。
飛騨地区は雪の多さから皆さん雪が嫌いなようですが、気持ち一つです。
普段から雪と接し、雪と戯れ、雪で遊ぶ。
街では出来ないものがこんなに身の回りに溢れているのに、
これで遊ばない手は無いでしょう。

ウチの子たちは小学校や保育園から帰ると、ほぼ毎日外で遊んでいます。
自宅前の雪山でソリで遊んだり滑ったり穴掘ったり、見ているこっちが良く飽きないなと思うほど。
息子は最近、屋根の雪下ろしも手伝ってくれます。
まだ大屋根には上げられませんが・・・

せっかく飛騨に住むのだから、雪で遊び、自然の中で楽しみましょう。
この宇津江のイベントはそんなイベントです。

自宅でヌクヌクとDSとかで遊んでいる子供達、
と言うよりそれを黙って見ている大人の方々、
子供を連れて外に飛び出しましょう!


  

Posted by PENTAGON at 12:00Comments(0)イベント

2015年01月13日

厳冬期 西穂高岳 リベンジも敗退【2日目】

1日目、19時には就寝したものの直ぐに目が覚めてしまいました。

うるさくて・・・

下の食堂で宴会を開いているらしくとっても賑やかでした。
まぁ、消灯時間までは誰がどう過ごそうが自由なので別に良いのです。
問題はその後。

消灯の21時を回ったら隣の部屋に戻ってきていつまでも話笑いが続いてました。
中には泥酔しているのか階段で転んでいる女性も。
隣の部屋の人は小屋番さんに注意されてました。
それでもしばらく喋り続けていましたが。。。

山に何しに来てるんだろう?

まぁ、修行修行。
11時半にはぐっすり出来ましたね。

そして、3時起床です。


身支度して、同じくうるさくて寝付けなかった師匠を起こして朝食をとります。

計画ではヘッデンで歩いて独標付近で日の出、それから山頂と言う感じでしたが・・・

5:00



凄い雪と風。
にしほくんが寒そうです。




そして、丸山の稜線に上がる手前、いきなりの雪庇です。
一晩でこんなに育ちましたか。
師匠が果敢に切り崩しにかかります。

しかし、師匠が先に丸山まで駆け足で行きまして、ダッシュで戻ってきました。
「昨日と同じくらい風と雪がヒドい!」

昨日の風の恐怖が体に染み付いているので、ここでテンションガタ落ちですよ。
と言うことで山荘に一時撤退です。

山荘でお湯を沸かしてコーヒー飲んだり、しばらくどうするか考えた結果、
とりあえず時間を遅らせて様子を見ようと言う事になりました。

1時間ほどして6:30を回った頃、外は風があるものの若干弱くなり雪は減りました。
リスタートをする事に。

7時少し前に再び山荘をスタートします。
山荘直ぐ上で丸山まで行って来た方とすれ違いますが、風が酷くてどうにもならないとの事でした。

我々も丸山まで行きましたが・・・
うん、残念な事に昨日の方が酷い。
この風なら行けちゃうと言う事を体が覚えているので、そのまま次の斜面を登ります。

しかし、12峰前の斜面を登り切った所で、もう1人のメンバーの足が遅れ始めます。
うまくヘルメットやフェイスマスクが合わないようです。

師匠に「彼の装備を見直しますので先に行ってて下さい。」
と言われ、先にどんどん歩き始めました。


たった一人で吹き抜ける風の轟音の中を耐えながら登っていたその時、
一瞬雲が切れて視界が開けました。

独標から先、ピラミッドピークまで見えました。
吹き抜ける雲、舞い上がる雪煙、不気味に美しい山の姿。
その景色に心が震えました。

振り返ると、丸山周辺に数名、さらに後ろに7~8人のパーティーが上がってくるのが見えます。
我々より先行する人は居なさそうでした。

この山の姿を見た瞬間になんだか急にテンションMAX↑↑
「行くぞー!」
「うぉー!」
とか1人で叫びながら風に立ち向かって登り始めました。
この瞬間、自分が世界最強のような気がして、
何故かこんな状態でも今日は西穂まで行ける気がして止まらなくなりました。

ランナーズハイと言うか、クライマーズハイと言うか・・・

10分ほど世界最強を味わった後、冷静に(笑

いや、無理でしょ、これ。

再び視界は雲に覆われて、吹き付ける風に耐えながら歩きます。
12峰手前で隊長が追いついてきたので、影になる場所を探して休憩することにしました。



師匠、余裕の行動食。
もう1人、既にボロボロ。

ここで彼には決断させます。
行くか行かないか。

ここなら1人でも山荘に帰れるので、彼は迷わず即決。
「帰ります」
丸山からは道標がありますが、一箇所視界が悪いと迷う場所があるのでそこだけ注意を促します。

さて、ここからは師匠と2人旅です。

この悪天候の中、師匠は鼻歌交じりで歩きます。
いや、ホントはそうじゃないのかもしれませんが、
私が見る彼の後姿は、楽しくて仕方ない♪という感じで歩いていました。
どんだけ山が好きなんでしょ?

うん、この人やっぱりネジが足りない。間違いない。

再び風は雪混じりとなり、ツブテが体に打ち付けます。
もう修行以外の何物でもない登山ですが、
不思議な事に少し楽しい。
人間、出来なかった事が出来るようになるとなんでも楽しくなるもんです。

独標も休憩することなく素通りし、そのまま10峰も越えて行きます。
明らかに2年前とは違う。
自分のスキルが上がったのか、アイゼンの爪や突っ込んだピッケルが信用できます。
岩場に2本の爪を引っ掛けて登ったり降りたり、それが前は怖くて仕方なかったのですが、今回は大丈夫です。

少しは進化した!

指導を受けながら歩き続け、ピラミッドピークまで来ました。
とりあえず休憩しようと言うことで、山頂を素通りして7峰側の影になる部分の雪を掘って風除けの空間を作ります。

師匠は
「広い広い、テントも張れそう♪」
なんて事を。信じられぬ。

でも、風が当たら無いと急に体が楽に。
なんだかここが天国のような気がしてきました。

某テレビ番組の「ここは天国だなぁ~」発言がこの時理解できましたよ(笑

たまに雲の切れ間からチャンピオンピークへと続く稜線が見えます。

多分、今日は行ける。
山頂まで行ける。
気持ちが行けると言っている。

けど、この悪天候の中リスクを負って山頂まで行く必要があるのか?
天気予報では午後にさらに荒れる予報。
場合によっては雷も。

師匠に進言します。
ここまでにしましょう。

山頂まで行けても、気持ちを維持したまま帰ってくることが難しいかも知れないです。
また山頂は天気の良い時にとっておきたくなりました。
ここで撤収する事にします。

2年前よりさらに条件が悪い中、ここまで来れただけで充分にスキルは上がってます。
よくやってる。
帰りましょう。



と言うことで、休憩後に記念写真。
この日1日、なんだか鼻が苦しいと思ったらゴーグルが逆(笑
写真を見るまで気付きませんでしたよ。
朝ゴーグルを装備して、曇らないように一度も外さなかったからですね。
カッコ悪(笑



そして余裕の師匠。
きっとこの人単独なら、この条件でも奥穂まで歩いてしまう。

写真を撮ったら早々に退散です。
下りはより気をつけながら降りますが、やはり訓練の賜物か確実な足取りで危ない所も通過できます。
全ては師匠のおかげです。

まったく写真も撮らずに降りてきて、さすがに寂しくなったので一枚。


視界もずっとこんな感じでした。

山荘には10:00頃戻りました。
あまりの温かさに頭がボーっと・・・

大げさかも知れませんが、生きて帰ってきた感がハンパ無かったです。



で、ココに来たら必ず食すのが西穂ラーメン。
大好物ですよ。

体も暖まり、荷物の再パッキングが終わったところで下山です。
もう危険箇所も無いですし、風も穏やかです。


11:30ごろ、ロープウェイ西穂口へ戻ってきました。
雪の回廊がとても育っていて見頃です。
凄い高さです。


ロープウェイの乗車口もバリバリに凍っています。

ロープウェイを降りたらいつものひがくの湯へ行こうとしたのですが、冬季休業。
残念。
冬も営業して欲しいものですね~。

中崎温泉の割引券があったのでそちらに戻りました。
お風呂に入って体を温めて、ようやく芯からあたたまりました。
風呂につかりながら、なんだか両方の頬が痛い。
日焼けかな~?
なんて思って鏡で見ると、ゴーグルとバラクラバの間にほんの少しの隙間部分、肌が出ていたところが赤黒い・・・
これは、やってしまいましたね。
恥ずかしい・・・


風呂から上がり、隊長と友人としばし歓談後、またの山行を約束して別れました。

山頂は踏めなかったとはいえ、2年前から比べたら大幅な進歩です。
オッサンになってもまだまだ挑戦できる!
またいつか、厳冬期の西穂山頂へ!



さて、次はどこの山を登ろうかな?











  

Posted by PENTAGON at 20:00Comments(0)

2015年01月12日

厳冬期 西穂高岳 リベンジも敗退【1日目】

あけましておめでとうございます。
このブログを見ていて下さる方がどのくらいいらっしゃるかは分かりませんが、
今年も山に関する事だけボチボチとアップしていきます。
これからも宜しくお願い致します。


それではいつもの長文行きましょう。

さて、今年最初の山行は西穂高岳リターンズです。

愛して止まない西穂高岳ですが、夏も行ったら冬も行きたい。
ですが今まで数度冬に訪れていますがなかなか先に進ませてもらえません。
厳冬期は独標まで、残雪期はピラミッドピークまででした。

今年も年明けと同時に若い山の師匠から連絡があり、
「西穂行きませんか?」
と。
もう、「行く行く!」の即答でした。

2年前の同じ時期に師匠の彼に連れられて西穂を目指したのですが、
ほぼ雪山初心者の私で技量も足りず、恐怖心が先行、さらに強風・低温にやられて独標にて撤退しました。
あれから2年、少しは進化したのでしょうか・・・?

と言うわけで、1月10日スタートです。

新穂高ロープウェーに師匠と集合です。
今回はさらに師匠のお友達(雪山1年目)も一緒です。

私の失態でスタートが遅れてしまいましたが、11時ぐらいのロープウェーにて西穂口へ。

11時20分ほどに歩き始めました。


山荘への道。
もう何度も歩いている道。
それでもこの道を歩くとワクワクします。
雪もモフモフで気持ちよいです。




西穂が見えるポイントでは、うっすらと稜線が見えました。
正直天気予報を見る限りでは、この日程は荒れるのは分かっていたので、
行けたらラッキーぐらいのつもりでいました。



程よく小一時間ほどで山荘へ。
今回も山荘にお世話になります。
まだ私は怖くて冬のテントに挑戦出来ません。

師匠の山岳会ではロープウェイや山荘は考えられないらしく、とても厳しい山岳会に所属のようです。
まぁ冬山初心者の私や友人と一緒なので、彼にとっては今回お散歩のような雰囲気らしいです。
あ、誤解の無いように書いときますが、
「お散歩」と言いつつも山に対する姿勢や注意は、一切手抜きはしてないですよ。

山荘で受付を済ませたら、荷物を整理しなおしてから外に歩きに行きます。
この日は雪山訓練をかねつつ、独標まで行く事に。

しかし、山荘少し上の稜線に出るやいなや、とてつもない風に雪。
風速はときおり20m/sを越えてるんじゃないかと思うような。
視界も悪く見通しが利きません。
それでも師匠は普通に訓練開始です。
踏み跡を外れて岩が露出している部分を歩き、アイゼンの爪で岩を歩く訓練や耐風姿勢の訓練。
ホントは滑落停止の訓練もしたかったのですが、程よい場所が見当たらずにそれはやらず。
なんだかんだで登りながら色々やっていたら、すぐに独標まで来てしまいました。



視界不良の中、うっすらと見える独標がなかなか不気味に素敵です。



独標に到着するやいなや、師匠はロープを出します。
何をするかと思ったら、アイゼンでの急な岩場の登下降の訓練をするとかで、
アンカーにロープつけて確保を取り、10峰側の岩場の降り登りをするとの事です。
岩と雪のミックスに慣れましょうと。
師匠の中ではあくまで山頂までの道のりがイメージされているようです。

ですが正直、この時独標周辺の風は凄まじく、
また流されてくる雪が冷たく直ぐにでも山荘へ戻りたかったのですが・・・
特に10峰側のコルは風の通り道らしく、1本上り下りすると寒くて寒くて。
ですが、あまりに師匠が普通に過ごしているのでまだ大丈夫なんだろうな?
と思い訓練してました。

気がつけば時計も15:30を回っていたので、降りることに。
師匠がロープを撤収している間に先に降りて良いとの事でしたので、
逃げるように独標を降りました。
と言っても、瞬間追いつかれて抜かれましたが(笑

この下山の時の風が一番強く、時おり体が振られて来たので、
訓練したばかりの耐風姿勢がいつでも繰り出せるように構えながら山荘まで降りて来ました。

山荘で装備を外してようやく落ち着き、夕食前に軽く一杯。
正直今日の天候は師匠的にどうなんですか?
と聞いてみました。
すると・・・

いやー、厳しかった(笑)

なんですと?

(笑)

じゃないですよ。
私が今まで山に入った中で、一番厳しいと思った風と雪なんですが・・・
まぁ、隊長として回りに与える影響を考えると、平然とするのが当たり前なんですが。

師匠、レベルが違いすぎで困ってしまいます。
常に頭の中身が海外の山レベルで考えてますね。
隊長、20台半ばの若さで長期ネパールやアイガー・ユングフラウ等の経験者なので、意識レベルが私の思考の斜め上を行ってしまってますので困ります。
ちなみに隊長は年末年始、硫黄尾根から槍を目指している途中に高熱にやられて撤退。
インフルエンザだったようです。
高熱の中歩いて山を降りてくるのも凄いですが、病み上がりですぐに「西穂行きましょう」なんて、どんだけ山好きなんですか?


色々お話して夕ご飯を食べて身支度をしたら、即行で19時頃に就寝してしまいました。

明日の予報はこの日とほぼ一緒。
山天予報によると北アルプス周辺は午後にさらに荒れ、行動不能の恐れ有りと。
この時点で西穂敗退のフラグが立っている訳です。

さーて、明日はどうなるか。
あの風が吹いていたら、もう稜線に出たくないな・・・





二日目へ続く


  

Posted by PENTAGON at 22:40Comments(0)