2013年08月22日
南アルプスを歩こう 荒川三山・赤石・聖 縦走 5日目
8月14日 5日目
4:30起床
今日は下山するだけなので、もう早起きしなくても良いのですが…
山の生活になれてしまったのですね(^^;

ちゃっちゃとテントを撤収し、椹島目指して出発します。

もう、こんな沢もなんのそのです。
今日は下るだけだと言う考えが、息子の足を速めます。
そんなに急がなくていいのに…

慰霊碑まで来ました。
流石にココは怖いっすね。
恐る恐る覗いてパシャリ。

今日も天気が良いです。
聖岳が大きいなぁ~。
よくあんな所まで登ったもんです。

6:10
滝見台まで来ました。
ここまで今までに無い速度で歩いて来ましたので、初めてコースタイムを上回りました。
ですが、ちょっと無理をしすぎているような…

滝見台と言うだけあって、2本の滝が見えますね。
でも、高さは慰霊碑の方が怖かったです(^^;

吊橋です。
この吊橋、苦手です。
橋自体はワイヤーの吊り橋ですが、人が歩く所は木道で、結構適当な作りです。
歩くとパキパキと木がきしみます。
怖いですよ~。
さて、下山と言う事で意気揚々としていた息子ですが、
下山道なのに結構な登りがあったりとで、やはりいつもの通りのペースに戻ってきました。
しかも前半飛ばし過ぎたおかげで、足が痛いと言い出す始末…
まぁ、ゆっくり行こうよ。

何度も何度も休憩し、ようやく小屋跡へ。
ここに林営時代に小屋があったようですね。

8:20
大幅にコースタイムを遅れて聖沢吊橋です。
ここで大休止します。
ここまで急坂を降りてきたので、かなり息子が足にきているようです。
休みながら地図を見ると、登山道入り口までは1時間ちょっとなんですが…
ここからまた少し登るようですね。。。
南アルプスはホントにアップダウンがいやらしい…

再びゆるゆると登ります。
常に斜面をトラバーズ気味に歩き、登山道が狭くなりました。
滑ったら結構落ちる感じです。
どこかの木には引っかかりそうですが…
すれ違う人が来ると、ちょっと気を使いますね。
って、すれ違う人?
ここで急に思い出してバスの時間を確認。
東海フォレストのバスは、聖岳登山道入り口から畑薙ダム行きには乗れないので、
一度椹島行きのダムに乗ります。
元気な時は椹島まで歩く気満々だったので、バスの時間は気にしていなかったのですが、
息子が弱り始めたのでバスに乗ろうかと思ったのですが…
今すれ違っている集団は、おそらく臨時便の時間帯。
もう少しで正規の時間のバスが行ってしまいそう。
ちょっと急がないとまずいかな?
でも、息子に無理はさせられないので黙って歩いていました。

再び広場へ。

ここも小屋の跡ですね。
なんだか古そうなビンが割れまくって転がってます。

椹島70分の文字をみて、息子がげんなりしています。
「あとちょっとじゃないの…?」
と。
それは聖岳登山道の入口までだよ。。。
ここでバスの事情を説明して、ちょっと急ぎ足で降り始めます。

なんだか花の匂いが凄いと思ったら、一面に花を咲かせた木がありました。
何の木か知らないですけど、綺麗です!
さらに降りて行くと…
なんだか下の方に明るい所が見えると思ったら、
「ププー、パシュー。ブロロロロロ・・・・」
と聞きなれた、聞きたくない音。。。
ダッシュで降りたら登山道入り口からバスが出発するところが見えました。
あー、バス行っちゃった!
時間は9:50です。
おそらく畑薙ダム9:00発のバス。
次は…13時?
こりゃダメだ。。。
歩いて椹島に行っても10:30の畑薙ダム行きには乗れないですね。
臨時便、まだ来るかな?
参った…
と、目の前には畑薙方面に向いているバスが1台。
ぶっきらぼうなおいちゃんがそのバスから下りて来まして。。。
「どうすんの?椹島行は行っちゃったよ。
これ以降の臨時便は無いから、次は午後だね~。」
と、わかってる現実をぶつけてくれます。
「聖平の小屋には泊まったかい?」
と聞かれましたが、テント泊だった事を伝えたました。
このバスは東海フォレストでは無く井川観光のバスで、
経営の違う聖平の小屋に泊まっていれば乗せてもらえるバスでした。
聖平小屋でテン泊の私達は乗れない訳です。
ですが…
「ふーん… まぁ、乗りなよ。」
と、耳を疑う言葉。
え?料金は…?と聞くと
「要らないよ、そんなもん。
この下山届けを書いてくれ、聖平に泊まった事、書いてくれよ。」
うひー!神様!
この人超神様!!
ぶっきらぼうだけど、超優しい。
今度来た時は必ず小屋に泊まります!

下山の感動に浸る間も無く、パタパタと写真だけ撮ってバスに乗車です。
「奥の方の空いてる所に詰めて乗ってくれよ~」
と言われて息子と別々に空いている席に座りました所…
周りには見た顔がいっぱい。
5日間共に歩いた方々が多数いました。
なるほど、きっと東海フォレストのバスが行った直後に降りてきた私達を見て、
この方々がバスの運ちゃんに
5日間山を歩いてきた事を伝え、ちっこいのが椹島まで行くのはかわいそう。
的な事を訴えてくれたのだと思います。
運ちゃん、不憫に思ったのでしょうね。
だから少ししてからバスから降りて来たのだと思います。
私たちがバスに乗った直後、さらに2人の男性が山から下りてきたのですが…
あと一人がもう少しで降りてくると言う事で、
「待てない!」
と、バスの運ちゃんは出発してしまいました。
良かった~…
人の優しさに触れて、凄く感激しました。
今度は必ず井川観光の小屋を利用します。

11:00 畑薙臨時駐車場到着です。
10:30の椹島発のバスより早かった(^^;
長ーい長い山行が、ようやくここで終わりました。
4泊5日
総歩行距離42㎞
累積標高差±4400m
私と息子の、夏の大冒険が終わりました。
5日間天候に恵まれ、出会った方々に恵まれ、とても苦しく楽しい旅でした。
この目で見た一つ一つの感動、
この肌で感じた一つ一つの風の匂い、
この足で歩いた一つ一つの山。
忘れる事は無いでしょう。
全てが息子と私の宝物です。
この後、白樺荘で温泉に入り、高速を高山へ向けて走りました。
帰宅直後、寂しく待っていた3歳の娘がクシャクシャの顔をして飛びついて来ました。
父親冥利に尽きますね(^^)
夕ご飯は久しぶりに家内の料理。
んまい!
一月一山。
次はどこの山に登ろうかな?
長文おつきあいありがとうございました。
おしまい
4:30起床
今日は下山するだけなので、もう早起きしなくても良いのですが…
山の生活になれてしまったのですね(^^;

ちゃっちゃとテントを撤収し、椹島目指して出発します。

もう、こんな沢もなんのそのです。
今日は下るだけだと言う考えが、息子の足を速めます。
そんなに急がなくていいのに…

慰霊碑まで来ました。
流石にココは怖いっすね。
恐る恐る覗いてパシャリ。

今日も天気が良いです。
聖岳が大きいなぁ~。
よくあんな所まで登ったもんです。

6:10
滝見台まで来ました。
ここまで今までに無い速度で歩いて来ましたので、初めてコースタイムを上回りました。
ですが、ちょっと無理をしすぎているような…

滝見台と言うだけあって、2本の滝が見えますね。
でも、高さは慰霊碑の方が怖かったです(^^;

吊橋です。
この吊橋、苦手です。
橋自体はワイヤーの吊り橋ですが、人が歩く所は木道で、結構適当な作りです。
歩くとパキパキと木がきしみます。
怖いですよ~。
さて、下山と言う事で意気揚々としていた息子ですが、
下山道なのに結構な登りがあったりとで、やはりいつもの通りのペースに戻ってきました。
しかも前半飛ばし過ぎたおかげで、足が痛いと言い出す始末…
まぁ、ゆっくり行こうよ。

何度も何度も休憩し、ようやく小屋跡へ。
ここに林営時代に小屋があったようですね。

8:20
大幅にコースタイムを遅れて聖沢吊橋です。
ここで大休止します。
ここまで急坂を降りてきたので、かなり息子が足にきているようです。
休みながら地図を見ると、登山道入り口までは1時間ちょっとなんですが…
ここからまた少し登るようですね。。。
南アルプスはホントにアップダウンがいやらしい…

再びゆるゆると登ります。
常に斜面をトラバーズ気味に歩き、登山道が狭くなりました。
滑ったら結構落ちる感じです。
どこかの木には引っかかりそうですが…
すれ違う人が来ると、ちょっと気を使いますね。
って、すれ違う人?
ここで急に思い出してバスの時間を確認。
東海フォレストのバスは、聖岳登山道入り口から畑薙ダム行きには乗れないので、
一度椹島行きのダムに乗ります。
元気な時は椹島まで歩く気満々だったので、バスの時間は気にしていなかったのですが、
息子が弱り始めたのでバスに乗ろうかと思ったのですが…
今すれ違っている集団は、おそらく臨時便の時間帯。
もう少しで正規の時間のバスが行ってしまいそう。
ちょっと急がないとまずいかな?
でも、息子に無理はさせられないので黙って歩いていました。

再び広場へ。

ここも小屋の跡ですね。
なんだか古そうなビンが割れまくって転がってます。

椹島70分の文字をみて、息子がげんなりしています。
「あとちょっとじゃないの…?」
と。
それは聖岳登山道の入口までだよ。。。
ここでバスの事情を説明して、ちょっと急ぎ足で降り始めます。

なんだか花の匂いが凄いと思ったら、一面に花を咲かせた木がありました。
何の木か知らないですけど、綺麗です!
さらに降りて行くと…
なんだか下の方に明るい所が見えると思ったら、
「ププー、パシュー。ブロロロロロ・・・・」
と聞きなれた、聞きたくない音。。。
ダッシュで降りたら登山道入り口からバスが出発するところが見えました。
あー、バス行っちゃった!
時間は9:50です。
おそらく畑薙ダム9:00発のバス。
次は…13時?
こりゃダメだ。。。
歩いて椹島に行っても10:30の畑薙ダム行きには乗れないですね。
臨時便、まだ来るかな?
参った…
と、目の前には畑薙方面に向いているバスが1台。
ぶっきらぼうなおいちゃんがそのバスから下りて来まして。。。
「どうすんの?椹島行は行っちゃったよ。
これ以降の臨時便は無いから、次は午後だね~。」
と、わかってる現実をぶつけてくれます。
「聖平の小屋には泊まったかい?」
と聞かれましたが、テント泊だった事を伝えたました。
このバスは東海フォレストでは無く井川観光のバスで、
経営の違う聖平の小屋に泊まっていれば乗せてもらえるバスでした。
聖平小屋でテン泊の私達は乗れない訳です。
ですが…
「ふーん… まぁ、乗りなよ。」
と、耳を疑う言葉。
え?料金は…?と聞くと
「要らないよ、そんなもん。
この下山届けを書いてくれ、聖平に泊まった事、書いてくれよ。」
うひー!神様!
この人超神様!!
ぶっきらぼうだけど、超優しい。
今度来た時は必ず小屋に泊まります!

下山の感動に浸る間も無く、パタパタと写真だけ撮ってバスに乗車です。
「奥の方の空いてる所に詰めて乗ってくれよ~」
と言われて息子と別々に空いている席に座りました所…
周りには見た顔がいっぱい。
5日間共に歩いた方々が多数いました。
なるほど、きっと東海フォレストのバスが行った直後に降りてきた私達を見て、
この方々がバスの運ちゃんに
5日間山を歩いてきた事を伝え、ちっこいのが椹島まで行くのはかわいそう。
的な事を訴えてくれたのだと思います。
運ちゃん、不憫に思ったのでしょうね。
だから少ししてからバスから降りて来たのだと思います。
私たちがバスに乗った直後、さらに2人の男性が山から下りてきたのですが…
あと一人がもう少しで降りてくると言う事で、
「待てない!」
と、バスの運ちゃんは出発してしまいました。
良かった~…
人の優しさに触れて、凄く感激しました。
今度は必ず井川観光の小屋を利用します。

11:00 畑薙臨時駐車場到着です。
10:30の椹島発のバスより早かった(^^;
長ーい長い山行が、ようやくここで終わりました。
4泊5日
総歩行距離42㎞
累積標高差±4400m
私と息子の、夏の大冒険が終わりました。
5日間天候に恵まれ、出会った方々に恵まれ、とても苦しく楽しい旅でした。
この目で見た一つ一つの感動、
この肌で感じた一つ一つの風の匂い、
この足で歩いた一つ一つの山。
忘れる事は無いでしょう。
全てが息子と私の宝物です。
この後、白樺荘で温泉に入り、高速を高山へ向けて走りました。
帰宅直後、寂しく待っていた3歳の娘がクシャクシャの顔をして飛びついて来ました。
父親冥利に尽きますね(^^)
夕ご飯は久しぶりに家内の料理。
んまい!
一月一山。
次はどこの山に登ろうかな?
長文おつきあいありがとうございました。
おしまい
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Posted by PENTAGON at 22:00│Comments(0)
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