2016年08月21日
【北沢峠から太平洋】 4日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月7日
4日目
小屋の朝は早く4時には電気が点き、強制起動させられます。
やはり前日歩きすぎたせいか、少し体が重いです。
直ぐ横では息子が壮大なエキゾーストノートを奏でています。
こりゃ、夜中に周りの皆様には多大な迷惑をかけましたね・・・
スッと鼻をつまむとムニャムニャ言いながら横を向いて静かになります。
少し疲れているのかな?もう少し眠らせておきましょう。
息子がムニャムニャ言っている間に、ザックを再パッキングして出かけられる準備をします。
30分ほど準備を進めてから息子を起こます。
息子の荷物は大体まとまっているので直ぐに出られそうです。
小屋の外に出るとちょうど日の出の時間でした。
仙塩尾根もずっと向こうまで見えます。
今日もいい天気になりそうです♪
5:10
出発です。
さようなら塩見岳とNew塩見小屋。
遠く中央アルプスや北アルプスまで見えますね。
テンションが上がります。
でも道はあっという間に樹林帯の中に入ります。。
3年前は息子は鬼ペースで下っていったのですが、今回は流石に前日歩きすぎか・・・
少し足が重いです。
しかしこの樹林帯を歩いている時、後ろから塩見小屋の小屋番さんが背負子を背負って登山道を走ってきました。
昨日小屋の受付をしていたお姉さんです。
息子を見つけると、
「お、少年頑張ってるね!
良い旅をしてるよ!
海まで行ってね!
お父さんも頑張って!」
と、さわやかな笑顔であっという間に見えなくなってしまいました。
なんとも気持ちの良い瞬間でした。
ありがとうございます。
重たい足が、少しだけ軽くなりました。
6:55
やはて道は大きく上がり始めると、本谷山です。
本谷山の三角点!
三等三角点
点名「 黒川」
ここで小休止です。
裏の展望ポイントからはこんな景色が見えました。
遠く中央アルプスから駒ヶ根の街、それから戸倉山に地蔵尾根、歩いてきた道が一望できます。
よく歩いてきたものです。
程よく休んだ後に、再び歩きはじめました。
8:15
続いて大きく下って登って、小一時間ほどで三伏山です。
ここはホントに展望が良いです。
塩見岳は少し遠ざかりました。
そしてこれから行く荒川、赤石、聖方面です。
まだまだ遠いですね・・・
ここでゆっくり休憩しても良いのですが、どうにも体の調子が上がりません。
息子も同じようです。
今日は高山裏の避難小屋まで行きたいのですが・・・
厳しいかな?
とりあえず三伏峠の小屋に向かう事にしました。
一旦分岐を右へ行きます。
テン場のテントはそこそこですね。
8:30
日本一標高の高い峠だそうで。
そう言う所は複数ありますよね。
定義が難しいところです。
とりあえず、腹が減っては戦は出来ぬと言う事で、食べることにします。
丸山動物園のシロクマラーメン。
頂きます。
食べて休んで、かなりゆっくりしました。
やはり昨日の蝙蝠岳への往復は体に疲れを残してしまいましたね。
息子も昨日は速かったペースが、今日はガタ落ちです。
でも体力が戻らないと高山裏避難小屋に行くのは厳しいので、ゆっくり休むことにしました。
とりあえず食べれば回復するはずです。
9:20
しばらくまったりしてから、再スタートする事にしました。
さて行きましょう。
まずは烏帽子岳へ向けてお花畑を通ります。
緩い登りなのですが、もうこの時点で足が動きません。
暑さにもやられてしまってます。
10:00
ひぃひぃ言いながら烏帽子岳山頂を頂きました。
100高山39座目になります。
しかし時間も押しているので、休憩もそこそこに歩き始めます。
まだあの大きいピークを二つ越えないといけません。
11:00
続いて前小河内岳より塩見岳。
結構歩きましたね。
向こうが次のピーク、小河内岳です。
あそこに避難小屋が見えますね。
なんだか素敵な所にあるじゃないですか・・・
体にムチを打って歩きます。
結構下らせます。
再び登らなければ。。。
再び登って登って、避難小屋との分岐です。
12:00
小河内岳!
100高山、40座目!
そして三角点タッチ♪
二等三角点
点名「小河内」
お昼になってしまいました。
ここから高山裏の避難小屋までCTで3時間ほどです。
実はこの時、足は重いと言いながらもCT通りに歩いています。
確実に15時には高山裏に着くのですが・・・
目の前にアレですよ。
あの山頂直下にある避難小屋。
この景色の中に溶け込むように立つ小屋。
なんとも素敵なロケーションにあります。
「ねぇ、あの小屋に泊まってもいい?」
と、無意識に息子に語りかけてしまいました。
息子、目をキラキラさせて頷いています。
もう即決でした。
予定に無かったんですが、本日の移動をここまでとします。
まぁ蝙蝠岳に寄って足も疲れていましたし、旅の前半に無茶をしても体に負担を残しますし・・・
まだお昼なので、今日はゆっくり体を休ませることにしましょう。
と、自分に言い聞かせて・・・
ここの小屋番さん、もともと塩見岳の小屋番をウン十年されていたとか。
塩見小屋を人に譲り、それからこちらへ。
それでもここからは塩見岳が雄大に見えます。
ホントに塩見岳が好きなんだろうな~と思いました。
小屋からの景色はとにかく素晴らしいです。
南アルプスの著名な山がぐるっと見渡せます。
今まで泊まった小屋の中で、私はここの景色が一番気に入りました。
もう住めます。
小屋には連泊してゆっくりされるご夫婦がいらっしゃいました。
私も3連泊ぐらいしてもいいなと思いました。
しかしこのご夫婦はなかなか面白い方で、奥様はかなりの山好き。
話を聞くとコアな山行を相当やって来たようです。
旦那さんは山に限らず旅好きで、自転車で日本列島を縦断したり・・・
そうそう、グレートトラバースの田中陽希さんの200名山のブログ、2日目にこの旦那さんが出てきます。
日本列島縦断最後の日に、スタートする陽希さんを見かけたとか。
私達も列島横断の旅をしていると伝えると、たいそう感激されてました。
その話を聞いていた小屋番さんも、それならコレをと、息子にお土産をくれました。
塩見岳の七宝焼きのペンダントでした。
前の小屋に居る時の売れ残りさ。と言いながらも、多分数少ない残りの商品だったのだと思います。
ありがとうございます!
息子は大事に自分のザックにしまいました。
こちらの小屋は中でバーナーも使用できたので助かりました。
小屋番さんはご夫婦でき切り盛りされているらしく、とても優しくて素敵な方でした。
小屋ではホントにゆっくりさせて頂きました。
濡れたまま仕舞ってたテントやフライシートを乾かしたりと、荷物の再メンテも出来たので、結果から言えば急遽ここで泊まったのは正解でした。
目の前に広がる絶景を眺めながら、疲れた体も癒されて行きます。
この小屋、また泊まりに来よう。
この景色、カミさんと娘にも見せてあげたい・・・
夕暮れ時、息子と歯磨きをする為に外に出ると、富士山が見えていました。
綺麗ですね、ここ。
ホントに綺麗。
息子もしばらく景色を眺めてぼーっとしていました。
こんなに素敵な景色を見れることなんて、そうは無いよ。
好きなだけ見てるといい。
さて、この日は早く足を止めてしまったので、明日は再び早立ちの予定にしました。
小屋の皆さんも早寝らしく、ほぼ全員が19時には就寝しました。
明日は一気に進まなければですね。
お休みなさい。
4日目
小屋の朝は早く4時には電気が点き、強制起動させられます。
やはり前日歩きすぎたせいか、少し体が重いです。
直ぐ横では息子が壮大なエキゾーストノートを奏でています。
こりゃ、夜中に周りの皆様には多大な迷惑をかけましたね・・・
スッと鼻をつまむとムニャムニャ言いながら横を向いて静かになります。
少し疲れているのかな?もう少し眠らせておきましょう。
息子がムニャムニャ言っている間に、ザックを再パッキングして出かけられる準備をします。
30分ほど準備を進めてから息子を起こます。
息子の荷物は大体まとまっているので直ぐに出られそうです。
小屋の外に出るとちょうど日の出の時間でした。
仙塩尾根もずっと向こうまで見えます。
今日もいい天気になりそうです♪
5:10
出発です。
さようなら塩見岳とNew塩見小屋。
遠く中央アルプスや北アルプスまで見えますね。
テンションが上がります。
でも道はあっという間に樹林帯の中に入ります。。
3年前は息子は鬼ペースで下っていったのですが、今回は流石に前日歩きすぎか・・・
少し足が重いです。
しかしこの樹林帯を歩いている時、後ろから塩見小屋の小屋番さんが背負子を背負って登山道を走ってきました。
昨日小屋の受付をしていたお姉さんです。
息子を見つけると、
「お、少年頑張ってるね!
良い旅をしてるよ!
海まで行ってね!
お父さんも頑張って!」
と、さわやかな笑顔であっという間に見えなくなってしまいました。
なんとも気持ちの良い瞬間でした。
ありがとうございます。
重たい足が、少しだけ軽くなりました。
6:55
やはて道は大きく上がり始めると、本谷山です。
本谷山の三角点!
三等三角点
点名「 黒川」
ここで小休止です。
裏の展望ポイントからはこんな景色が見えました。
遠く中央アルプスから駒ヶ根の街、それから戸倉山に地蔵尾根、歩いてきた道が一望できます。
よく歩いてきたものです。
程よく休んだ後に、再び歩きはじめました。
8:15
続いて大きく下って登って、小一時間ほどで三伏山です。
ここはホントに展望が良いです。
塩見岳は少し遠ざかりました。
そしてこれから行く荒川、赤石、聖方面です。
まだまだ遠いですね・・・
ここでゆっくり休憩しても良いのですが、どうにも体の調子が上がりません。
息子も同じようです。
今日は高山裏の避難小屋まで行きたいのですが・・・
厳しいかな?
とりあえず三伏峠の小屋に向かう事にしました。
一旦分岐を右へ行きます。
テン場のテントはそこそこですね。
8:30
日本一標高の高い峠だそうで。
そう言う所は複数ありますよね。
定義が難しいところです。
とりあえず、腹が減っては戦は出来ぬと言う事で、食べることにします。
丸山動物園のシロクマラーメン。
頂きます。
食べて休んで、かなりゆっくりしました。
やはり昨日の蝙蝠岳への往復は体に疲れを残してしまいましたね。
息子も昨日は速かったペースが、今日はガタ落ちです。
でも体力が戻らないと高山裏避難小屋に行くのは厳しいので、ゆっくり休むことにしました。
とりあえず食べれば回復するはずです。
9:20
しばらくまったりしてから、再スタートする事にしました。
さて行きましょう。
まずは烏帽子岳へ向けてお花畑を通ります。
緩い登りなのですが、もうこの時点で足が動きません。
暑さにもやられてしまってます。
10:00
ひぃひぃ言いながら烏帽子岳山頂を頂きました。
100高山39座目になります。
しかし時間も押しているので、休憩もそこそこに歩き始めます。
まだあの大きいピークを二つ越えないといけません。
11:00
続いて前小河内岳より塩見岳。
結構歩きましたね。
向こうが次のピーク、小河内岳です。
あそこに避難小屋が見えますね。
なんだか素敵な所にあるじゃないですか・・・
体にムチを打って歩きます。
結構下らせます。
再び登らなければ。。。
再び登って登って、避難小屋との分岐です。
12:00
小河内岳!
100高山、40座目!
そして三角点タッチ♪
二等三角点
点名「小河内」
お昼になってしまいました。
ここから高山裏の避難小屋までCTで3時間ほどです。
実はこの時、足は重いと言いながらもCT通りに歩いています。
確実に15時には高山裏に着くのですが・・・
目の前にアレですよ。
あの山頂直下にある避難小屋。
この景色の中に溶け込むように立つ小屋。
なんとも素敵なロケーションにあります。
「ねぇ、あの小屋に泊まってもいい?」
と、無意識に息子に語りかけてしまいました。
息子、目をキラキラさせて頷いています。
もう即決でした。
予定に無かったんですが、本日の移動をここまでとします。
まぁ蝙蝠岳に寄って足も疲れていましたし、旅の前半に無茶をしても体に負担を残しますし・・・
まだお昼なので、今日はゆっくり体を休ませることにしましょう。
と、自分に言い聞かせて・・・
ここの小屋番さん、もともと塩見岳の小屋番をウン十年されていたとか。
塩見小屋を人に譲り、それからこちらへ。
それでもここからは塩見岳が雄大に見えます。
ホントに塩見岳が好きなんだろうな~と思いました。
小屋からの景色はとにかく素晴らしいです。
南アルプスの著名な山がぐるっと見渡せます。
今まで泊まった小屋の中で、私はここの景色が一番気に入りました。
もう住めます。
小屋には連泊してゆっくりされるご夫婦がいらっしゃいました。
私も3連泊ぐらいしてもいいなと思いました。
しかしこのご夫婦はなかなか面白い方で、奥様はかなりの山好き。
話を聞くとコアな山行を相当やって来たようです。
旦那さんは山に限らず旅好きで、自転車で日本列島を縦断したり・・・
そうそう、グレートトラバースの田中陽希さんの200名山のブログ、2日目にこの旦那さんが出てきます。
日本列島縦断最後の日に、スタートする陽希さんを見かけたとか。
私達も列島横断の旅をしていると伝えると、たいそう感激されてました。
その話を聞いていた小屋番さんも、それならコレをと、息子にお土産をくれました。
塩見岳の七宝焼きのペンダントでした。
前の小屋に居る時の売れ残りさ。と言いながらも、多分数少ない残りの商品だったのだと思います。
ありがとうございます!
息子は大事に自分のザックにしまいました。
こちらの小屋は中でバーナーも使用できたので助かりました。
小屋番さんはご夫婦でき切り盛りされているらしく、とても優しくて素敵な方でした。
小屋ではホントにゆっくりさせて頂きました。
濡れたまま仕舞ってたテントやフライシートを乾かしたりと、荷物の再メンテも出来たので、結果から言えば急遽ここで泊まったのは正解でした。
目の前に広がる絶景を眺めながら、疲れた体も癒されて行きます。
この小屋、また泊まりに来よう。
この景色、カミさんと娘にも見せてあげたい・・・
夕暮れ時、息子と歯磨きをする為に外に出ると、富士山が見えていました。
綺麗ですね、ここ。
ホントに綺麗。
息子もしばらく景色を眺めてぼーっとしていました。
こんなに素敵な景色を見れることなんて、そうは無いよ。
好きなだけ見てるといい。
さて、この日は早く足を止めてしまったので、明日は再び早立ちの予定にしました。
小屋の皆さんも早寝らしく、ほぼ全員が19時には就寝しました。
明日は一気に進まなければですね。
お休みなさい。
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この記事へのコメント
好天に恵まれての稜線歩きは醍醐味ですよね。
私にとっては南は鳳凰三山以外は未知の世界です。
若いうちは日本の端っこばかり行っていたので少し後悔があるのでしょうか?
でも、登った気にさせて頂きます。
私にとっては南は鳳凰三山以外は未知の世界です。
若いうちは日本の端っこばかり行っていたので少し後悔があるのでしょうか?
でも、登った気にさせて頂きます。
Posted by アサギブルー at 2016年08月21日 21:42
アサギブルーさん:
そうですね、前回天気が悪い中歩いた時に、「これもまた山」と納得して歩いてはいましたが、やっぱり稜線歩きは好天が最高です♪
日よけが無いのは辛いですが、それでも景色が見える事は歩く楽しみになります。
アサギブルーさんの、日本の端っこばかり行ってたと言うお話、気になります(^^)
そうですね、前回天気が悪い中歩いた時に、「これもまた山」と納得して歩いてはいましたが、やっぱり稜線歩きは好天が最高です♪
日よけが無いのは辛いですが、それでも景色が見える事は歩く楽しみになります。
アサギブルーさんの、日本の端っこばかり行ってたと言うお話、気になります(^^)
Posted by PENTAGON at 2016年08月22日 11:59
うーん!
ほんと 一緒に歩かせていただいているような、、、
素敵な出会い!
自然を全身で受け止める小学生かー!
深いねー!
ほんと 一緒に歩かせていただいているような、、、
素敵な出会い!
自然を全身で受け止める小学生かー!
深いねー!
Posted by 名古屋 登山(放浪)好きばーば at 2016年08月22日 18:28
名古屋の山好きさん:
良い旅をさせて頂いていると思ってます。
多感な時期の子供に、一緒に体験させる事ができるのが一番ですね(^^)
良い旅をさせて頂いていると思ってます。
多感な時期の子供に、一緒に体験させる事ができるのが一番ですね(^^)
Posted by PENTAGON at 2016年08月22日 22:19