2016年08月24日
【北沢峠から太平洋】 7日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月10日
7日目
山に入って一週間が経とうとしています。
今でこそ何日目とか言ってますが、現場では日にちも曜日も感覚も無くなって来ていました。
この日も早く起きて出発する予定だったのですが・・・
まさかの寝坊です。
3時起き4時発の予定が、4時過ぎに起きてしまいました。
小屋には窓が無く暗く、さらに快適すぎた事が言い訳です。
ぱっぱと荷物を片付けて出発します。

外に出るともうヘッデンもいらない明るさでした。

さっと分岐に戻って歩き始めます。
さすがにこの時間だと、他の登山者の姿は見ませんね。
道はガスがかかっていていました。

コル付近まで下げて来るとギリギリ雲の下に出たらしく、
東側の空が赤く燃えているのがわかりました。
日の出が近いですね~。

そして段々ガスが晴れてきて、聖の山頂に近い部分が見えてきました。
一度来ているので知ってます。
見えているあれは偽ピークです。

5:20
ようやく聖岳への登る直前のコルまで来ました。
ここで一休みです。
ここの崩落斜面は、赤石山脈の名を示すとおりの、赤い石が露出しています。
ラジオラリアと言う原生物の放散虫が堆積、化石化したチャートです。
3年前に来た時は知らなかったので、その後少し調べました。
息子が赤い石を持って帰りたいと言ったのですが、国立公園内のものは持ち出し禁止です。
それはやってはいけないと教えました。
10分ほどの休憩後、出発です。

この先はひたすら登りです。
だんだんガスも晴れていき、太陽もあたるようになって来ました。

たまにザレた崩落地の横を通過したりします。
けっこう険しい所もあります。

でも1時間ほど登ると、赤石岳の標高に近づいてくるのがわかります。

こんな感じで、崩落地の近くを抜けると、山頂は間もなくです。
この辺りで聖平方面からこられるトレランの方とすれ違い始めました。

6:45
聖岳山頂です。
今回の旅最後の3000m峰、よく頑張りました。

聖岳、大きくて優しい感じの山体です。
でも西側から見ると荒々しい一面もある、そんな多面性が多くの登山者の心を惹きつけるのでしょうか。
さて、ここで再びザックをデポります。
同じく3年前の忘れ物を拾いに。

奥聖岳を目指します。
3年前は疲れ果てて行く事が出来ませんでした。
そう思うと、息子も私もホントに強くなりました。
強くなったというか、山慣れしたのでしょうね。

奥聖岳山頂、頂きました!
あまりの嬉しさにフレームからはみ出す事件発生です。
雲海・富士山・太陽の三点セット、最高です♪
しかし、ここで写真を撮っていて思ったのですが、聖岳から来られる方皆さん、ここの山頂標だけ写真を撮ったら直ぐに引き返して行かれます。
もう5mほど奥に行くだけで、コレがあるのにな・・・
私達の目的はこっちです。

三角点タッチ♪
三等三角点
点名「聖岳」
バックの雰囲気良すぎです。
さて、戻りましょう~。

聖岳の山頂に戻ると、丁度聖平からの登山客が多数登って来まして、少し混雑が始まってました。
さすが百名山ですね。
昨日のルートとは違っていきなり人が多いです。
少し休憩をとった後、7:30に下山開始です。
ここの下り斜面もザレててスリップ注意です。
そして何より、落石を起こさないように要注意です。
時間的に下からはガンガン人が登ってきますので、万が一石を落としたら一大事です。
細心の注意を払います。
でも流石に百名山、色々な方が居ますね。
少し驚いたのが、子連れ家族の方がいたのですが、お子さんが登山靴じゃなくてスニーカーだったんです。
バスから降りて聖平まで、そして聖平からここまで、大変だったろうな~。
ソールの柔らかいスニーカーでは、足が無駄に疲れたはずです。
さらに石場でのグリップも悪く、私の横を通り過ぎた時に滑って石を落としてしまいました。
直ぐ10mほど下にも別の登山者が居たので、慌てて拾いました。
お子さんの装備も、もう少ししっかりしたものを揃えてあげて欲しいですね。
と、数年前の自分に言い聞かせるように思いました。

さて、ザレた斜面が終わると少し歩くのは楽になりますが、崩落地の直ぐそばを通る道になるので、相変わらず油断は出来ません。

8:20
小兔岳山頂に到着です。
写真を撮って頂きました、ありがとうございます!
ここでまた小休止をしながら、登ってこられる方とお話したり・・・
情報収集は大事ですからね。

さらに歩いて、薊畑の分岐近くまで下りてきました。
いやー、高度下げるなー。
また登るのに・・・
でも、このあたりはお花畑が広がって雰囲気はとても良いのです。
足取りも軽くなります。

薊畑の分岐です。
今は便ヶ島からくる登山者は少ないですね~。
ここでも小休止。
こまめに足を休ませましょう。
標高を下げてくると気温が上がり、少し体に負担が来ます。

9:20
聖平への分岐に来ました。
ここで聖平小屋へ寄る事にします。
水の補給と、我慢してたトイレと(汗

息子、木道が好きです。
そしてここの木道が一番好きらしいです。
でも、分かる気がします。
素敵な木道です♪

聖平の小屋では、知人のお父様が働いている。。。
と言うのを2年前に聞いていたのですが、小屋を訪れたら探さずに会えました♪
休憩しつつ、色々お話ししつつ。
しばらく過ごさせてもらいました。
太平洋まで行くと話すと、やっぱり息子はお土産を貰ってしまいました。
売れ残った古い聖岳のTシャツ。
女性用のXSなのでもう売れないのだとか。
息子にピッタリじゃないかと、頂いてしまいました。
息子相当気に入りまして、このTシャツを最終日に着る事になります。
ありがとうございました。

10:00
さぁ、行きましょう。
この縦走最後の山を目指して。

途中、トリカブトが群生している所があります。
花だけを見ている分には、とても綺麗ですね~♪

まずは南岳への登りを詰めます。
下ったあとの登りって、なんでこんなに辛いのでしょう。
精神的なものだとは思うのですが・・・

一時間ほどでようやくここまで高度をあげてきました。
キビシイ・・・

南岳の山頂から臨む上河内岳。
今回の旅最後の山です。
もう一ふん張りだよ、頑張れ!

グルルルルルル・・・
上河内岳の肩まで来たところで、聞きなれた鳴き声。

雷鳥キター!

今回の長い縦走、
「さっきそこに居ましたよ~。」
「あのピークの向こうに雷鳥居ましたよ。」
と聞くものの、一度もお目にかかれませんでした。
縦走最後の日に、やっと・・・
親子合わせて4羽居ました。
雷鳥好きな息子、ザックを置いてしばらく眺めます。
一緒に「グルルルルル」
とか鳴いたりすると、返してくれたりします。
ちなみに酉年の息子、凄く鳥好きです。
鶯の鳴き真似とか、凄く上手なんです。
登山道を歩いてて、あーウグイスが鳴いてるなーと思うと、息子の鳴き真似だったり。
まぁ、好きなだけ見るように放置しておきました。

と言う訳で、上河内岳の肩です。
雷鳥はこの下10mほどの所でした。
息子が飽きるまでしばらく待ちました。
が、飽きないようなので雷鳥観察は打ち切っていただく事に。
とりあえず山頂を往復しようよ。
上河内岳の山頂は登山道から少し外れて、山頂を往復します。
ザックをデポして行きます。

12:40
上河内岳の山頂、頂きました。
今回の旅最後の山頂。
そして百高山、42座目!

そしてこちらも頂きます。
二等三角点
点名「上河内岳」

もう山頂に行かなくいいんだ・・・
正直そう思いました。
この先の道は長いとは言え、明日は山を降ります。
この歩いてきた道、目に焼き付けておきましょう。
息子もしばらく眺めていました。

山頂標、旧山頂標、三角点のてんこもり。

さぁ降りましょう。
降りてから息子は雷鳥の元へ。
でももう姿は見えませんでした。
息子が鳴き真似をすると、返してくれるのですがハイマツの中のようです。
って言うか、返してくれるのが凄い(汗

さぁ、それじゃぁ歩こう。
13:05、ザックを背負って再スタートします。
目指すは茶臼小屋。
茶臼小屋は少し急いで到着したい理由があるんです。
どうやら最近茶臼小屋のテン場は大混雑らしいのです。
便ヶ島へのアクセスが悪くなったことにより、茶臼から往復される方が急増してしまった事や、改装工事かなにかの資材がテン場に置いてあるらしく、例年よりテントが張れる数が減ってしまっているとか。。。
と言う事で、少し急ぎ目で足を進めます。

奇岩竹内門。
不思議な形の岩ですね。
大きかった岩が真上一点からパカっと開いたような形です。

岩越しの上河内岳。

奇岩竹内門から先はとても歩きやすい道です。
段差もなく、大きなアップダウンもなく、ゆるゆると歩いていきます。

遠く、白い建物が。。。
あれは赤石温泉、白樺荘ですね。
翌日、予約してあります。
はやくお風呂に入りたいです。
もう1週間お風呂に入ってません。
でも体はちゃんと拭いてますよ!着替えもたまにしてますよ!

亀甲状土と言う、不思議な地形です。

振り返ると、上河内岳。
こちらから見ると精悍な形ですね。

くぼ地から先は少し登りがありますが、上りきると小石の広場に出ます。
目の前には茶臼岳が見えてきました。

14:20
茶臼岳分岐に到着です。
ザックをデポして山頂往復しようかと思いましたが、もう私も息子もお腹一杯です。
茶臼岳はまた別の旅の時に行こうと、ここはまっすぐ降りることにしました。

最後に見える聖岳、ありがとうございました。
一礼してから降りました。

茶臼小屋に到着したら、いきなりテントの花は満開でした。
うわー場所が無い!
目の前にTJARのCPがあります。
この目の前に小さなスペースがあったので、とりあえず場所を確保してから受付しようとザックを置いたら・・・
小屋番さんが走ってきました。
「テントの大きさどれくらいですか?」
と聞くので、エアライズ2と答えると、
「ここは人通りも多くて落ち着かないですよ。
二日前に作ったばかりのテン場があと一つ空いてますんで、そちらにしませんか?」
と。
なんとも優しい小屋番さんです。
案内されていった先は、ホントに草を刈ったばかりのテン場でした。

下も草地でふっかふか。
息子、たいそうこの場所が気に入ったようです。
受付してビールを買って小屋番さんと少しお話しました。
いつもの息子とのやり取りで、太平洋まで行くと言うと、やっぱり驚いていました。
そして・・・
「明日の朝一にTJARのトップ、望月選手が通ると思います。」
と。
息子が目を輝かせ始めました。
望月選手が来る!
運よく応援できるといいね~。
テントに戻って沢へ行きます。
豊富な水で全身洗い流します。
いやー、さっぱりする!

とりあえずまだ暑いので、蚊帳だけ張ってビール。
外が見えて、風通しも良くてとても涼しいです。
夏山はカヤライズですね。

夕方、TJARのCPテントの前で記念撮影です。
息子が持っているのはTJARロゴ入り VICTORINOX製ナイフです。
250本の限定品、彼の宝物です。
この日はこの後ゆっくりテントで過ごしました。
湯御飯を食べて歯磨きして、ゆっくり酒飲んで・・・
縦走最後、山最後のテントです。
今まで歩いた山の事を息子と話しているうちに、段々と二人とも眠りについてしまいまいた。
さぁ、明日は下山です。
7日目
山に入って一週間が経とうとしています。
今でこそ何日目とか言ってますが、現場では日にちも曜日も感覚も無くなって来ていました。
この日も早く起きて出発する予定だったのですが・・・
まさかの寝坊です。
3時起き4時発の予定が、4時過ぎに起きてしまいました。
小屋には窓が無く暗く、さらに快適すぎた事が言い訳です。
ぱっぱと荷物を片付けて出発します。

外に出るともうヘッデンもいらない明るさでした。

さっと分岐に戻って歩き始めます。
さすがにこの時間だと、他の登山者の姿は見ませんね。
道はガスがかかっていていました。

コル付近まで下げて来るとギリギリ雲の下に出たらしく、
東側の空が赤く燃えているのがわかりました。
日の出が近いですね~。

そして段々ガスが晴れてきて、聖の山頂に近い部分が見えてきました。
一度来ているので知ってます。
見えているあれは偽ピークです。

5:20
ようやく聖岳への登る直前のコルまで来ました。
ここで一休みです。
ここの崩落斜面は、赤石山脈の名を示すとおりの、赤い石が露出しています。
ラジオラリアと言う原生物の放散虫が堆積、化石化したチャートです。
3年前に来た時は知らなかったので、その後少し調べました。
息子が赤い石を持って帰りたいと言ったのですが、国立公園内のものは持ち出し禁止です。
それはやってはいけないと教えました。
10分ほどの休憩後、出発です。

この先はひたすら登りです。
だんだんガスも晴れていき、太陽もあたるようになって来ました。

たまにザレた崩落地の横を通過したりします。
けっこう険しい所もあります。

でも1時間ほど登ると、赤石岳の標高に近づいてくるのがわかります。

こんな感じで、崩落地の近くを抜けると、山頂は間もなくです。
この辺りで聖平方面からこられるトレランの方とすれ違い始めました。

6:45
聖岳山頂です。
今回の旅最後の3000m峰、よく頑張りました。

聖岳、大きくて優しい感じの山体です。
でも西側から見ると荒々しい一面もある、そんな多面性が多くの登山者の心を惹きつけるのでしょうか。
さて、ここで再びザックをデポります。
同じく3年前の忘れ物を拾いに。

奥聖岳を目指します。
3年前は疲れ果てて行く事が出来ませんでした。
そう思うと、息子も私もホントに強くなりました。
強くなったというか、山慣れしたのでしょうね。

奥聖岳山頂、頂きました!
あまりの嬉しさにフレームからはみ出す事件発生です。
雲海・富士山・太陽の三点セット、最高です♪
しかし、ここで写真を撮っていて思ったのですが、聖岳から来られる方皆さん、ここの山頂標だけ写真を撮ったら直ぐに引き返して行かれます。
もう5mほど奥に行くだけで、コレがあるのにな・・・
私達の目的はこっちです。

三角点タッチ♪
三等三角点
点名「聖岳」
バックの雰囲気良すぎです。
さて、戻りましょう~。

聖岳の山頂に戻ると、丁度聖平からの登山客が多数登って来まして、少し混雑が始まってました。
さすが百名山ですね。
昨日のルートとは違っていきなり人が多いです。
少し休憩をとった後、7:30に下山開始です。
ここの下り斜面もザレててスリップ注意です。
そして何より、落石を起こさないように要注意です。
時間的に下からはガンガン人が登ってきますので、万が一石を落としたら一大事です。
細心の注意を払います。
でも流石に百名山、色々な方が居ますね。
少し驚いたのが、子連れ家族の方がいたのですが、お子さんが登山靴じゃなくてスニーカーだったんです。
バスから降りて聖平まで、そして聖平からここまで、大変だったろうな~。
ソールの柔らかいスニーカーでは、足が無駄に疲れたはずです。
さらに石場でのグリップも悪く、私の横を通り過ぎた時に滑って石を落としてしまいました。
直ぐ10mほど下にも別の登山者が居たので、慌てて拾いました。
お子さんの装備も、もう少ししっかりしたものを揃えてあげて欲しいですね。
と、数年前の自分に言い聞かせるように思いました。

さて、ザレた斜面が終わると少し歩くのは楽になりますが、崩落地の直ぐそばを通る道になるので、相変わらず油断は出来ません。

8:20
小兔岳山頂に到着です。
写真を撮って頂きました、ありがとうございます!
ここでまた小休止をしながら、登ってこられる方とお話したり・・・
情報収集は大事ですからね。

さらに歩いて、薊畑の分岐近くまで下りてきました。
いやー、高度下げるなー。
また登るのに・・・
でも、このあたりはお花畑が広がって雰囲気はとても良いのです。
足取りも軽くなります。

薊畑の分岐です。
今は便ヶ島からくる登山者は少ないですね~。
ここでも小休止。
こまめに足を休ませましょう。
標高を下げてくると気温が上がり、少し体に負担が来ます。

9:20
聖平への分岐に来ました。
ここで聖平小屋へ寄る事にします。
水の補給と、我慢してたトイレと(汗

息子、木道が好きです。
そしてここの木道が一番好きらしいです。
でも、分かる気がします。
素敵な木道です♪

聖平の小屋では、知人のお父様が働いている。。。
と言うのを2年前に聞いていたのですが、小屋を訪れたら探さずに会えました♪
休憩しつつ、色々お話ししつつ。
しばらく過ごさせてもらいました。
太平洋まで行くと話すと、やっぱり息子はお土産を貰ってしまいました。
売れ残った古い聖岳のTシャツ。
女性用のXSなのでもう売れないのだとか。
息子にピッタリじゃないかと、頂いてしまいました。
息子相当気に入りまして、このTシャツを最終日に着る事になります。
ありがとうございました。

10:00
さぁ、行きましょう。
この縦走最後の山を目指して。

途中、トリカブトが群生している所があります。
花だけを見ている分には、とても綺麗ですね~♪

まずは南岳への登りを詰めます。
下ったあとの登りって、なんでこんなに辛いのでしょう。
精神的なものだとは思うのですが・・・

一時間ほどでようやくここまで高度をあげてきました。
キビシイ・・・

南岳の山頂から臨む上河内岳。
今回の旅最後の山です。
もう一ふん張りだよ、頑張れ!

グルルルルルル・・・
上河内岳の肩まで来たところで、聞きなれた鳴き声。

雷鳥キター!

今回の長い縦走、
「さっきそこに居ましたよ~。」
「あのピークの向こうに雷鳥居ましたよ。」
と聞くものの、一度もお目にかかれませんでした。
縦走最後の日に、やっと・・・
親子合わせて4羽居ました。
雷鳥好きな息子、ザックを置いてしばらく眺めます。
一緒に「グルルルルル」
とか鳴いたりすると、返してくれたりします。
ちなみに酉年の息子、凄く鳥好きです。
鶯の鳴き真似とか、凄く上手なんです。
登山道を歩いてて、あーウグイスが鳴いてるなーと思うと、息子の鳴き真似だったり。
まぁ、好きなだけ見るように放置しておきました。

と言う訳で、上河内岳の肩です。
雷鳥はこの下10mほどの所でした。
息子が飽きるまでしばらく待ちました。
が、飽きないようなので雷鳥観察は打ち切っていただく事に。
とりあえず山頂を往復しようよ。
上河内岳の山頂は登山道から少し外れて、山頂を往復します。
ザックをデポして行きます。

12:40
上河内岳の山頂、頂きました。
今回の旅最後の山頂。
そして百高山、42座目!

そしてこちらも頂きます。
二等三角点
点名「上河内岳」

もう山頂に行かなくいいんだ・・・
正直そう思いました。
この先の道は長いとは言え、明日は山を降ります。
この歩いてきた道、目に焼き付けておきましょう。
息子もしばらく眺めていました。

山頂標、旧山頂標、三角点のてんこもり。

さぁ降りましょう。
降りてから息子は雷鳥の元へ。
でももう姿は見えませんでした。
息子が鳴き真似をすると、返してくれるのですがハイマツの中のようです。
って言うか、返してくれるのが凄い(汗

さぁ、それじゃぁ歩こう。
13:05、ザックを背負って再スタートします。
目指すは茶臼小屋。
茶臼小屋は少し急いで到着したい理由があるんです。
どうやら最近茶臼小屋のテン場は大混雑らしいのです。
便ヶ島へのアクセスが悪くなったことにより、茶臼から往復される方が急増してしまった事や、改装工事かなにかの資材がテン場に置いてあるらしく、例年よりテントが張れる数が減ってしまっているとか。。。
と言う事で、少し急ぎ目で足を進めます。

奇岩竹内門。
不思議な形の岩ですね。
大きかった岩が真上一点からパカっと開いたような形です。

岩越しの上河内岳。

奇岩竹内門から先はとても歩きやすい道です。
段差もなく、大きなアップダウンもなく、ゆるゆると歩いていきます。

遠く、白い建物が。。。
あれは赤石温泉、白樺荘ですね。
翌日、予約してあります。
はやくお風呂に入りたいです。
もう1週間お風呂に入ってません。
でも体はちゃんと拭いてますよ!着替えもたまにしてますよ!

亀甲状土と言う、不思議な地形です。

振り返ると、上河内岳。
こちらから見ると精悍な形ですね。

くぼ地から先は少し登りがありますが、上りきると小石の広場に出ます。
目の前には茶臼岳が見えてきました。

14:20
茶臼岳分岐に到着です。
ザックをデポして山頂往復しようかと思いましたが、もう私も息子もお腹一杯です。
茶臼岳はまた別の旅の時に行こうと、ここはまっすぐ降りることにしました。

最後に見える聖岳、ありがとうございました。
一礼してから降りました。

茶臼小屋に到着したら、いきなりテントの花は満開でした。
うわー場所が無い!
目の前にTJARのCPがあります。
この目の前に小さなスペースがあったので、とりあえず場所を確保してから受付しようとザックを置いたら・・・
小屋番さんが走ってきました。
「テントの大きさどれくらいですか?」
と聞くので、エアライズ2と答えると、
「ここは人通りも多くて落ち着かないですよ。
二日前に作ったばかりのテン場があと一つ空いてますんで、そちらにしませんか?」
と。
なんとも優しい小屋番さんです。
案内されていった先は、ホントに草を刈ったばかりのテン場でした。

下も草地でふっかふか。
息子、たいそうこの場所が気に入ったようです。
受付してビールを買って小屋番さんと少しお話しました。
いつもの息子とのやり取りで、太平洋まで行くと言うと、やっぱり驚いていました。
そして・・・
「明日の朝一にTJARのトップ、望月選手が通ると思います。」
と。
息子が目を輝かせ始めました。
望月選手が来る!
運よく応援できるといいね~。
テントに戻って沢へ行きます。
豊富な水で全身洗い流します。
いやー、さっぱりする!

とりあえずまだ暑いので、蚊帳だけ張ってビール。
外が見えて、風通しも良くてとても涼しいです。
夏山はカヤライズですね。

夕方、TJARのCPテントの前で記念撮影です。
息子が持っているのはTJARロゴ入り VICTORINOX製ナイフです。
250本の限定品、彼の宝物です。
この日はこの後ゆっくりテントで過ごしました。
湯御飯を食べて歯磨きして、ゆっくり酒飲んで・・・
縦走最後、山最後のテントです。
今まで歩いた山の事を息子と話しているうちに、段々と二人とも眠りについてしまいまいた。
さぁ、明日は下山です。
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この記事へのコメント
そのライチョウは日本で一番南に棲息している個体かもしれませんね。光岳辺りはどうも居なくなったらしいですから。今年はヒナの生存率が悪かったらしいのでラッキーでした!
明日は下界ですか・・・
明日は下界ですか・・・
Posted by アサギブルー at 2016年08月24日 17:06
そうなんですか!
上河内岳~茶臼岳周辺辺りが最南端になるんですね~
貴重な雷鳥に出会えたんですね、嬉しいです♪
上河内岳~茶臼岳周辺辺りが最南端になるんですね~
貴重な雷鳥に出会えたんですね、嬉しいです♪
Posted by PENTAGON
at 2016年08月24日 20:18

昨年、北アルプス黒部五郎小屋の所でコメントさせて頂いたものです。
とうとう完結編ですね、続きの更新を楽しみにしております。
小学生であのルート全踏破は本当に素晴らしいです。
私もお二人に数日遅れて、滞在1時間程度で茶臼小屋を通過しました^_^;
とうとう完結編ですね、続きの更新を楽しみにしております。
小学生であのルート全踏破は本当に素晴らしいです。
私もお二人に数日遅れて、滞在1時間程度で茶臼小屋を通過しました^_^;
Posted by U_K at 2016年08月24日 20:18
U_K さん:
お久しぶりです!
覚えております、逆からですが同じような道を辿って、同じ時間にテン場にいらっしゃった・・・
今年もニアミスでしたか、お会いしたかったです。
と、今文章を読んでてふと思ったのですが、昨年のルートと言い、もしかしてU_Kさん、まさかTJARに出場されてる選手では・・・?
お久しぶりです!
覚えております、逆からですが同じような道を辿って、同じ時間にテン場にいらっしゃった・・・
今年もニアミスでしたか、お会いしたかったです。
と、今文章を読んでてふと思ったのですが、昨年のルートと言い、もしかしてU_Kさん、まさかTJARに出場されてる選手では・・・?
Posted by PENTAGON
at 2016年08月24日 20:41
