2016年08月25日
【北沢峠から太平洋】 8日目 日本アルプス横断の旅 完結編
8月11日
8日目
目覚ましをかけていないのに、無駄に4時ごろ目が覚めます。
うーん、TJARはどうなってるんだろう?
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、GPSトラッキングを確認しますが、望月選手は荒川小屋の位置にいるままです。
昨夜も荒川小屋だったので、トラッキングが機能して無いかな・・・?

テントの外に出て日の出を見ます。
茶臼小屋のテン場も、なかなかの景色です。
綺麗ですね、雲海・富士山・御来光。
南ア独特の日の出を見るのも、今日が最後ですね。
焼き付けておきましょう。
しばらく見とれていたら、昨日テン場に案内してくれた小屋番さんの若いお兄さんが走って私達のテントまで来ました。
「望月さん、聖平小屋を出たと情報です、もう少しで来ますよ!」
と教えて頂きました。
その為だけにここまで来てくれたんですね、お兄さん凄く優しい人です。
でも良かった、夜中の内に行っちゃった訳では無いようです。
姿を拝見する事ができるかも!

とりあえずはテントの中身を片付け始めて、少しづつパッキングしていきます。

もう小屋の方が気になって仕方ありません。
いつ来るのか、ソワソワしながら片付けしていました。
大体パックして、後はテントをたたんでおしまいって所で、急に上の方が騒がしくなりました。
もしかして?

おわ!来た!
望月選手だ!
息子に来たよ!って声をかけるやいなや、たたんでたシェラフを投げて小屋まで走り出しました。
手にはTJARの多機能エイドナイフを握り締めて(笑
望月選手は小屋の中で休憩されるようです。
もちろん中には入れそうに無いです。
息子、窓の外から中を覗いて見ようととしてたら・・・
小屋番さんが、「僕、中においで!」
と小屋の中に案内されました。
こっちこっち、小屋の皆様方に誘導されて中へ。
あああぁぁぁ、良いのかな?
何故か私も緊張。
望月選手はNHKの取材を受けながらレモンを食べていました。
インタビューに色々答えてる時に、小屋番さんが
「この子、同じ道を歩いて太平洋まで行くんだそうですよ。」
と息子を紹介してくれました。
「ホントに!凄いなー!いつかTJAR、出てくれよ!」
と息子をグッと引き寄せてくれて・・・

快く写真を撮らせて頂けました。
息子、感激のあまり声が出ません(笑
望月選手、レースの後半で精神的にも体力的にもボロボロのはずなのに、笑顔を絶やしません。
「笑顔でゴール!!」
この言葉がとても心に響きました。
凄い人です。

たったの15分ほどの休憩で、望月選手は茶臼小屋を立ち去りました。
「行ってくるよ!」
と、力強い声はテレビの中で聞いた声と同じでした。

小屋から走って見えなくなるポイントで大きく手を振り、向こう側に消えていきました。
ほんの少しの時間でしたが、多分息子にとっては人生の何かに方向を与える一瞬だったのではないかと思います。
・・・と思いたい(笑
息子
「お父さん、僕すぐに出発したい。歩きたいよ。」
となんだか突然やる気に。
テン場に戻ってテントをたたんで収納。
ちゃっちゃとしまって即出発します。
7:00
望月選手に引き合わせて頂けた小屋の方にお礼を言い、茶臼小屋を出発します。
望月選手と同じく小屋から見えなくなるポイントで一礼しようと後ろを振り向いたら、なんと・・・
小屋からは殆どの小屋番さんがこっちに手を振ってます。
息子に、「頑張れよ~!」「太平洋まで行けよ~!」と大声で声援を送ってくれました。
なんだかアツくなりました。
深く一礼して、立ち去りました。
一期一会とは良く言ったもので、ほんの一晩テントを張っただけの息子にこんなに声をかけてくれる。。。
息子も前を向いて「行こう!」と力強く歩き出しました。
良い旅が出来ている、ホントにそう思えた瞬間でした。
しばらくは歩きながら、茶臼小屋の皆さん、聖平小屋のお父様、塩見小屋の背負子のお姉さん、小河内岳避難小屋のご夫婦、管理人さん、色々な方の事を思い出しながら足を進めました。
もちろん今回の旅だけではなく、ここまで歩いてきた道中出会った、沢山の方の事。
うん、ホントに良い旅をさせてもらえてる。
出会った方の全てに、感謝の気持ちでいっぱいです。

息子、やる気全開で登山道を駆け下りていきます。
少し危険ですね。
調子が良いのは良い事ですが、調子に乗るのは悪い事です。
少し自制するように促しました。
案の定しばらくして、足をグキっと。
こっちを見てニヤーっと笑います。
こっち見んな!
急にペースを落とします。
痛いんだろうな。
そこからはいつものペースでのんびり歩きました。
いいんだよ、私達は私達。
自分達のペースで歩こうよ。

展望ポイントで休憩したり・・・

たまには撮って貰ったり・・・

8:20
そんなこんなで1時間20分で横窪沢小屋に到着です。
小屋の前にザックを置いて休憩しようとしたら、お茶を頂いてしまいました。
あらー、休憩だけなのに・・・
ですので、いつも通り買い物もします。
のんびり休んでいたら、管理人さんが・・・
今日は初めての山の日だから、これ。
と言ってこんなのくれました。

「一期一会」知っていたつもりの言葉でも多分本気で感じたのは今日。
この日は教えて頂きっ放しのような・・・
そっか、世間では「山の日」なんですね。

裏は、「無事カエル」
ですね。
息子、たいそう気に入って自分の携帯カバーの裏に入れてお守りにしました。
機会があればこちらにもテント泊したいですね。
また、それはいつか違う旅の時に・・・

20分ほどのんびりしたら出発します。
さぁ、行こう。

横窪沢小屋を過ぎて橋を渡ると、道は一度高度を上げます。
下山なのに登ると言う・・・
この辺り一帯はどこもそうなのですね。
覚悟してたらか大丈夫です。

横窪沢峠です。
ここから再び下ります。

面白い木です。
どうやったらこんな形に育つんでしょう?

流石南アルプスです。
高度を下げれば下げるほど急坂が出てきます。
鉄の階段を下りたり・・・

吊橋を越えて・・・

9:50
ウソッコ沢小屋に到着です。
無人の小屋ですが、きちんと管理されているようでした。
水場もありますし、トイレもあります。
皆さん休憩は中でしていましたね。
ここで少し休憩してから再び出発しました。

途中、登山道が沢の直ぐ側を通る所で再び休憩したのですが・・・
あまりに水が気持ち良さそうなので、足突っ込んだり手や顔を濡らして涼む事にしました。
息子、頭を濡らそうと・・・

おかしなことになってました(笑

こんな面白い木もありました。
表面が超スベスベです。
なんて言う木でしょうか?
サスルベリかな?

4つめだったでしょうか?
この吊橋を渡った後・・・

再び道はガンガン登り始めます。
どこまで登るんだろう・・・
高度もかなり下げてきているので、気温も上がり体に堪えます。
しばらく上り続けた後・・・

11:15
ヤレヤレ峠に到着しました。
息子、ヤレヤレしています。
この名前がついたの、凄く良く分かりました。
茶臼小屋から5時間ほど歩いて降りてきて、最後にこの登りは精神的にもジワーッと来ますね。
ここで登山道最後の休憩をとりました。
ヤレヤレ峠のあと、また少しだけアップダウンを繰り返し、トラバース気味の道を進みますが・・・

ガラっと道が落ちている所がありました。
下には鉄の梯子が落ちていたので、崩落が進んでいるのでしょうね。
滑ったら事件レベルの事が起こりそうなので、かなり慎重に進みました。
ココを抜けると、道は急下降を始めて・・・

ついた、最後の大吊橋。
200mぐらいの吊橋ですね。

すっかり吊橋慣れした息子、怖がる事もつかまる事も無くスタスタ行ってしまいました。
もう少しリアクション欲しいのですが・・・

なかなか高度もあって怖いのですが、ここって湖じゃなかったでしたっけ?
下が川なんですが・・・
水不足でダム湖が干上がっているようですね。
下が全面水だったら、吸い込まれるようで怖かったかも知れないですね。

12:00
と言う事で、渡りきりました!
ここでようやく登山道がおしまいです、両俣小屋から続いた長い長い道が、ようやく終了しました。
両俣小屋から登山道だけで70km強です。
長かった~・・・

隣にある地図の看板です。
息子はじーっと眺めていましたが、ボソッと
「僕たちのスタート地点、ここに書いて無いね。」
そりゃ、この地図外から歩いてきましたからね。。。

さぁ、ここからは道路です。
太平洋まで道を歩きます。

畑薙ダムの水はかなり少ないようですね。
渇水が続いているようです。

45分ほど歩いて畑薙の林道ゲートまで歩いてきました。

ここで下山届けを提出します。

「大浜海岸までいけいけ!」の横断幕。
もちろんTJARの選手の方への応援横断幕です。
でも、私達も行きますよ~!

ここで登山靴を脱いでランニングシューズに履き替えます。
走りはしないですけどね。
いや、しないというか出来ないと言ったほうが良いですね(^^;

一般車両が入れるのがココまでだと言う事と、下山届けを出したと言う事で、私達にとって山行程はここまでとします。
長ーい道でした。
最初の林道も合わせると北沢峠から89kmの道になります。
さーて、後はロードですね。
太平洋まで85km、道のりで言えばここが半分です。

標高が下がったのと、アスファルトからの照り返しの熱とで、急に暑さが体に堪えます。
まぁ、8日ぶりに標高2000mの下に来た訳で、体は涼しいのに慣れてしまっている訳です。

畑薙ダム。
もちろん放水もしていません・・・

ダムから見える山。
茶臼山と上河内岳でしょうか?
ありがとうございました。

ダムを抜けるとこんな看板です
「静岡駅まで81km」
うわー、まだそんなにあるんだ・・・
と言う事は、太平洋までは85kmぐらいかな?

30分ほど歩くと、畑薙の臨時駐車場に到着しました。
すんごい車の数です、流石山の日ですね。
3年前、ここに車を止めて5日間山を歩いたな。。。
まさかたった3年後に、その行程、車で来た道を歩く事になるとは。
その時には夢にも思いませんでしたよ。

バス停では丁度バス待ちの人にスイカを振舞っていました。
バスを待っている訳では無いのですが、ありがたく頂く事にしました。
息子、スイカ大好きなのでありがたく頂きました。
おいしー!

あとはひたすら道を歩きます。
ここからは車の往来もあるので、かなり気を使いながら歩きます。
9日ぶりに車を見ますね。。。

この静岡駅まで「○○km」の看板、500mおきにあります。
目安になるので凄く助かるのと、子供はこう言うのが楽しみで仕方がないので助かります。
息子、殆どの標識を写真に収めましたよ。

14:40
赤石温泉白樺荘、到着です。
本日はこちらの宿に宿泊です。
とにかく体を洗いたい。
久しぶりのお風呂、温泉でかなりさっぱりしました。
いやー、風呂は良いですね。
日本人で良かったと思える瞬間です。
風呂があまり得意では無い息子も、珍しく長めに入っていました。

部屋もとても綺麗でした。
これは体がゆっくり休めますね。。。
助かります。

体が綺麗になったところで頂いた聖岳のTシャツを試着します。
ピッタリ!
息子、かなり気に入ったようで、最終日に着る事に決めたようです。

温泉の入口には望月選手のダイジェスト。
流石地元の星ですね、大人気です。

あー、久しぶりのまともな夕飯です。
毎日レトルト、乾物でごめんね。
今日はちゃんとしたもの食べられるね。
とりあえず野菜を摂ろう。

夕食後、館内を見て回っていたらこんな色紙がありました。
色々な旅をしている方がいますね。
凄い人がいるものです。
この日はこの後、もう一度お風呂に入ってからゆっくり部屋で過ごしました。
久しぶりの布団、久しぶりのエアコン。
エアコンはなんだか体に馴染まないので、結局直ぐに切って窓を開けて寝ることにしましたが。
そして久しぶりの携帯の充電(笑
モバイルバッテリーも充電できました。
これで太平洋まで電池が持ちますね。
とりあえず明日からは道歩きの行程です。
交通量も増えるし、道も多分狭い。
色々な事が山とは事情が変わるはずです。
その辺を切り替えていかないと安全には歩けないですよね。
一日に歩く距離とかは決めてありますし、後は予定通り行けるかどうか・・・
またTTKをしながら横になっていたのですが、
横で息子は小さな寝息をたてていました。
さすがに疲れたんだろうな~、ゆっくり休んでね。
と思ったのですが・・・
おかしい・・・、寝息が小さい訳が無い。
ためしにわき腹をつっつくと、クスクス笑い始めました。
こんにゃろ、こっちがTTKしている間にTN(Tanuki Neiri)してましたね。
久しぶりの布団が気持ちよすぎてなかなか寝付けなかったようです。
でも、気持ちは分かりますね。
明日からも沢山歩くよ、お休み!
8日目
目覚ましをかけていないのに、無駄に4時ごろ目が覚めます。
うーん、TJARはどうなってるんだろう?
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら、GPSトラッキングを確認しますが、望月選手は荒川小屋の位置にいるままです。
昨夜も荒川小屋だったので、トラッキングが機能して無いかな・・・?

テントの外に出て日の出を見ます。
茶臼小屋のテン場も、なかなかの景色です。
綺麗ですね、雲海・富士山・御来光。
南ア独特の日の出を見るのも、今日が最後ですね。
焼き付けておきましょう。
しばらく見とれていたら、昨日テン場に案内してくれた小屋番さんの若いお兄さんが走って私達のテントまで来ました。
「望月さん、聖平小屋を出たと情報です、もう少しで来ますよ!」
と教えて頂きました。
その為だけにここまで来てくれたんですね、お兄さん凄く優しい人です。
でも良かった、夜中の内に行っちゃった訳では無いようです。
姿を拝見する事ができるかも!

とりあえずはテントの中身を片付け始めて、少しづつパッキングしていきます。

もう小屋の方が気になって仕方ありません。
いつ来るのか、ソワソワしながら片付けしていました。
大体パックして、後はテントをたたんでおしまいって所で、急に上の方が騒がしくなりました。
もしかして?

おわ!来た!
望月選手だ!
息子に来たよ!って声をかけるやいなや、たたんでたシェラフを投げて小屋まで走り出しました。
手にはTJARの多機能エイドナイフを握り締めて(笑
望月選手は小屋の中で休憩されるようです。
もちろん中には入れそうに無いです。
息子、窓の外から中を覗いて見ようととしてたら・・・
小屋番さんが、「僕、中においで!」
と小屋の中に案内されました。
こっちこっち、小屋の皆様方に誘導されて中へ。
あああぁぁぁ、良いのかな?
何故か私も緊張。
望月選手はNHKの取材を受けながらレモンを食べていました。
インタビューに色々答えてる時に、小屋番さんが
「この子、同じ道を歩いて太平洋まで行くんだそうですよ。」
と息子を紹介してくれました。
「ホントに!凄いなー!いつかTJAR、出てくれよ!」
と息子をグッと引き寄せてくれて・・・

快く写真を撮らせて頂けました。
息子、感激のあまり声が出ません(笑
望月選手、レースの後半で精神的にも体力的にもボロボロのはずなのに、笑顔を絶やしません。
「笑顔でゴール!!」
この言葉がとても心に響きました。
凄い人です。

たったの15分ほどの休憩で、望月選手は茶臼小屋を立ち去りました。
「行ってくるよ!」
と、力強い声はテレビの中で聞いた声と同じでした。

小屋から走って見えなくなるポイントで大きく手を振り、向こう側に消えていきました。
ほんの少しの時間でしたが、多分息子にとっては人生の何かに方向を与える一瞬だったのではないかと思います。
・・・と思いたい(笑
息子
「お父さん、僕すぐに出発したい。歩きたいよ。」
となんだか突然やる気に。
テン場に戻ってテントをたたんで収納。
ちゃっちゃとしまって即出発します。
7:00
望月選手に引き合わせて頂けた小屋の方にお礼を言い、茶臼小屋を出発します。
望月選手と同じく小屋から見えなくなるポイントで一礼しようと後ろを振り向いたら、なんと・・・
小屋からは殆どの小屋番さんがこっちに手を振ってます。
息子に、「頑張れよ~!」「太平洋まで行けよ~!」と大声で声援を送ってくれました。
なんだかアツくなりました。
深く一礼して、立ち去りました。
一期一会とは良く言ったもので、ほんの一晩テントを張っただけの息子にこんなに声をかけてくれる。。。
息子も前を向いて「行こう!」と力強く歩き出しました。
良い旅が出来ている、ホントにそう思えた瞬間でした。
しばらくは歩きながら、茶臼小屋の皆さん、聖平小屋のお父様、塩見小屋の背負子のお姉さん、小河内岳避難小屋のご夫婦、管理人さん、色々な方の事を思い出しながら足を進めました。
もちろん今回の旅だけではなく、ここまで歩いてきた道中出会った、沢山の方の事。
うん、ホントに良い旅をさせてもらえてる。
出会った方の全てに、感謝の気持ちでいっぱいです。

息子、やる気全開で登山道を駆け下りていきます。
少し危険ですね。
調子が良いのは良い事ですが、調子に乗るのは悪い事です。
少し自制するように促しました。
案の定しばらくして、足をグキっと。
こっちを見てニヤーっと笑います。
こっち見んな!
急にペースを落とします。
痛いんだろうな。
そこからはいつものペースでのんびり歩きました。
いいんだよ、私達は私達。
自分達のペースで歩こうよ。

展望ポイントで休憩したり・・・

たまには撮って貰ったり・・・

8:20
そんなこんなで1時間20分で横窪沢小屋に到着です。
小屋の前にザックを置いて休憩しようとしたら、お茶を頂いてしまいました。
あらー、休憩だけなのに・・・
ですので、いつも通り買い物もします。
のんびり休んでいたら、管理人さんが・・・
今日は初めての山の日だから、これ。
と言ってこんなのくれました。

「一期一会」知っていたつもりの言葉でも多分本気で感じたのは今日。
この日は教えて頂きっ放しのような・・・
そっか、世間では「山の日」なんですね。

裏は、「無事カエル」
ですね。
息子、たいそう気に入って自分の携帯カバーの裏に入れてお守りにしました。
機会があればこちらにもテント泊したいですね。
また、それはいつか違う旅の時に・・・

20分ほどのんびりしたら出発します。
さぁ、行こう。

横窪沢小屋を過ぎて橋を渡ると、道は一度高度を上げます。
下山なのに登ると言う・・・
この辺り一帯はどこもそうなのですね。
覚悟してたらか大丈夫です。

横窪沢峠です。
ここから再び下ります。

面白い木です。
どうやったらこんな形に育つんでしょう?

流石南アルプスです。
高度を下げれば下げるほど急坂が出てきます。
鉄の階段を下りたり・・・

吊橋を越えて・・・

9:50
ウソッコ沢小屋に到着です。
無人の小屋ですが、きちんと管理されているようでした。
水場もありますし、トイレもあります。
皆さん休憩は中でしていましたね。
ここで少し休憩してから再び出発しました。

途中、登山道が沢の直ぐ側を通る所で再び休憩したのですが・・・
あまりに水が気持ち良さそうなので、足突っ込んだり手や顔を濡らして涼む事にしました。
息子、頭を濡らそうと・・・

おかしなことになってました(笑

こんな面白い木もありました。
表面が超スベスベです。
なんて言う木でしょうか?
サスルベリかな?

4つめだったでしょうか?
この吊橋を渡った後・・・

再び道はガンガン登り始めます。
どこまで登るんだろう・・・
高度もかなり下げてきているので、気温も上がり体に堪えます。
しばらく上り続けた後・・・

11:15
ヤレヤレ峠に到着しました。
息子、ヤレヤレしています。
この名前がついたの、凄く良く分かりました。
茶臼小屋から5時間ほど歩いて降りてきて、最後にこの登りは精神的にもジワーッと来ますね。
ここで登山道最後の休憩をとりました。
ヤレヤレ峠のあと、また少しだけアップダウンを繰り返し、トラバース気味の道を進みますが・・・

ガラっと道が落ちている所がありました。
下には鉄の梯子が落ちていたので、崩落が進んでいるのでしょうね。
滑ったら事件レベルの事が起こりそうなので、かなり慎重に進みました。
ココを抜けると、道は急下降を始めて・・・

ついた、最後の大吊橋。
200mぐらいの吊橋ですね。

すっかり吊橋慣れした息子、怖がる事もつかまる事も無くスタスタ行ってしまいました。
もう少しリアクション欲しいのですが・・・

なかなか高度もあって怖いのですが、ここって湖じゃなかったでしたっけ?
下が川なんですが・・・
水不足でダム湖が干上がっているようですね。
下が全面水だったら、吸い込まれるようで怖かったかも知れないですね。

12:00
と言う事で、渡りきりました!
ここでようやく登山道がおしまいです、両俣小屋から続いた長い長い道が、ようやく終了しました。
両俣小屋から登山道だけで70km強です。
長かった~・・・

隣にある地図の看板です。
息子はじーっと眺めていましたが、ボソッと
「僕たちのスタート地点、ここに書いて無いね。」
そりゃ、この地図外から歩いてきましたからね。。。

さぁ、ここからは道路です。
太平洋まで道を歩きます。

畑薙ダムの水はかなり少ないようですね。
渇水が続いているようです。

45分ほど歩いて畑薙の林道ゲートまで歩いてきました。

ここで下山届けを提出します。

「大浜海岸までいけいけ!」の横断幕。
もちろんTJARの選手の方への応援横断幕です。
でも、私達も行きますよ~!

ここで登山靴を脱いでランニングシューズに履き替えます。
走りはしないですけどね。
いや、しないというか出来ないと言ったほうが良いですね(^^;

一般車両が入れるのがココまでだと言う事と、下山届けを出したと言う事で、私達にとって山行程はここまでとします。
長ーい道でした。
最初の林道も合わせると北沢峠から89kmの道になります。
さーて、後はロードですね。
太平洋まで85km、道のりで言えばここが半分です。

標高が下がったのと、アスファルトからの照り返しの熱とで、急に暑さが体に堪えます。
まぁ、8日ぶりに標高2000mの下に来た訳で、体は涼しいのに慣れてしまっている訳です。

畑薙ダム。
もちろん放水もしていません・・・

ダムから見える山。
茶臼山と上河内岳でしょうか?
ありがとうございました。

ダムを抜けるとこんな看板です
「静岡駅まで81km」
うわー、まだそんなにあるんだ・・・
と言う事は、太平洋までは85kmぐらいかな?

30分ほど歩くと、畑薙の臨時駐車場に到着しました。
すんごい車の数です、流石山の日ですね。
3年前、ここに車を止めて5日間山を歩いたな。。。
まさかたった3年後に、その行程、車で来た道を歩く事になるとは。
その時には夢にも思いませんでしたよ。

バス停では丁度バス待ちの人にスイカを振舞っていました。
バスを待っている訳では無いのですが、ありがたく頂く事にしました。
息子、スイカ大好きなのでありがたく頂きました。
おいしー!

あとはひたすら道を歩きます。
ここからは車の往来もあるので、かなり気を使いながら歩きます。
9日ぶりに車を見ますね。。。

この静岡駅まで「○○km」の看板、500mおきにあります。
目安になるので凄く助かるのと、子供はこう言うのが楽しみで仕方がないので助かります。
息子、殆どの標識を写真に収めましたよ。

14:40
赤石温泉白樺荘、到着です。
本日はこちらの宿に宿泊です。
とにかく体を洗いたい。
久しぶりのお風呂、温泉でかなりさっぱりしました。
いやー、風呂は良いですね。
日本人で良かったと思える瞬間です。
風呂があまり得意では無い息子も、珍しく長めに入っていました。

部屋もとても綺麗でした。
これは体がゆっくり休めますね。。。
助かります。

体が綺麗になったところで頂いた聖岳のTシャツを試着します。
ピッタリ!
息子、かなり気に入ったようで、最終日に着る事に決めたようです。

温泉の入口には望月選手のダイジェスト。
流石地元の星ですね、大人気です。

あー、久しぶりのまともな夕飯です。
毎日レトルト、乾物でごめんね。
今日はちゃんとしたもの食べられるね。
とりあえず野菜を摂ろう。

夕食後、館内を見て回っていたらこんな色紙がありました。
色々な旅をしている方がいますね。
凄い人がいるものです。
この日はこの後、もう一度お風呂に入ってからゆっくり部屋で過ごしました。
久しぶりの布団、久しぶりのエアコン。
エアコンはなんだか体に馴染まないので、結局直ぐに切って窓を開けて寝ることにしましたが。
そして久しぶりの携帯の充電(笑
モバイルバッテリーも充電できました。
これで太平洋まで電池が持ちますね。
とりあえず明日からは道歩きの行程です。
交通量も増えるし、道も多分狭い。
色々な事が山とは事情が変わるはずです。
その辺を切り替えていかないと安全には歩けないですよね。
一日に歩く距離とかは決めてありますし、後は予定通り行けるかどうか・・・
またTTKをしながら横になっていたのですが、
横で息子は小さな寝息をたてていました。
さすがに疲れたんだろうな~、ゆっくり休んでね。
と思ったのですが・・・
おかしい・・・、寝息が小さい訳が無い。
ためしにわき腹をつっつくと、クスクス笑い始めました。
こんにゃろ、こっちがTTKしている間にTN(Tanuki Neiri)してましたね。
久しぶりの布団が気持ちよすぎてなかなか寝付けなかったようです。
でも、気持ちは分かりますね。
明日からも沢山歩くよ、お休み!
スポンサーリンク
この記事へのコメント
こんばんは、凄い豪華な晩御飯ですね〜
お風呂入りたかったです´д` ;
望月さんが茶臼小屋を出る頃には、まだ私は市野瀬で寝てましたね^_^;
http://ameblo.jp/u--k/
中々筆が進みませんが、自分のレースの記録をぼちぼち書いております。
お風呂入りたかったです´д` ;
望月さんが茶臼小屋を出る頃には、まだ私は市野瀬で寝てましたね^_^;
http://ameblo.jp/u--k/
中々筆が進みませんが、自分のレースの記録をぼちぼち書いております。
Posted by U_K at 2016年08月25日 21:08
とりあえず無事下山お疲れ様でした。
何物にも代えられない超貴重な体験ばかりで想像よりも濃いものだろうなと感じております。
こんな素晴らしい人々や環境が身の回りに存在する事に、最後の長い吊り橋しか知らない私でも安らぎを覚えます。
何物にも代えられない超貴重な体験ばかりで想像よりも濃いものだろうなと感じております。
こんな素晴らしい人々や環境が身の回りに存在する事に、最後の長い吊り橋しか知らない私でも安らぎを覚えます。
Posted by アサギブルー at 2016年08月25日 21:58
U_Kさん:
まさか、選手の方に見てもらえてるとは思いませんでした。
完走おめでとうございます!
昨年の黒部五郎小屋は、やはり練習での通過だったんですね。
私は歳をとってから山歩きを始めたので、U_Kさんのように諸先輩方が走っていらっしゃる姿を見ると、とても勇気を貰えます。
今朝息子に、
「TJARの選手の人がブログに書込してくれたよ!
しかも昨年黒部五郎小屋にも居たんだよ!」
と言ったら、とてもソワソワしながら小学校に行きました。
息子の励みにもなります、ありがとうございます!
まさか、選手の方に見てもらえてるとは思いませんでした。
完走おめでとうございます!
昨年の黒部五郎小屋は、やはり練習での通過だったんですね。
私は歳をとってから山歩きを始めたので、U_Kさんのように諸先輩方が走っていらっしゃる姿を見ると、とても勇気を貰えます。
今朝息子に、
「TJARの選手の人がブログに書込してくれたよ!
しかも昨年黒部五郎小屋にも居たんだよ!」
と言ったら、とてもソワソワしながら小学校に行きました。
息子の励みにもなります、ありがとうございます!
Posted by PENTAGON
at 2016年08月26日 10:27

アサギブルーさん:
ありがとうございます。
山行程が終わると、色々と不安要素がぐっと減るので精神的に楽になりました。
ただ、車道に出ると違う不安要素が増えたりもしますが・・・
一期一会、よく聞く言葉ですが、それを実践していらっしゃる方々に多く会う事で心が揺さぶられました。
自分はダンドリーなくせにかなり適当な性格なのです。
(周りからは石橋を叩いて落ちる人だ、とよく言われます。)
でも、今後は人に会うときはその気持ちを忘れないように接して行きたいと、この歳になって勉強させて頂きました。
ありがとうございます。
山行程が終わると、色々と不安要素がぐっと減るので精神的に楽になりました。
ただ、車道に出ると違う不安要素が増えたりもしますが・・・
一期一会、よく聞く言葉ですが、それを実践していらっしゃる方々に多く会う事で心が揺さぶられました。
自分はダンドリーなくせにかなり適当な性格なのです。
(周りからは石橋を叩いて落ちる人だ、とよく言われます。)
でも、今後は人に会うときはその気持ちを忘れないように接して行きたいと、この歳になって勉強させて頂きました。
Posted by PENTAGON
at 2016年08月26日 10:36

連覇中の望月選手と特別な出会い!よかったですね
実はTJARの始まりと2人の出発を知りテンションアップ!
選手と出会えるかもと9日木曽駒へ
極楽平で待ち伏せ(^^)
北野さん舟橋さん初参加の斎藤さん新藤さんにお会いしました
この後二人に出会うだろうなと見送りました!
とてもまねする事の出来ない事ですが 熱くなります
実はTJARの始まりと2人の出発を知りテンションアップ!
選手と出会えるかもと9日木曽駒へ
極楽平で待ち伏せ(^^)
北野さん舟橋さん初参加の斎藤さん新藤さんにお会いしました
この後二人に出会うだろうなと見送りました!
とてもまねする事の出来ない事ですが 熱くなります
Posted by 名古屋登山(放浪)好きバーバ at 2016年08月27日 20:42
名古屋の山好きさん:
そうなんですか~、極楽平も良いですね!
あの稜線を走る選手はとても絵になると思います。
やはり多くの方が応援に行かれたんですね~♪
そうなんですか~、極楽平も良いですね!
あの稜線を走る選手はとても絵になると思います。
やはり多くの方が応援に行かれたんですね~♪
Posted by PENTAGON
at 2016年08月28日 18:14
