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2018年02月07日

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half

朝早くから出発の準備をします。

5時前起床。
今回、グランドキャニオンの底に行くのは、私、息子、カミさん、妹夫婦、Yちゃんの6人です。
父と母、娘は上で二日間ゆっくりしてもらいます。

ですので、私たちの部屋をチェックアウトし、娘を父母の部屋へ移動し、スーツケースを車に押し込んでと、朝からバタバタです。
全然部屋でのんびりしていない。

きっと、日が出たら窓の外にはバーンとグランドキャニオンが見える、キャニオンビューの部屋なんだろうな・・・


Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
さて、6時前にはバス停です。

まずはビジターセンター行きのシャトルバスに乗ります。
グランドキャニオンのサウスリムは、無料の巡回バスが30分おきぐらいに回っています。
3種類のルートがありそれぞれ6時から運行しています。
6時からと言っても、どこから何時に出るとか、そういうのは決まっていないらしく、なんとなく6時ぐらいになると、どこかからスタートする・・・
と言う感じらしいです。

まずはヴィレッジルートのバスに乗り、ビジターセンターを目指します。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
そしてビジターセンターでバスを乗り換え、東側を行くカイバブトレイルルートのバスに乗ります。
ヤキポイントの手前で降りると・・・

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの文字。
登山道・・・・
いや、下山道の始まりです。


Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
始めの一歩です。
6:45、下山スタートしました。
サウスカイバブ・トレイル・ヘッドの標高はほぼ2200mで今日行く谷底は750m。
およそ標高差1450mですね。歩く距離は13㎞ぐらい。
今までの山行からすれば、強烈に凄い数値ではありません。
むしろ余裕なぐらいです。

ただ、本来グランドキャニオンを降りる時はONシーズンの夏がメインです。
その際は灼熱の砂漠地帯なので、気温が高く乾燥していて、汗をかいてもすぐに蒸発し気付かず、脱水症状になる人が多いとの事です。
しかも、下山すると言う事は、標高をどんどん下げていく訳です。
谷底に近づけば近づくほど気温が上がるという、今までの登山とはまったくあべこべです。
ここを降りる時は、大量の水を持って降りるようにとの事でした。
特にこちらのサウスカイバブトレイルはウォーターポイントがありません。
谷底まで水は無いです。

ただ、幸いなことに今は冬。
水分消費は少ないですね。
それでも、途中でカップラーメンを食べるつもりでいるので、沸かす用の水やら予備やらなんやら。
もしみんなが足りなかったりしたら嫌ですし、緊急用の水も欲しい。
ありえんぐらい7リッター担いで降りる事にしました。
6人パーティですし、降りるのが先ですし。
私、心配性ですし。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
すんごい看板。
状況がリアル。

しばらくはジグを切り標高を下げますが、あとはまっすぐ谷底に向けてトラバース気味に道は続きます。
なんにも見えないですけど、きっと道の端は切り立っているのだと思います。
柵もなんにもありません。

30分ぐらい歩くと、ようやく明るくなってきました。
そして・・・
『Ooh Aah Point』(ウーアーポイント)に到着です。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
うわー!
思わずそんな声が出てしまう事から、この名前がついたようです。
ホントに出てしまいました。
ここまで谷沿いのトラバース気味だった道が尾根に出るので、急に視界が開けるんです。

これは凄い。
ここからしばらくはこの尾根に沿って降りていくようです。

ここで二人の人が、朝日が昇るのを待っていました。
日が昇るまではもう少し時間がありそうなので、私たちはさらに降りる事にします。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
雲が少し出てます。実は予報は雨。
持ってくれるかな?

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
後ろのとがった岩が、ウーアー・ポイントです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
雲の間に青空も見えますね。
予報が外れる方向に期待が出来そうです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
まだまだ谷底は遠く・・・

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
なんだろう、この壮大感。
昨日壁の上から見たときは、正直に感動が薄かったのですが・・・
谷を降り始めて中にくると、この壁の大きさから谷の深さとか、かなり受け止め方が違います。
やっぱり踏み込んで来ないとこんな感覚は得られないんですね。
グランドキャニオン、凄い!

とは言っても、まだまだ下山は始まったばかり。
まだまだ先は長いです。

スタートから1時間ほどでCedar Ridgeと言うポイントに到着しました。
ここはトイレもあり、休憩ポイントです。
ミュールの休憩場所もあります。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half

グランドキャニオンのトレイルは、ミュールと言う動物が歩いています。
馬の雌とロバの雄を掛け合わせたもので、ロバの優しさと馬の力強さを持っているのだとか。
谷底のファントムランチへの物資の輸送を行ったり、観光客を乗せて歩いたりと、大事なお仕事をしています。
主に、こちらのサウスカイバブトレイルは物資運搬の為の若いミュールが担当するそうです。
人を乗せて往復するのは明日登る予定のブライトエンジェルトレイル側で、慣れてきてベテランになると人を乗せて歩くのだそうです。
でも、これだけ切り立った崖の淵を歩きます。
動物ですから、稀に何かに突然反応して谷底に落ちてしまったりと、事故はあるようです。
もちろん人もミュールも助かりません。
ですので、ミュールツアーは参加する際に一筆サインが必要との事でした。

まぁ、正直自分で歩けないような人々がよく申し込むらしく、たまにそれは拷問だろうと言うような事もあるそうで。。。
ミュールも乗せる人を見た瞬間にげんなりする事でしょう(笑

トレイルでミュールに会った時は、ミュール優先なので人の方が避けます。
ちなみに、ミュールの移動速度は結構速いです。


あ、そうそう。
グランドキャニオンのここのトレイルは、基本的にミュールとの戦いです。
なんの事かは、行けば分かります。
多くは語らない方が良いでしょう。



さて、このシダーポイントで朝ご飯にする事に。
朝ホテルを出る時に、アルファ米にお湯を入れてきてるので、ここで食べます。
壮大な景色を前にすると、なんでも美味しいですね。


Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
丁度、朝日も出てきました。
目の前にあるオニール・ビュートが赤く色を付けはじめます。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
上空には雲があるので、局部的に谷を朝日が照らします。

グランドキャニオンが一番美しいと言われる時間は、実はこの朝日が当たる時間と、日の入りの時間だそうです。
太陽光が横から当たることにより陰影がはっきりして、谷の美しさを際立たせるのだとか。
たしかに、昨日見た谷よりとても綺麗な気がします。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
ちょっとした展望ポイントが先にあるようで、みんな行っちゃいました。
小さく歩いているのが映ってますが、わかるかな?

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
私も少し前に行ってみたのですが、あんまり景色が変わらないんですよね、谷が大きすぎて(^^;


こちらの映像はPCだとフル画面で見た方が迫力あると思います。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
あちらは昨日観光していたサウスリムの上部です。
スパーンと落ちていますね。
降りる事が出来るポイントと言うのも、限られているようです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
まだまだ谷底は遠いですね。
それではどんどん降りましょう。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
まずは目の前のオニール・ビュートを目指しますが、あれは巻きます。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
巻いている途中。


Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
向こうにジグを切って下降するトレイルが見えますね。
あそこまでは尾根に沿って歩くようです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
みんな集合写真大好き。
尾根を歩くという事は、スポンと切れ落ちているところがあります。
切れ落ちているところはビューポイントな訳ですね。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half

壮大すぎて、歩いても歩いても景色が変わっていく気がしません。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
でも、確実に谷底へ向かっているのは実感できます。

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谷の東側の方。
あれのはるか向こうに、昨日見て来たデザートビューウォッチタワーがあるはずです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
変わった木、発見。
これは先日モニュメントバレーでウェインさんに教えてもらいました。
”ユッカ”
と言う木です。

ナバホの人達はこれの根っこを使ってシャンプーにしたりなんだりと、何でも使うそうです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
倒れたユッカ。
根っこと言っても球根みたいな・・・

そして、食べられないように下の方の葉っぱはトゲトゲで固く、刺さると相当痛いです。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
もうユッカだらけ。

ちなみに、そのシャンプーは薄毛に効用があるとか・・・?


Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
うーん、大分高度を下げてるような気がします。
天気も良くなり気持ち良い!
最高のトレイルです!

昨日、グランドキャニオンの印象が薄いなんてなんて事言いましたが・・・
いやいや、やはりグランドキャニオンはグランドキャニオンでした。
上から見るだけではなく、やはり一歩踏み込んで中から見るとまた壮大さや受け止める感覚は違います。
降りてきて良かった、ホントに良かった。
凄い景色です。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half

さて、少し下るとSkeleton Pointです。

スケルトンと言う名の通り…

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
スポーンと下がありません。
垂直何メートルあるでしょう?
もう画像では伝わらないですね。。。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
後ろには高い所が怖い人がいるので、待機してもらいます。




多分こちらの方がわかりやすいですね。
ここの標高が1500mちょっとなので、ようやく半分ほど高度を下げてきました。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
スケルトンポイントを後にすると・・・

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
ようやくここからジグを切って下降が始る所まで来ました。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
そこに行くまでもまだこんな壁の際を歩いたりします。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
振り返ると、先ほどまで下に見ていたオニール・ビュートは遥か上ですね。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
ジグザグの道をどんどん降りていたら、レンジャーの人とすれ違いました。
遠い外国から来た子供にも優しく話をしてくれます。
「1週間谷で過ごしたから、今日は上に上がってオフですよ。」
と申されていました。

レンジャー、カッコいいですね。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
地面の色がまた変わってきましたね、白い砂地になってきました。
周りの景色も、最初下に見ていたビュートやメサを見上げる形になってきてます。
凄いですね~、上から見ていた印象と違って、それぞれがとても大きい山のようにそびえ立っています。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
振り返ったあの山の向こうがさっきのスケルトンポイントでしょうか?

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
さて、ビュートを回り込むように道を進めると、下にThe Tipoffと言う休憩所が見えてきました。
先ほどのシーダーポイントと同じような、トイレありの休憩所です。

さて、ここまでの道ですが、標高は下げているものの、道はとことん整備されていて、全然登山道っぽく無いんです。
体力もえらい有り余ってて、余裕があります。
息子が妹に「走れば?」と言われたみたいで、走ることにします。

日本だと登山道を走るだけでもギャンギャン騒ぐ人がいますけど、ここはアメリカ。
自己責任で走ります。
マナーさえ守っていれば、個人の意見を他人に強要することも無く、別に怒る人も居ません。
実際、ここに来るまでにも走って降りている人に抜かれたりもしてました。



途中立ち止まったのはGrand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
このTonto Trailの分岐があったからです。
トントトレイルは、今歩いているトレイルと交差するように歩くトレイルで、谷の中域を谷に沿ってずっと続いているトレイルです。
Tonto East とTonto Wastとあり、全部歩くとかなりの長さになりそうです。
これ、歩いてみたいですよね~。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
という事で、一足先に到着です。
ここでのんびりみんなを待ちます。

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
このような休憩所には、緊急用の電話があります。
電話線は、少し離れたとこにパラボラアンテナがあるので、衛星電話でしょうか?

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
Aくん、大分疲れているようです。
力がある分、持久力は弱いのかな?

Grand Circleの旅 Day8 グランドキャニオンの谷底へ First half
インスタで盛ってみます。
カミさん、絵になるよ(笑

Grand Canyon #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


The Tipoffの全天球。
カメラが増えてくると、読んで頂いてる皆さんにも雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか?


そうそう、ここのトイレの近くで、リスを見ました。
リスは可愛いので思わずエサを与えてしまいそうですが、絶対に与えてはいけません。
人を怖がらなくなるからです。
そして、ここのリスは人なれしているらしく、徐々に近寄ってきます。
白人のおいちゃんがストックでパンパン叩いて追い払っています。
おねーさんは「ちょっと凶暴なリスだから気を付けて」と言ってましたが、いくらなんでも強烈な追い払い方・・・

とこの時は思ってました。
ですが後で調べてわかったのですが、グランドキャニオンのリスは狂犬病の病気を持っている個体もあるらしく、凶暴なリスはその危険が高いそうです。
だからおいちゃんはストックでバンバン叩いて追い払ってたのですね。
現地では知りませんでした。


さて、ここで大休止もしたので、さらに谷底へ降ります。
ここの辺りは中段のステップになるので、谷底へはもう一段下げる形になりますね。
あと500mほど下げます。


それでは行きましょう!



~後半へ続く


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Posted by PENTAGON at 10:00│Comments(2)海外Grand Circleの旅
この記事へのコメント
まさに「大地を歩こう」ですね。音とかニオイとかも混ざり、現地では臨場感が半端ではない事が想像できます。

私の足では無理です!股関節のプレートのボルトが抜けそうです!
Posted by アサギブルー at 2018年02月07日 15:38
アサギブルーさん:
谷に入り込んで、高度を下げれば下げるほど空気が変わっていくのがわかりました。
今回の旅は「一歩踏み込む」がテーマなので、やはりグランドキャニオンも踏み込んでみて良かったと思ってます。

プレートにボルト、入ってらっしゃるのですね(^^;
Posted by PENTAGON PENTAGON at 2018年02月08日 09:31
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