2018年05月10日
鋸岳 第1高点へ 2日目前半
2日目
朝4時に息子の目覚ましが鳴ります。
・・・鳴ります。
・・・・・・鳴ります。
起きれってば。
しばらく鳴った後、むくっと起きた息子。
目覚ましを消したと思ったらまたイビキをかきはじめました。
こんにゃろ。
仕方が無いのでこちらは朝食の準備しつつ、息子をしばき始めます。
お湯が沸いたころに、息子もようやく起きました。
着替えて準備して、5時少し前に出発です。

まずはいきなり渡渉から。
一度対岸に渡り、しばらくするとまた戻ります。
沢沿いに詰めるので、増水時はダメかも知れないですね。
全日や当日の天気次第で、この道は閉ざされてしまうかも知れません。
しばらく沢を歩くと、森の中に入り沢から少し外れます。

このように印はあるものの、踏み跡は分かりにくいです。
流石破線ルートですね。
まぁ、シーズン初めだからでしょう。もう少しして人が入れば、踏み跡が濃くなると思います。

30分ほど歩くと、こんな看板。
「富士川の水源」
と書いてあります。
この釜無川が水源なんですね~。

さらにそこから5分ほど登ると、「水場10m」と書かれた分岐がありました。
水を確保するために降ります。

初めの一滴と言う感じでも無く、凄い勢いで水が湧き出していました。
確かにこの上には表に水が流れていないので、ここが水源なのかと思います。
この日飲む分の水を確保しました。
少し休憩してから再び歩き始めましたが…
この水場から上は尾根伝いに道が変わり、一気に斜度がきつくなりはじめました。
踏み跡も薄く、たまに立ち止まって印を探しながら登る個所もあったり。
ようやく斜度が緩くなり、急に開けて来たと思ったら…

何か球根系の芽が沢山出ていました。
春になったら一斉に咲くのでしょうね、見てみたいです。
しかし、この芽が厄介で、踏み跡上にも多数生えているので、避けながら歩くのに一苦労。
踏んでしまったら可哀そうですからね。
そしてこの群生地の少し上で…

横岳峠に到着です。
「富士川の水源があります」
と書いてあるものの、結構下げますよ。
仙塩尾根から両股小屋に降りるぐらいの気合が必要です。
いや、それは言いすぎかな?
でも、水場から40分ほどかけてしまいました。

一応、十字路のように看板はありますが、ここから反対の南に降りていく道は見つかりません。
「戸台」と書いてあるものの、行く人は居るんでしょうか…

古い宮内庁の印が点いている。
御料局の境界標かな?
ここで軽く行動食をとって休憩したら、再び出発です。
ここから一気に三角点ピークまで標高差600mほどを上げます。

木々の間から、南アルプス林道が見えます。
ここの尾根より下に見えるんですね。

基本的には樹林帯を行きます。
結構濃い樹林帯です。
最北部とは言え、やはり南アルプスっぽい雰囲気ですね。

この写真の中に道が見える人は、問題無く鋸岳を目指せます。
登山道としては整備されていません。
人が歩くから道が出来たという感じです。
所々獣道のように複数に踏み跡が分かれたりします。
目印もそう豊富にある訳では無いので、たまに立ち止まって先を確認したり…
獣道が分かると思ってた自分もまだまだですね、少し時間がかかってしまいました。

少し開けた所に、再び御料局の境界標。

横岳峠から1時間以上登ったところで、ようやく太陽が見えました。
今日初めて太陽を拝みます。
時間は既に7時30分を回ってます。
とそこから10分ほど登ると急に視界が開けてきました。
右側が切れ落ち始めて・・・

8時少し前、三角点ピークに到着しました。
目の前には鋸岳の山頂に、北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳と南アの代表的な山々が見えます。
あー、景色を見るだけならここでも十分ですね…
ログハウスから3時間ほどかかりました。
距離と標高差から言ったら、だいたい想定通りの時間でしたのでOKです。

振り返ると眼下には赤い屋根のログハウスが見えます。
あそこから3時間で来れるんですね。

そして、地図上ではこの少し北のピークあたりに三角点があるのですが…
一度探しに行ったのですが、見つかりませんでした。
とりあえずは10分ほど休憩してから、山頂を目指す事にしました。
ここから山頂までは標高差は80m程ですけど、アップダウンがあります。
一旦下って登ってまた下って登る。
二つ目のピークが山頂です。
とりあえずは手前のピーク、角兵衛沢の頭を目指します。

少し下ると、北面に雪がありました。
少しだけ雪の上を歩きますが、アイゼンなど要りません。
1週間もすれば多分無くなるでしょう。
そうそう、三角点ピークからヘルメット装備です。

そして稜線沿いに降りていきますが…
これがまたザレザレの斜面です。
シーズン初めはしょうがないのか、歩きにくいです。
岩場も安定しない岩が多く、少し気を使います。

右側の斜面は角兵衛沢のガレガレ斜面。
ここを登ってくる人が居るって、色々凄いですね。
私は落石が怖くて登れないかも・・・

角兵衛沢の頭へ登り返します。
結構な岩場ですね。
高度感、岩場感から言うと、難易度は西穂独標からピラミッドピーク間のような感じです。
確かに、色々な方のネット上の記録に書いてある通り「難しくない」と言う感じなのですが、落ちればタダでは済まない事を考えるとやはり難しいと思います。
そもそも、鋸岳を目指そうなんて人は玄人やベテランの方々が多いわけですよ。
そんな方々の「難しくない」は、信じちゃいけません。

角兵衛沢の頭に登ると、目の前にはさらに近づいた山頂が見えます。
一段高いですね。
そしてあの斜面、結構な斜度ですよ。
左の雪の斜面、右の崩落斜面。
きっとあのキワぎりぎりに道があるのでしょう。

ピークを回り込んで行きます
写真左側は切れ落ちているので、息子は自然と体がハイマツ側に傾いてます。
今回もジャージ姿の息子。
再び次のコルまで降ります。

ちょっとこのサイズの写真では分かりにくいですが、はるか遠くに仙流荘が見えます。
ヘルメットの少し左上あたり。

いやー、やっぱりあの斜面、エグいですね。

北面側に一歩入ると、やっぱり雪があったりしますが、歩くのはほんの少しです。

やっとコルへ。
ピンクのリボンのついた道標と、踏み跡。
角兵衛沢への下降点ですね。
さて、登り返します。

さて、山頂を捉えながら雪と崖の斜面のスレスレを行きます。

うまく足を置けば、雪の上を歩かなくても登れます。
もうアイゼンもピッケルも要りません。

ヘルメット・ジャージマンが行く!
結構な場所です。

あぁ・・・
見えた・・・

9:00
鋸岳 第1高点。
山頂を頂きました!
百高山、75座目!
後半へ続く
朝4時に息子の目覚ましが鳴ります。
・・・鳴ります。
・・・・・・鳴ります。
起きれってば。
しばらく鳴った後、むくっと起きた息子。
目覚ましを消したと思ったらまたイビキをかきはじめました。
こんにゃろ。
仕方が無いのでこちらは朝食の準備しつつ、息子をしばき始めます。
お湯が沸いたころに、息子もようやく起きました。
着替えて準備して、5時少し前に出発です。

まずはいきなり渡渉から。
一度対岸に渡り、しばらくするとまた戻ります。
沢沿いに詰めるので、増水時はダメかも知れないですね。
全日や当日の天気次第で、この道は閉ざされてしまうかも知れません。
しばらく沢を歩くと、森の中に入り沢から少し外れます。

このように印はあるものの、踏み跡は分かりにくいです。
流石破線ルートですね。
まぁ、シーズン初めだからでしょう。もう少しして人が入れば、踏み跡が濃くなると思います。

30分ほど歩くと、こんな看板。
「富士川の水源」
と書いてあります。
この釜無川が水源なんですね~。

さらにそこから5分ほど登ると、「水場10m」と書かれた分岐がありました。
水を確保するために降ります。

初めの一滴と言う感じでも無く、凄い勢いで水が湧き出していました。
確かにこの上には表に水が流れていないので、ここが水源なのかと思います。
この日飲む分の水を確保しました。
少し休憩してから再び歩き始めましたが…
この水場から上は尾根伝いに道が変わり、一気に斜度がきつくなりはじめました。
踏み跡も薄く、たまに立ち止まって印を探しながら登る個所もあったり。
ようやく斜度が緩くなり、急に開けて来たと思ったら…

何か球根系の芽が沢山出ていました。
春になったら一斉に咲くのでしょうね、見てみたいです。
しかし、この芽が厄介で、踏み跡上にも多数生えているので、避けながら歩くのに一苦労。
踏んでしまったら可哀そうですからね。
そしてこの群生地の少し上で…

横岳峠に到着です。
「富士川の水源があります」
と書いてあるものの、結構下げますよ。
仙塩尾根から両股小屋に降りるぐらいの気合が必要です。
いや、それは言いすぎかな?
でも、水場から40分ほどかけてしまいました。

一応、十字路のように看板はありますが、ここから反対の南に降りていく道は見つかりません。
「戸台」と書いてあるものの、行く人は居るんでしょうか…

古い宮内庁の印が点いている。
御料局の境界標かな?
ここで軽く行動食をとって休憩したら、再び出発です。
ここから一気に三角点ピークまで標高差600mほどを上げます。

木々の間から、南アルプス林道が見えます。
ここの尾根より下に見えるんですね。

基本的には樹林帯を行きます。
結構濃い樹林帯です。
最北部とは言え、やはり南アルプスっぽい雰囲気ですね。

この写真の中に道が見える人は、問題無く鋸岳を目指せます。
登山道としては整備されていません。
人が歩くから道が出来たという感じです。
所々獣道のように複数に踏み跡が分かれたりします。
目印もそう豊富にある訳では無いので、たまに立ち止まって先を確認したり…
獣道が分かると思ってた自分もまだまだですね、少し時間がかかってしまいました。

少し開けた所に、再び御料局の境界標。

横岳峠から1時間以上登ったところで、ようやく太陽が見えました。
今日初めて太陽を拝みます。
時間は既に7時30分を回ってます。
とそこから10分ほど登ると急に視界が開けてきました。
右側が切れ落ち始めて・・・

8時少し前、三角点ピークに到着しました。
目の前には鋸岳の山頂に、北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳と南アの代表的な山々が見えます。
あー、景色を見るだけならここでも十分ですね…
ログハウスから3時間ほどかかりました。
距離と標高差から言ったら、だいたい想定通りの時間でしたのでOKです。

振り返ると眼下には赤い屋根のログハウスが見えます。
あそこから3時間で来れるんですね。

そして、地図上ではこの少し北のピークあたりに三角点があるのですが…
一度探しに行ったのですが、見つかりませんでした。
とりあえずは10分ほど休憩してから、山頂を目指す事にしました。
ここから山頂までは標高差は80m程ですけど、アップダウンがあります。
一旦下って登ってまた下って登る。
二つ目のピークが山頂です。
とりあえずは手前のピーク、角兵衛沢の頭を目指します。

少し下ると、北面に雪がありました。
少しだけ雪の上を歩きますが、アイゼンなど要りません。
1週間もすれば多分無くなるでしょう。
そうそう、三角点ピークからヘルメット装備です。

そして稜線沿いに降りていきますが…
これがまたザレザレの斜面です。
シーズン初めはしょうがないのか、歩きにくいです。
岩場も安定しない岩が多く、少し気を使います。

右側の斜面は角兵衛沢のガレガレ斜面。
ここを登ってくる人が居るって、色々凄いですね。
私は落石が怖くて登れないかも・・・

角兵衛沢の頭へ登り返します。
結構な岩場ですね。
高度感、岩場感から言うと、難易度は西穂独標からピラミッドピーク間のような感じです。
確かに、色々な方のネット上の記録に書いてある通り「難しくない」と言う感じなのですが、落ちればタダでは済まない事を考えるとやはり難しいと思います。
そもそも、鋸岳を目指そうなんて人は玄人やベテランの方々が多いわけですよ。
そんな方々の「難しくない」は、信じちゃいけません。

角兵衛沢の頭に登ると、目の前にはさらに近づいた山頂が見えます。
一段高いですね。
そしてあの斜面、結構な斜度ですよ。
左の雪の斜面、右の崩落斜面。
きっとあのキワぎりぎりに道があるのでしょう。

ピークを回り込んで行きます
写真左側は切れ落ちているので、息子は自然と体がハイマツ側に傾いてます。
今回もジャージ姿の息子。
再び次のコルまで降ります。

ちょっとこのサイズの写真では分かりにくいですが、はるか遠くに仙流荘が見えます。
ヘルメットの少し左上あたり。

いやー、やっぱりあの斜面、エグいですね。

北面側に一歩入ると、やっぱり雪があったりしますが、歩くのはほんの少しです。

やっとコルへ。
ピンクのリボンのついた道標と、踏み跡。
角兵衛沢への下降点ですね。
さて、登り返します。

さて、山頂を捉えながら雪と崖の斜面のスレスレを行きます。

うまく足を置けば、雪の上を歩かなくても登れます。
もうアイゼンもピッケルも要りません。

ヘルメット・ジャージマンが行く!
結構な場所です。

あぁ・・・
見えた・・・

9:00
鋸岳 第1高点。
山頂を頂きました!
百高山、75座目!
後半へ続く
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この記事へのコメント
変化に富んだルートで今までの経験が生かされる山行でしたね。楽しみ方も余裕を感じます。
Posted by アサギブルー at 2018年05月10日 17:23
アサギブルーさん:
そうですね、このルートは林道歩きから沢詰め、樹林帯に岩場と稜線歩き。
かなり変化に富んでいますね。
山頂に着いた時と、車に戻った時の達成感はかなり大きかったですよ(^^)
そうですね、このルートは林道歩きから沢詰め、樹林帯に岩場と稜線歩き。
かなり変化に富んでいますね。
山頂に着いた時と、車に戻った時の達成感はかなり大きかったですよ(^^)
Posted by PENTAGON
at 2018年05月11日 09:27
